<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<?xml-stylesheet href="../../../../../css/rss/feedRss2.xsl" media="screen" type="text/xsl"?>

<rss version="2.0"> 
  <channel> 
    <title>ヘボログ</title>  
    <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/</link>  
    <language>ja</language>  
    <pubDate>Thu, 17 May 2012 17:21:12 +0900</pubDate>  
    <description><![CDATA[　ちっちゃな頃から理屈馬鹿　それ　へぼちこへぼちこ～♪　　　　と条例関連のエントリーを機に、名前とアイコンをツイッターのものと統一する事にしました。]]></description>  
    <atom:link xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="self" href="http://rss.rssad.jp/rss/sonetrss/000207745461_index.xml" type="application/rss+xml"/>  
    <item> 
      <title>入れ墨騒動 feat.『海外は海外。日本は日本(ﾄﾞﾔ』と、申したか。</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2012-05-17</link>  
      <category>ヘボ論</category>  
      <pubDate>Thu, 17 May 2012 17:21:12 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2012-05-17</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　ところで僕は昔っから、「真夏にスーツと<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%82%A4&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ネクタイ</a>とか、気が狂ってるンじゃネーノ」と主張しています。<br />
　<br />
　スーツもネクタイも、どちらも基本的に、日本より寒い西欧諸国での「防寒着」です。<br />
　寒気が入るのを防ぐために、身体にぴったりとした仕立てのスーツと、クビ元を締めるタイをしていた。<br />
　その防寒着を、亜熱帯地方に近い日本で、気温も湿度も高い夏場に、「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BA%BA&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">社会人</a>の嗜み（ﾄﾞﾔ」 とか言って、クーラーガンガンかけながら汗だくで着ている。<br />
　挙げ句、去年や今年の夏になったら、「原発停止状態では電力不足が懸念され」　とか大真面目な顔で宣っていたりする。<br />
　まずそのクソ暑い防寒<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">スタイル</a>をヤメレ！　ばかめ！<br />
<br />
　これを、「バカ」と言わずに、何を「バカ」と言うのであろうか!?<br />
<br />
　と、僕は常々思っているわけです。<br />
<br />
　さて、その「スーツにネクタイは社会人の嗜み」なんて事抜かす輩が、です。<br />
<br />
<br />
*-[記事引用]-------------------------*<br />
職員の入れ墨「即ダメではない」と仙台市長<br />
<a href="http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120517-OYT1T00011.htm" target="_blank">http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120517-OYT1T00011.htm</a><br />
<br />
＞　仙台市の奥山恵美子市長は１６日、定例の記者会見で職員の入れ墨を認めるか<br />
＞どうかについて、「即ダメと言うことではないと思う」と語り、入れ墨をしている<br />
＞職員の分限免職を検討する大阪市の橋下徹市長とは一線を画す姿勢を示した。<br />
<br />
＞　大阪市では、環境局の職員約５０人が入れ墨をしていることが判明し、<br />
＞橋下市長は教職員を除く全職員を対象に調査したところ、１１０人が「入れ墨を<br />
＞している」と回答した。<br />
<br />
＞　にわかに注目を集める公務員の入れ墨問題に関し、奥山市長は「昔からの入れ墨<br />
の形式から、シールで一定の期間だけ文様を付けるものもある。海外では入れ墨的な<br />
＞ものを楽しんでいるので、文化の問題として考える必要がある」と述べ、職員への<br />
調査を行う考えはないとした。<br />
<br />
＞（2012年5月17日09時12分  読売新聞）<br />
<br />
*-[引用終了]-------------------------*<br />
<br />
<br />
<br />
　この手の話題になると、突然、「日本には日本の文化がある（ﾄﾞﾔ」「海外は海外。日本は日本(ﾄﾞﾔ」等と言い出したりする。<br />
<br />
　ジーパンに<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%EF%BC%B4%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">Ｔシャツ</a>着て、ピザとポテトチップむさぼり食って、ビール飲んで、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=windows&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">windows</a>マシンでエロゲーやって、「海外は関係ない。日本には日本の文化が(ﾄﾞﾔ」。<br />
　今挙げた中で日本の文化といえるのは、せいぜいエロゲーくらいじゃないか？<br />
　結局のとこ単に、自分が好きか嫌いか、使うか使わないかだけの話じゃないのか？<br />
　自分が好きなモノ、使うモノは「海外から取り入れOK」。嫌いなモノ、使わないモノに対しては「日本は日本、海外なんか関係ない」。<br />
<br />
　しかし前回の記事でも書いたとおり、「日本の文化は元々、世界に冠たる彫り物先進国だった」 のだ。<br />
<br />
　「海外の事なんか関係ない、日本は日本だ（ﾄﾞﾔ」 と言う人は、自分の語る「日本の文化」ってのが、どんだけ「海外の影響で形成されているか」ってのは全く考慮しない。<br />
　海外は関係ないと頑なに言うのなら、洋服一枚着れやしないっつうの。<br />
　漢字はどこ産？　中国産だ。　<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">パソコン</a>は日本発祥の日本文化か？　海外産海外文化なしに、今の我々の生活なんかイッコも成り立っていない。<br />
　良かれ悪しかれ、好もう好まざると、「海外の文化なんか関係ない、一切考慮する必要なし」なんて、どの面下げても言える訳がない。<br />
　<br />
　そして、前述の「真夏にスーツにネクタイ」という「日本の風土に明らかにそぐわない文化」まで、明治政府が率先して取り入れ定着させてしまった。<br />
「日本の野蛮で劣った文化風俗をどんどん捨てて、西欧の優れた文化を取り入れないと、世界でバカにされるぞ！」 という強迫観念の元に。<br />
<br />
　この手の話題で、「日本は日本、海外は海外！」 とか言っている人たちの語る「日本」は、そーやって、江戸以前の日本の文化風俗を「野蛮で劣っている」と見なして、「頑張って日本らしさを捨てて、西欧らしくなろう」 とした果ての果てに成り立っている。<br />
　その事実に何の矛盾も感じないで、「日本は日本（ﾄﾞﾔ」 って、俄似非国粋主義ぶっているっていうのは、どーかね？<br />
<br />
<br />
　前回も含めて、僕がこのタトゥー騒動に関してのネット界隈等々のモノイイに対して言っているのは、「タトゥーは是か非か」の話じゃなく、「それを語る土台にすらたどり着いていない人たちの多さ」について、だ。<br />
　それが、前回では、「『みんながダメって言っているから、ダメに決まっている』程度の、ただの長芋のにマカレナでしかない事をドヤ顔で述べる有様が、『原発安全神話』を無条件に信じていた頃と全く変わっていない」ということ。<br />
　そして今回は、「『日本は日本、海外のタトゥー事情なんか関係ない』 と言うけれど、単に『自分の好き嫌い』『自分が既に馴染んでいるか否か』でしか話していない」 という点。<br />
<br />
　どちらも、是非を論じる土俵にすら登れていない。<br />
<br />
<br />
　さて。<br />
　僕が何故、この話題についてエントリーを書いているのか。<br />
　しかも、二回も。<br />
<br />
　僕は表現規制に反対する立場だ。<br />
　そして、オタクだ。<br />
　だから、「自分にとって大切な何かが、他人にとってゴミクズ以下の無価値なモノでしかない事」を知っている。<br />
　そして同様に、「僕にとってどうでも良い無価値なものが、ある誰かにとって大切な宝物であるかもしれない事」 も、知っている。<br />
<br />
　僕にとって、タトゥーというものそれ自体は、無価値なものでしかない。<br />
　別にしたいとも思わないし、親類縁者にお勧めする気もない。<br />
　甥っ子や姪っ子が突然度派手なタトゥーを入れると言い出したら、取りあえずは「よし、まず、ちょっと待て」と言うだろう。<br />
　一通りには物を言う。良かれ悪しかれ、リスクがあるという話もする。<br />
　けど。<br />
　それが、彼(彼女）にとって大切なのだと言うのであれば、それ以上口出しする事じゃあない。<br />
<br />
　僕が最も嫌うのは、「自分にとって気に入らないモノ、自分にとって無価値なモノは、全て多数派の力でもって"ダメなもの箱"に押し込んで、蹴り飛ばして排除して構わない」 という社会であり、その上で良識だ常識だのにあぐらを掻き、多数派ぶってふんぞり返っている輩だ。<br />
　そうして居直っていられれば、物事の背景や構造なんか、何も考えなくてかまやしない、という輩だ。<br />
<br />
　そんな訳で、僕ぁそーゆーバカヤロウ共に、微力ながら「KICKK ASS ケツケットバース！」 為に、このファッキンテキストを書いているので、あーる。<br />
　ピザとポテチを喰いながらな！<br />
　<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785923938/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61EhMISPPiL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="ギャングキング 1巻 (ヤングキングコミックス)" title="ギャングキング 1巻 (ヤングキングコミックス)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785923938/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">ギャングキング 1巻 (ヤングキングコミックス)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 柳内 大樹</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%87%BA%E7%89%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出版</a>社/メーカー: 少年画報社</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2004/02/12</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>: コミック</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
　和彫りのジミーくん。<a name="more"></a></p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>入れ墨騒動 feat.『3.11以降日本人は目覚めたのだ』と申される、が。</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14</link>  
      <category>ヘボ論</category>  
      <pubDate>Mon, 14 May 2012 21:17:27 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2012-05-14</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　さて。<br />
　僕らの大好きハーシモートー（ミーツハーシー、の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E7%99%BA%E9%9F%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">発音</a>で）さんやら、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">テレビ</a>でとある女性<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">タレント</a>が話題にしたりとかで、そこそこ話題の、「入れ墨騒動」。<br />
<br />
　僕は恐らくこの件に関しては他の人と違う観点でモノを言っていて、また今回も違うことを言うのだけど、何か前にもこの件について触れたよーな気がするのですが、ちらっと一覧でタイトル観ても、いつぞやのロシア人2人組の名前が挙がっていないので、どうやら書いていなかったらしい。<br />
<br />
<br />
　で。<br />
<br />
　まず、入れ墨の「そもそも論」は、「呪術」なのですよ。<br />
　罪人の証とされるのはその後。しかもそれは「世界各国で」ではない。<br />
　本邦においてを言うならば、中国から入ってきた儒教的な刑罰としての入れ墨観。<br />
<br />
　現にマオリ族なんかでは「入れ墨＝罪人の証」とされていないので、今でも文化的<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E4%BC%9D%E7%B5%B1&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">伝統</a>として入れ墨をしている。<br />
<br />
　西欧での「現代」のタトゥー文化は、それら非キリスト教的伝統を敢えて取り入れるという、いわばアンチキリスト的な思想が源流にある、とも言える。<br />
　これは基本的に非キリスト教文化圏である日本人にはなかなか分かりにくい感覚だろう。<br />
（いきなり、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ブラック</a>メタルの由来とは北欧における文化復興としてのアンチキリストなのである、なんて話をされても良く分からんしねー）<br />
　勿論アンチキリスト教的価値観というのはやはり、その文化圏におけるメーンカルチャーに対する反発があるので、結果としてギャングコミュニティに集約されやすい。<br />
　マオリ族自体も貧困や差別などの背景から、結局ギャングコミュニティに飲み込まれていったりしている歴史的背景もあるので、この辺りは実に複雑でヤヤコシイ。<br />
<br />
　ま、そういう「呪術としての入れ墨」という観点からすれば、某芸能人の方が、「自分の気持ちを整理するためにタトゥーを入れた」というのは、ある種まっとーもまっとーであり、王道も王道。<br />
　正に、原初的呪術としての入れ墨として、正当なのだ。<br />
　"タトゥー"だから軽々しい、んじゃなくて、日本の現代のそれを言うのであれば、そういう現代の西欧におけるタトゥーの文化的背景を考えずにただ形から真似ている、というのであれば、その思考が軽々しい、とは言えるだろうけどもね。<br />
<br />
　<br />
　<a name="more"></a>　<br />
　そして、「本邦において」を論ずるなら、「入れ墨」と「彫り物」が、全く別のものとして文化的発展を遂げていた事には触れないとおかしいのだ。<br />
　<br />
　本邦、江戸時代において「入れ墨」は、罪人の証として「入れられていた」もの。<br />
　しかし「彫り物」はそれらとは全く異なる存在だった。<br />
　江戸時代では、町人、特に江戸っ子というのは皆、彫り物を競って入れていた。<br />
　文字通りに、江戸っ子の"粋"を競う、お洒落として、だ。<br />
　火事と喧嘩は江戸の華。<br />
　職人、とび職、大工はもとより、江戸の町人文化におけるスーパースター選手である火消しなんてのは、火事の時には上をはだけて彫り物をひけらかす。<br />
　命がけの火消しという仕事をする上での、まさに命がけのパフォーマンス。<br />
　暗がりの中、火に映える裸体に、精緻で華麗な彫り物。<br />
　そいつに、粋を感じるのが江戸っ子であり、まー、よーするにモテるのだ。そーゆーのが。<br />
　元祖DQN的思考ではあるし、僕なんかは（モテたくはあるけれども）とてもじゃないが御免被る。<br />
　何れにせよ、当時における「彫り物」というのは、「そーゆーもの」だったのだ。<br />
<br />
　勿論、士農工商の身分制度がガッチリと固められていた時代。<br />
　武家社会の文化的価値観と町人のそれとは異なるものが多い。<br />
　血の穢れを嫌い、身体に傷を付けること、損なうことを恥とする儒教的武家社会の価値観にとっては、彫り物も決して褒められたものではない。<br />
　んだからこそ、「この桜吹雪が目に入ぇれねぇか！」 の遠山の金さんが成り立つのだ。<br />
　若き日の遠山金四郎は、家出をして町人暮らしをする際に、武家社会的価値観への<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">カウンター</a>として、又、町人になりきるために、彫り物を入れ（ようとし）た。<br />
（現実には、おそらくほんのちょっとしか入れなかったのではないか、と言われている。桜吹雪どころか花びら一枚あったかどうか、ってな具合で）<br />
　<br />
　<br />
　さて、それじゃあいつから、「彫り物」も「入れ墨」もひっくるめて、「けしからん！」 となったのか？<br />
　<br />
　ご存知、明治維新から、である。<br />
　<br />
　明治維新のあとの新政府は、とにかく脱亜入欧、「日本的な、古い因習、野蛮で劣った文化」はどんどん捨て去り、「西欧的で進歩的な文化、価値観」を導入しようと躍起になった。<br />
　同時に、「富国強兵」を目指すため、「国民皆兵」 をスローガンとして、「国民全てに、武家社会的価値観を押しつけよう」とした。<br />
　要するに、「国民全員が、国のために死ぬ忠義の士と化す」 という事を、だ。<br />
<br />
　その中の一貫として、「入れ墨、彫り物の禁止」があったのだ。<br />
　<br />
　<br />
　本邦における「彫り物」は、「明治期に、西欧に媚びようという新政府の方針の下、よからぬもの、野蛮なもの、けしからんものという事にされた」<br />
<br />
　そもそも論として語るのであれば、第二が、それだ。<br />
<br />
　今現在、彫り物もタトゥーも入れ墨も、一緒くたに語られてはいるけれども、確かにそれらの違いは本質的には無い。つまり、使われている技術も行為そのものも、同じものだ。<br />
　単に文化的由来や背景が異なっているだけだ。<br />
（細かいことを言うと、所謂彫り物の技術はジャパンイズナンバー１であり、西欧のタトゥーのそれとは比べものにならないほど精緻なのだが）<br />
　しかし、その、文化的背景や歴史的由来というものの方にこそ、ここで語るべき本質がある。<br />
　そもそも論として、「入れ墨なんて元々罪人の証だ」と言う人が居て、それはそれで一面的には事実ではあるけれども、その場合の入れ墨は、現代のタトゥーとは別物である。<br />
　腕に線を「入れられる」ものと、自ら様々な意匠を「入れる」ものを、名前と使われている技術が同じだから「同じもの」というのは、「卵を焼いたら全部卵焼き」というのと同じで、それじゃオムレツやスフレの立場がない。<br />
　確かに言葉としてならば、卵を焼けば「卵焼き」だろうし、墨を入れれば「入れ墨」だが、それでもオムレツとスフレ、だし巻き玉子と目玉焼きが別物なのと同様、彫り物と入れ墨、そして西欧におけるタトゥーはやはり別のものだ。<br />
<br />
　で。<br />
　明治以降。<br />
　脱亜入欧する為の富国強兵、国民皆兵。<br />
　それらの一貫としての「日本の中央集権化と武家社会的価値観の押しつけによる、"日本の町人文化、村社会の破壊"」があった。<br />
　それらの中には、例えば浮世絵のように、「日本において見捨てられながらも、西欧で"再発見"されたもの」なんかもある。<br />
　彫り物、もその一つではある。<br />
　浮世絵の多色刷りが、世界にまれに見る高度な印刷技術であったのと同様、日本の彫り師の技術は、当時も今も世界ナンバー１なのだから。<br />
（さてそれが、つまりは、「日本で捨てられた、世界最高峰の技術に支えられた文化が、西欧で評価されたからすげー」 的な事が喜ばしいのかどうか、だからというだけで価値観を変えるべきなのかどうか、は別として）<br />
　<br />
　明治期に維新政府によって「けしからん」とされた結果が、現代の我々の、「所謂一般的な入れ墨（彫り物、タトゥー）観」に繋がっている。<br />
　<br />
　つまるところ、「入れ墨って、ヤクザがやってるやつだろ？」 という、固定概念に、だ。<br />
<br />
　ここで重要なのは、本末の転倒が起きているという事だ。<br />
　「けしからん輩がやっているけしからんものだから、彫り物が禁止された」のではなく、「明治政府が彫り物はけしからんと決めたから、結果的に反社会的な人たち（つまり、ヤクザさん）しか彫り物をしなくなった」というのがある、という事。<br />
　正に、これこそ『<a href="http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2005-06-23" target="_blank">現代呪術作法</a>』そのものだ。<br />
　<br />
　つまり、この話題に関しての「そもそも論」で「タトゥーの是非」を言うのであれば、「そもそもは、反社会的なものではなかった」になる （身分制度的な価値観の齟齬を除けば、だが）。<br />
<br />
　明治以降、ずっとそういう形でけしからんとされた結果、「入れ墨(彫り物）はヤのつく人たちのもの」となり、さらには昭和後期から平成になって、「西欧のタトゥー文化」が、いわば逆<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E8%BC%B8%E5%85%A5&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">輸入</a>的に日本へと入ってきた。<br />
　それらは三者それぞれに、文化的背景も由来も異なっているのだが、「彫り物けしからん」という明治政府の「呪縛」に囚われたままの人たちの中では、全く区別無く、「タトゥー（入れ墨、彫り物）は、ヤクザ（反社会的な人たち）のするけしからんもの」という意識、固定概念で留まっている、というのが。<br />
　<br />
　「そもそも論」からの、「現状」な、わけだ。<br />
<br />
<br />
<br />
　で。<br />
　こっからが、僕がこの話題で言う、「本題」。<br />
　今までのは全部、「前提」であり、「前置き」。<br />
　<br />
　僕は、これらの事から、「タトゥーの是非」を論じようとしてるわけじゃあない。<br />
　まず、個人的にはどうでも良い。<br />
　別に自分が入れる気はないし、同時に入れる誰かを咎める気もない。<br />
　ただちょっとタトゥーの入っているＥロォスヴィデオ<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%A5%B3%E5%84%AA&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">女優</a>さんはちょいＥロォス度が高まると思うし、同時にタトゥーを入れている男優のオラオラ演技とかは観ていてイラつくので、極力画面に出てくんな！　とは思う。というか男優は画面に出てくるな！　こちとらてめーのドヤ顔なんかカケラも観たくねーんだよ！　自己主張の強いＥロォス男優みんなてぃむぽもげろッ！<br />
（…失礼、取り乱しました）<br />
<br />
「世間的にけしからんとされている事をするのにはリスクが伴う（ﾄﾞﾔ」というのが、現状認識として「間違っている」とも言わない。<br />
「現状、そういう認識が一般的だ」という事実、それ自体が「無意味で、無価値だ」とも言わない。<br />
　例えば大阪市の問題とは別の所で、テレビで某女性タレントがタトゥーを入れたことについて話したとき、同席していた某ショムニ女優が「何年か後に後悔しないって言い切れるの？」と問いつめて、まぁネットで大絶賛されたりしていたりしたらしいけど、それはそれで、「そーゆー考え方もあるだろう」程度には分かる。<br />
　ま、「国民<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%B9%B4%E9%87%91&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">年金</a>が払われないなんて誰が言ったの!?」 と言うCMを引き受けて、あとになって実は自分も<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%9C%AA%E6%89%95%E3%81%84&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">未払い</a>だったと発覚したとき、きっと彼女も後悔したのだろう。<br />
　そしてその事から言っても、国民年金を真面目に払っても、どーせ返ってこないと払わずにいても、大なり小なり後悔なんかするもんだ。<br />
　なので、僕に言わせりゃ、「後悔しない人生なんかあるかばかっ！」 でもあるし、「絶対に後悔しない選択を、なんて考えてやった選択で、絶対に後悔しないなんて言い切れるの!?」 ってなモンなので、実の所「タトゥー入れたら後悔する論」は本質的には馬鹿らしいとも思うが、その事もとりあえずは脇に置く。<br />
<br />
　僕が、言いたい、の、は。　<br />
　　<br />
　そもそも論や、多様な文化的背景、歴史的背景や、その他諸々。<br />
　僕がここで述べてきた「前提」となる要素。<br />
　それらを、踏まえた上での、「タトゥーの是非」を。<br />
　論じている者が、殆ど居ない、という事だ。<br />
<br />
　この話題、つまり、「タトゥーの是非」という事で、何かを声高に論じている「ような気になっている」人たちの殆どが。<br />
<br />
「だって、みんなそう言ってるじゃん。みんながダメだって言ってるのにやるんだから、そんなのダメに決まってるじゃん」<br />
<br />
　程度の論拠しか持っていない、という、その事だ。<br />
「現状そうだと言われているのなら、それをそのまま受け入れて、何の異議も異論も唱えず、従う事“のみ”が、“正しい大人の在り方”で、そこに異を唱える輩は全て“馬鹿で我が儘な反社会的異分子”だから、“排除するべき”だ」<br />
　という思考から、何一つ脱却できていないという、その事だ。<br />
<br />
　なので、本文タイトルに戻る。<br />
<br />
　<br />
『3.11以降日本人は目覚めたのだ』と申される、が。<br />
<br />
「全然、目覚めてなんかいやしねぇよ」<br />
<br />
　と。<br />
<br />
「3.11以降目覚めた」とされるのは、<br />
「『みんなが安全だ』、と言っていた原発が事故を起こし、メルトダウンが起きた。<br />
『みんながそう言っていた』なんてことに依存して、『現状そうだと言われていること』 に安住していたら、こういう事になる。<br />
　だから、『みんながそう言っていた』で思考停止せずに、その、背景をもっと、1人1人がちゃんと考えなければならない」<br />
　という、そーゆー話だ。<br />
　しかし、このタトゥーの話題に関して、禁止しているハシモト始め、「論じた気になっているほとんどの人」の論拠は、「だってみんながそーゆってるもん」でしかない。<br />
　「みんなが安全だって言ってるもん」で、「なんとなく原発容認」していた人たち。<br />
　「みんなが必要だって言ってるもん」で、「なんとなく原発推進」していた人たち。<br />
　「みんながけしからんって言ってるもん」で、「なんとなくタトゥー禁止に賛成している」人たち。<br />
<br />
<br />
　まったく、変わっていない。<br />
　僕がこの話題で言いたいことは、そーゆー事だ。<br />
<br />
　目覚めたフリと、考えているフリ。<br />
　そして、そういうフリをしている人たちが、国歌斉唱云々、入れ墨云々という耳目を集める派手なパフォーマンスで、「公務員改革しているフリ」を、わいのわいので支持しているのだ。<br />
　え、公務員改革って、そーゆー事だったの？　なーんて事は、ちらとも考えずに。　<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
*--[追記]--------------------------*<br />
<br />
　下記ブログ記事によると、江戸時代にも入れ墨禁止令が発令されたことはあるよーですな。<br />
　まあ、浮世絵禁止とか贅沢品禁止とか、江戸幕府はたびたび「風紀の引き締め」として金鈴を出しているので、その一貫であったのでしょう。<br />
<br />
mikawaケンイチの「江戸ケン」<br />
旧暦による　「刺青禁止令!!」<br />
<a href="http://edoken2.exblog.jp/15075645/" target="_blank">http://edoken2.exblog.jp/15075645/</a><br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』＆銀幕デヴュー、のはなし。</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2012-04-28</link>  
      <category>シネマ・はすらー</category>  
      <pubDate>Sat, 28 Apr 2012 21:40:26 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2012-04-28</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　どうも。<br />
　先日、『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』にて、銀幕デビューをしてきた者です。<br />
　つまり今後はワタクシのことを、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%98%A0%E7%94%BB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">映画</a>スター、若しくは俳優として認識なさってくださってもよろしくってよ？<br />
　今後の活動は未定です。サインが欲しい方（ナオンさん）は連絡クダサイ。　<br />
<br />
　さて。<br />
　その、『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』を、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%B8%8B%E8%B0%B7&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">渋谷</a>クンダリーニまで行ってみてきたのですよ、ワタクシは。<br />
　ああ、面倒くせぇなっ！<br />
　しかしワタクシにとってこの、『SRサイタマノラッパー』シリーズというのは、一言で言えばこれが、「…俺の映画だッ…！」という作品。<br />
　なので、「観ない」という選択肢は、ハナからあり得ないのです。<br />
　いや勿論それは、エキストラとして…あ、いや、俳優として出演している、という意味で、ではありません。<br />
<br />
　結論から言えば、「良かったッ！」です。<br />
　そして、又観ます。必ず。<br />
<a name="more"></a>　<br />
　何が良かったか？　と言えば、「精神が変わっていない」ところ。<br />
　細々したところでシリーズ物的な意味では、MIGHTYのその後などが描かれているところ、そしてそのMIGHTYのその後が、見事なまでに一作目、そして二作目という流れで作られた、IKKU及びTOMのその後と対比して描かれているところ。<br />
　まあ、「よくいる気の良い田舎のボンクラ」感全開だったMIGHTYが、2年間でこんなにも荒んでしまうとは…ってなのも無理があるのかとせうなのか、意見が分かれそうではありますが。<br />
<br />
　それはそれとして、その、作品全体、シリーズ全体としての精神、について。<br />
　<br />
　世の中に、「青春」や、「夢を追い続ける若者の素晴らしさ」なんてのを描いた作品はごまんとあります。<br />
　例えば、軽音楽部の可愛らし～い女子高生たちがキャッキャウフフとぬるんぬるんのぬるま湯に浸かり続ける作品、で、あるとか。<br />
　例えば、特に何のやりがいも無くのんべんだらりと過ごしていた高校生達が、何かの思いつきで何かしらの活動を始め、紆余曲折の元に竹中直人の指導を受け、仲間が徐々に集まるも、何かの理由でバラバラになり空中分解。しかし主人公とごく親しい友人達だけは頑張ってそれを続けていくうちに、途中で去った連中も戻ってきて、ラストの発表会は大成功、青春って、仲間って、頑張るってスバラシイ！　という作品、であるとか。<br />
　最初から才能に溢れまくった若者2人が、日本で一番売れている漫画雑誌で一番の売れっ子人気作家になると言い出したら、別にそんなご大層な挫折も困難もなく、編集者にも初見で見初められ、周りの同業者にも諸手を挙げて大絶賛されて、後は定期的に既に挫折したり自分達とは違うタイプの漫画描いている他の端役をイカレポンチの人格破綻者扱いして小馬鹿にしたりしつつ、最終的には幼なじみと<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E7%B5%90%E5%A9%9A&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">結婚</a>しました、わー、夢を追い求めるって素晴らしいな、友情努力大勝利！　負け組連中クソッタレ!!　ってなクソマ…バク裂するほどにおもしろいマンがとか。<br />
　まー、色々と、あります。<br />
<br />
　それら、スバラシイ作品群があるにもかかわらず。<br />
「けど、これは、俺の『凄春』じゃあない」<br />
　という人たち。<br />
「そんなお<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キレイ</a>かつお手軽な青春絵巻は、実に絵空事らしくて、まるでピピンとも来ないしグッとも来ない」<br />
　という人たちの中には。<br />
　もしかしたら。<br />
　もしかしたら、ば。<br />
<br />
「そうだ、俺の『凄春』は、こーだったよ！　こーなんだよ！　そして、今でもこーんなんなんだよっっ！！！」<br />
<br />
　と。<br />
　そう思う人は、居るかもしれない。<br />
<br />
　それが。<br />
『SRサイタマノラッパー』 シリーズで、あ～ります。<br />
<br />
「夢は諦めなければ必ず叶う」<br />
　というよーな事を言う人はそこそこ、まあ、ちょろちょろ居ます。<br />
　とはいえこの言葉は見事なまでの詐術でありまして、<br />
「それはどうかニャ～？ 叶わない夢だってあるんじゃないかニャー？（ドルバッキー）」<br />
　と言われたときに、<br />
「それは、諦めたから叶わなかったのです」<br />
　と返すことが出来るわけで、いやその理屈で言ったらそうでしょーよ、ってなもんではありますよ。<br />
<br />
　しかし、です。<br />
　しかしですね。<br />
「諦めなければ夢は叶う」<br />
　というのは、言い替えれば<br />
「叶わない夢には意味がない」<br />
　という考え方が裏側にあるとも言えます。<br />
　そしてたいていの場合に語られる「夢」の、「叶った」状態というのは、分かりやすいほどの「見返り」を指している。<br />
　もっと別の言い方をすれば、「見返りとしての成功」「現世利益としての報酬」が無ければ、「夢なんか追っても意味がない」という、見事なまでに即物的思考による、「夢を追い求めることってスバラシイ」な訳です。<br />
「夢を追い続ける若者の素晴らしさ」＝「安易で分かりやすい即物的なサクセスストーリー」という、図式。<br />
　そう、「スバラシイ作品を描くこと」より、「アンケート1位！　アニメ化！　売れっ子！　結婚！」 という、正に「見返り」こそが、「夢」<br />
という価値観。<br />
<br />
　例えば、映画版『KICKASS』において、主人公デイヴが「ヒーローになると言う夢を叶える」事には、「それでモテモテになるし人気者になれたし、殺人を爽快に楽しめるアメリカンタフガイになったよ！」 という、「見返り」があった。<br />
　けれども、原作コミックの方では、ヒーローになる事による見返りは、何一つ無い。<br />
　デイヴは相変わらずただのヒーローオタクなボンクラのままだし、モテモテどころか好きな<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">女の子</a>からはこっぴどく振られるし、イカ臭い童貞のままだし、人気者にもなれないし仲間も出来ない。<br />
　何の報酬も見返りもない夢を、けれどもデイヴはいつまでも抱え続けている。<br />
　ヒーローになる、続ける事。それ自体が、宝だからだ。<br />
　それを世間では何というか？<br />
　夢を追い求めるスバラシイ若者？　いや絶対にそうは言わない。<br />
　幼稚なコドモ大人程度の扱いをされるのが関の山だろう。<br />
<br />
　この映画は、そういう人たち向けの映画だ。<br />
　幼稚なコドモ大人向けの映画だ。<br />
　或いは、一度でもその、幼稚なコドモ大人であったことのある人たち向けの映画だ。<br />
　又は、既に幼稚なコドモ大人である事を辞めてしまった人のための映画だ。<br />
　そしてだからこそ僕は、この映画こそが、本当の意味で、「凄春を描いた映画だ」 と、そう断言する。断言してしまう。<br />
<br />
　青春の痛みとは、別れの痛みだ。挫折の痛みだ。痛々しさの痛みだ。迷いと戸惑いの痛みだ。後悔と自己欺瞞の痛みだ。孤立と孤独の痛みだ。<br />
　誰からも顧みられず、誰からも褒め称えられずに、ただ自分が無価値で無意味な存在だと言うことを思い知らされる日々の痛みだ。<br />
　そして或いは、何等ドラマチックな事など起きずに、平易なまでの退屈な日々をじくじくとした気持ちを抱えたままやり過ごすしかない、柔らかな痛みでもある。<br />
　ときにはそれらを笑い飛ばし、時にはそれらに押しつぶされ、ときにはそれらを振り切ろうとしてむやみやたらに走ろうとする。そういうときの痛みだ。<br />
　それらの痛みを描けていないのならば、それは青春を描いた作品だとは言えない。<br />
　青春という記号を、ただギミックとして取り入れただけの作品に過ぎない。<br />
<br />
　この映画、シリーズで語られる、「夢を追い求めたまま生きることの見返り」は、実にシンプルで単純明快だ。<br />
「夢を追い求めたまま生きられること」<br />
　それ自体。<br />
　それ自体であり、それこそが、唯一無二の、「夢を追い求めたまま生きることの見返り」なのだ。<br />
　それがどんなに痛々しく、どんなに幼稚で、美しくも無ければ羨ましくもないものであっても。<br />
「夢を追い求めて生きることの見返り」は、「夢を追い求めたまま生きられること」それ自体であり、それのみなのだ。<br />
　それが、『SRサイタマノラッパー』シリーズで語られている、精神。<br />
<br />
　その事を、美化もせず、貶めもせず、安易でお手軽な友情サクセスストーリーに仕立てもせず、けれどもただの悲観主義的ニヒリズムに堕しもせず、嘘くささと切実さ、馬鹿らしさと真摯さとの境界を行きつ戻りつの絶妙なバランスで、エンタテイメントにしている。<br />
　<br />
　ラスト、及びクライマックスの長回し。<br />
　このシリーズ定番となっているラップによる呼びかけと、堪えきれずにそれに"応えて"しまうときのあのどうとも言えない息を呑むやりとり。<br />
　生身の声、むき出しの言葉によるリリック。<br />
　積み重ねてきた要素。積み上げてきた展開。それらの全てが凝縮され、登場人物達のどうしようも無い心が露わになる瞬間に、敢えてラップという技巧を使わせるという演出は、誰にも真似できないし追随することも出来ない。<br />
　この瞬間に、そしてこの演出だからこそ、観ている側も生身の心を溢れさせざるを得なくなる。<br />
　どれだけ言葉を尽くして語ったところで、彼らのリリックの応酬を語れる言葉は出てこない。<br />
　観るしか無い、というのは、まさにこの場面のことだろう。<br />
　これを感じるには、観るしか無いのだ。<br />
　<br />
<br />
（…ただこのクライマックスからその後のラストカットの流れ。<br />
　僕は何故か勝手に、フェスでの場面がラストカットだと思い込んでしまっていたので、その後さらにもう一段あったのを観て、「あれ…？」 となってしまったのです。なのでちょっとだけ、ラストシーンに入り込むのが遅れ、何か冗長に感じてしまったというのがあります。<br />
　これはまー、そこにエキスト…俳優として参加してしまった事もあって、あの場面への思い入れやそのとき観た情報で、良くないバイアスが掛かってしまっていた様子。<br />
　僕の記憶が正しければ、あのフェスでのIKKU達の呼びかけに対して、MIGHTYが、「振り返って」カットの声、だった気がするのですね。でも映画本編では一切振り返らず、完全に拒絶したままで次の場面に進む。<br />
　次の場面に進む上では、MIGHTYの拒絶は必須なんですが、ここで「振り返る」と言う情報[又は錯覚]があった事も、この場面がラストだという勘違いに繋がっていたと思います。<br />
　改めて思い返すと、撮影時にもちゃんと、「本当のラストカットは別にある」という話はしていたよーな記憶もあったりしますが…。<br />
　なので。<br />
　又、観ます）<br />
　<br />
　えー。<br />
　てなわけで。<br />
　何でも、以前は「全都道府県制覇でもしてやろうか」なんて事を抜かしてけつかったらしいこのシリーズですが、今回で一区切り、「三部作」として簡潔、という事にする、らしいという話だそーで。<br />
　それは、寂しくはあるけれども、正解だと思います。<br />
　まあ、一つはこれ、よく言われる話ではありますが、あらゆる現代劇は3.11以前と以降で、語られるべき事が変わってしまった、というのもあるとは思います、が。<br />
　これ、やっぱり、シリーズ長く続けたら駄目な作品だですよ。<br />
　結局の所、IKKUもTOMも、そもそもが、「夢を見たまま生きられることが見返りである」という立ち位置にある訳で、それをそのまんま長くシリーズ化して引っ張ったところで、それは単なる、「夢を見つづけるぬるま湯に浸かり続ける話」としてしか再生産され無くなっちゃう。<br />
　現実には、ドラマチックな事など何もないまま、それでも「夢を見続けて」生きていく訳ですから良いんですが、こと、そういう状態のまま、エンタテイメントとしてシリーズ化を続けていたら、その精神は悪い方向に腐るのは必然だと思います。<br />
　ラストカットの長回しラップも、シリーズ化したらもう5～6作目くらいで、「ただのお約束ギミック」化して、何か陳腐化してしまいかねないですし。<br />
　なので、ひとまずこれでさようなら、という事で。<br />
　よろしいんじゃあないでしょうか。<br />
<br />
<br />
　最後に不満点。<br />
　渋谷シネクイントで、上映後のトークショーがあったのですが。<br />
　あのー、神聖かまってちゃんとかいうやーつーのシャクレメガネとかが、さ。<br />
「僕たちが登場した場面、分かりましたぁ～？」<br />
　とか、延々そんな話していたのですが、シラネーヨ！<br />
　と言うかですね。<br />
　この手の所謂カメオ出演とかって、まぁDVDとかでおまけ的に楽しむ要素としてはアリでしょうけど、ぶっちゃけ劇場で話に食い入るように見ているこちとらにゃ、そんなウオーリーを探せごっこなんかしている余裕ありませんから！<br />
　てかそんなの探して観ているって、どんだけ話追ってねーんだ、ってなモンでしょうよ。<br />
　この、カメオ出演とか言う事に関する、出演者、制作者側の位置づけや温度と、観る側としての位置づけ、温度の差は。<br />
　もちと、分かっていただきたい。<br />
　ぶっちゃけ近年の映画制作者側のこれらに対する変な思い入れというか、押し出し感？　どうだスゴイだろう、サービスしてやってんよ感？<br />
　悪い風習です！<br />
　ていうか、「うるせぇよ！」 です。<br />
　スタン・リー気取りか!?<br />
<br />
　あ、因みに僕が出演していた場面は、MIGHTYが野菜の屋台に倒れ込んで、ブロッコリーを投げつけようとして投げられずにかじった所の、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">カメラ</a>がパンして後ろの射的屋台です。<br />
　分かりましたぁ～？　[←うるせぇよ！]<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0035FCU5K/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61UgAl5P1SL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="SRサイタマノラッパーO.S.T." title="SRサイタマノラッパーO.S.T."></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0035FCU5K/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">SRサイタマノラッパーO.S.T.</a></p><ul><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アーティスト</a>: </li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%87%BA%E7%89%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出版</a>社/メーカー: Brocco Records</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2010/01/06</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>: CD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003LWAQ1M/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61KHGVQZyjL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="SR2 サイタマノラッパー2 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~O.S.T." title="SR2 サイタマノラッパー2 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~O.S.T."></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003LWAQ1M/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">SR2 サイタマノラッパー2 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~O.S.T.</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">アーティスト: </li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: Brocco Records</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2010/06/19</li><li class="sonet-asin-label">メディア: CD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B007R1FR12/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TqPcz%2BPOL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者 O.S.T." title="SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者 O.S.T."></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B007R1FR12/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者 O.S.T.</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">アーティスト: </li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: Brocco Records</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2012/04/16</li><li class="sonet-asin-label">メディア: CD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0039XIA7A/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lEFZgx%2BKL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="SR サイタマノラッパー [DVD]" title="SR サイタマノラッパー [DVD]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0039XIA7A/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">SR サイタマノラッパー [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048949381/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51-r1XO1wqL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="SR サイタマノラッパー ‐日常は終わった。それでも物語は続く‐" title="SR サイタマノラッパー ‐日常は終わった。それでも物語は続く‐"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048949381/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">SR サイタマノラッパー ‐日常は終わった。それでも物語は続く‐</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 入江 悠</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 角川メディア<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ハウス</a>(角川グループパブリッシング)</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2012/04/14</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 単行本</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4778312155/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BO5Nk0hpL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="SR サイタマノラッパー" title="SR サイタマノラッパー"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4778312155/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">SR サイタマノラッパー</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 入江 悠</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 太田出版</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2010/06/17</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 単行本（ソフトカバー）</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041002303/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511%2BBsfcnCL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="SRサイタマノラッパー (角川文庫)" title="SRサイタマノラッパー (角川文庫)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041002303/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">SRサイタマノラッパー (角川文庫)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 入江 悠</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2012/04/25</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 文庫</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>コミックビーム連載中の、『原発幻魔大戦』、の、話。</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2012-03-14</link>  
      <category>マンガマニヤック</category>  
      <pubDate>Wed, 14 Mar 2012 04:17:43 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2012-03-14</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　いましろたかしがコミックビームで、呑気な<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E9%87%A3%E3%82%8A&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">釣り</a>漫画を描いていたのは、およそ1年とちょっと前の話。<br />
　全くもって見事なほどに、ただのんべんだらりとおっさん2人が釣りに行って蚊に刺されたりなんだりしてわいわいやってる、というだけの、もの凄く脱力する漫画だった。<br />
<br />
　しかしそれが一変、突如として「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%9D%B1%E4%BA%AC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">東京</a>で独り暮らしをしている<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">サラリーマン</a>青年の怒り」を描く漫画になる。<br />
　何故？　いつから？<br />
<br />
　3.11。東日本大震災があり、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E7%A6%8F%E5%B3%B6&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">福島</a>第一原発がメルトダウンを起こしてから、だ。<br />
<br />
　この話の中で、主人公の青年はいつも怒り、不安に駆られ、苛立ちを口にしている。<br />
　いや、言い替えよう。<br />
　この漫画は、主人公の苛立ちや不安、怒り以外、何もない。<br />
　ネットで情報を漁り、菅直人に期待をしては裏切られ、TPPの話が起きれば野田政権に怒り、ときには陰謀論を揶揄しつつも口にする。<br />
　「どーなっちゃうんだよ、これ」<br />
　漫画の中で事件は一切起きない。<br />
　何故なら、事件はずっと、現実で起き続けているからだ。<br />
<br />
　ネット等々で、この作品への批判的な意見は多い。<br />
　ただこの漫画を不快に感じるとしたら、まさにあの中で書かれている姿が、今の日本人の「普通」であり、「日常」の姿だからだろう。<br />
　とにかく不安だし、この先どーなるか分からない。<br />
　情報だけは飛び交うが、かといって何一つ確証も持てずに、右往左往してただ踊らされるしかない。<br />
　<br />
　 正しい情報を伝えるのは報道の仕事だし、津波被害の多かった被災地や原発事故の起きた<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%95%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フクシマ</a>についての記録は色々と残され、何れアーカイブ化も検証もされるはずだろう。<br />
　そしてそれらを「余所から訪れる」話や漫画も描かれているし語られている。<br />
　被災地ではこんな苦労がある。こんな酷いことが起きている。<br />
　そういう話は、多くの場所で語られている。<br />
　ただ、この漫画はそうじゃない。<br />
　「津波被災地」や「原発事故被災地」ではない場所で、「3.11以降」 を生きる「ごく普通の我々の感情や不安、生活」 を、リアルタイム描いている。<br />
　この、『原発幻魔大戦』 で描かれているものの根っこは、何が正しいとか、何が間違えているとか、或いは政治的にどうすべきかという主義主張ではない。<br />
　「3.11以降のどーしようもない日常を生きる、どーしよーも無い我々」そのものだ。<br />
<br />
　言い替えれば、それがどこまで意図的かとは別に、この漫画が描いていることは、「3.11」が語られるときに形式的に作られてしまう、「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%9D%B1%E5%8C%97&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">東北</a>3県のみが被災地で、それ以外の“我々”は、“支援”する側だ」 という図式が3.11以降を語る “全てではない”という事実でもある。<br />
　3.11の震災から、そこで起きた原発事故以降を生きている“我々”は、東京にいようと何処にいようと、全員が様々な意味で “当事者” であり、そしてその中を「どーしょーもない不安と、それに対するどーしょーもなさ」 の中を生きている。<br />
　そこにあるやりきれない生身の感情。<br />
　『原発幻魔大戦』 の主人公が、ただ何も出来ずに怒り、焦り、不安に思う姿は、そこで語られる言葉に同意するか共感するかとは別にして、まさに「3.11以降の日常を生きる我々」 の、リアルな姿だ。<br />
<br />
　だから、この漫画の中では一切事件は起きない。<br />
　事件は、現実で進行し続けている。<br />
<br />
　この描かれ方は、「セシウムさいた」 への批判にも見え隠れする、「フクシマ以外は当事者ではない（だから、当事者じゃない<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%9F%BC%E7%8E%89&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">埼玉</a>の人間がそんな言葉を軽々しく使うな）」 という意識、欺瞞への、一つの<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">カウンター</a>でもあると思う。<br />
　<br />
　今、日本で、原発事故の傍観者なんて1人も居ない。<br />
　『原発幻魔大戦』 の中で、ただ無力に焦り怒る主人公同様、全ての日本人が当事者なのだから。<br />
<br />
<br />
　内容への賛否快不快は人それぞれとしても、そう言う意味でこの作品は、「後世に残すべき漫画」として、リアルタイムに描かれ続けている。<br />
<br />
　<br />
　読もう！　コミックビーム！<br />
　（今月は、桜玉吉も復帰したよ！）<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047278386/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vJrekgkxL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="原発幻魔大戦 (ビームコミックス)" title="原発幻魔大戦 (ビームコミックス)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047278386/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">原発幻魔大戦 (ビームコミックス)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: いましろたかし</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: エンターブレイン</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2012/02/25</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>: コミック</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B007CDFVUW/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/G/09/x-locale/detail/thumb-no-image.gif" class="sonet-asin-image" alt="月刊コミックビーム 2012年4月号[雑誌]" title="月刊コミックビーム 2012年4月号[雑誌]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B007CDFVUW/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">月刊コミックビーム 2012年4月号[雑誌]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: </li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: エンターブレイン</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2012/03/12</li><li class="sonet-asin-label">メディア: <a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E9%9B%91%E8%AA%8C&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">雑誌</a></li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B007CDFVUW/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/G/09/x-locale/detail/thumb-no-image.gif" class="sonet-asin-image" alt="月刊コミックビーム 2012年4月号[雑誌]" title="月刊コミックビーム 2012年4月号[雑誌]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B007CDFVUW/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">月刊コミックビーム 2012年4月号[雑誌]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: </li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: エンターブレイン</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2012/03/12</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 雑誌</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<a name="more"></a></p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>「事件は漫画の中で起きているんじゃない」</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-06-29</link>  
      <category>と条例問題</category>  
      <pubDate>Wed, 29 Jun 2011 04:41:47 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-06-29</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　まずは<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ニュース</a>記事から。<br />
<br />
教諭、女子高生に睡眠導入剤飲ませわいせつ行為<br />
<a href="http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110628-OYT1T00933.htm" target="_blank">http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110628-OYT1T00933.htm</a><br />
<br />
　それでまあ、そこにちょいと、NHKのニュースで見た情報を補足。<br />
<br />
[以下、ニュースよりの補足]<br />
<br />
　小平市の50代男性中学校教諭は、ネット上のプロフィールから目星を付けた高校生女子に対して、「7万円でデートして欲しい」とメールを送るが、それが断られると今度は100通以上のメールを執拗に送りつけ、「胸の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%86%99%E7%9C%9F&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">写真</a>を送ればメールをしない」と脅迫。<br />
　しかし、送られた写真を元に今度は「写真をばらまかれたくなければ会いに来い」と脅迫。<br />
　その結果、ホテルで睡眠導入剤を飲ませ昏睡させてからの性的暴行に及んだとされる。<br />
<br />
[以上ニュースよりの補足]<br />
<br />
<br />
　何が言いたいか、と言いますと、ね。<br />
<br />
　現実の、実在<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%85%90%E7%AB%A5&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">児童</a>（未成年）への、「性的暴行、虐待」 は、こういう風に起きている、という事です。<br />
　いい歳こいた大人が、脅迫や嫌がらせを繰り返して起こしている。<br />
　漫画やアニメを見てウヒウヒ言ってるアホンダラ共は、別に何もしちゃあいない。<br />
　漫画やアニメの美少女見てウヒウヒ萌え萌え言ってるだけだ。<br />
　<br />
　なのに、何故か石原慎太郎も警察も役人も、「非実在児童」を守ろうとしている。<br />
　躍起になって、もうそれこそ親の敵かのように、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%87%BA%E7%89%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出版</a>社を締め付け、漫画を規制しようとしている。<br />
<br />
　「エラい人たち」 は、誰も、実在児童のことなんか守ろうとしちゃいないのだ。<br />
　<br />
　<br />
<a name="more"></a>　<br />
　何故なら、実在する被害者を救ったところで、ゼニにならないからだ。<br />
　ただ、「当たり前にやるべき事をやった」ところで、利権は生まれないのだ。<br />
　しかし出版社を締め上げれば、「金になる」のだ。<br />
　規制利権だ。<br />
　<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E4%BA%88%E7%AE%97&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">予算</a>が増やせる。天下り団体も増やせる。或いはビデ倫みたいに、シール一枚いくらで売りつける事も出来るかもしれない。<br />
　直接的に金にならなくたッて良い。<br />
　警察官僚というのは基本、「どんな理由でいいから、とにかく愚民共を締め上げられる口実」が、いつだッて欲しいのだ。<br />
　そして一度締め上げようと決めたら、拷問でも捏造でも、何でもする。<br />
　足利事件のように。<br />
　志布志事件のように。<br />
　大阪特捜部が証拠を改ざんしてまで黒幕をデッチ上げた、郵便料金不正事件のように。<br />
　<br />
<br />
<br />
　また、実在の、家庭内での児童虐待の最大の原因は貧困にある、という指摘もある。<br />
　しかし、「児童の保護」を謳う「エラい人たち」は、何故か漫画や<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ゲーム</a>を規制する事ばかり言い、貧困を無くそうとは言わない。<br />
　何故か。<br />
　貧困が無くなったら、彼らは困るのだ。<br />
　いやなのだ。<br />
　彼らは、「貧困層にいて欲しい」のだ。<br />
　官僚は、自分達の保証された環境を維持するためにも、世間が不況であり続けることを潜在的に望んでいる。<br />
　バブルの頃を思い出してみれば分かる。<br />
　あの頃は、「公務員なんか無能な奴がなるもんだ」と言われていたのだ。<br />
「自分の才覚で金儲けの出来ない奴ら」が、仕方なく公務員になる、と言われていたのだ。<br />
　しかし今は違う。<br />
　世間が不況になったからだ。<br />
　不況になり、非公務員が不安定な生活をすればするほど、相対的に彼らの「安定した生活」に価値が出る。<br />
　だから彼らは、口先では経済復興だデフレ回避だというものの、本音のところでは不況を喜んでいる。<br />
「ざまあみろ、サラリーマンに自営業者ども。俺達の安定した生活が羨ましいだろ！」<br />
　と、ほくそ笑んでいる。<br />
<br />
　格差はどうか。<br />
　格差も、デフレも、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E8%B3%87%E7%94%A3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">資産</a>家にとっては「大歓迎」だ。<br />
　世間の景気が良くなれば、資産家の資産価値は相対的に目減りする。<br />
　しかし世間が不況で、物価が下がれば下がるほど、彼らの持つ資産価値は、相対的に上がる。<br />
　10年前の1000万円と、今の1000万円は、まるで価値が違うのだ。<br />
　<br />
　そして企業はどうか。<br />
　格差があればあるだけ、安くこき使える奴隷労働力が増える。<br />
　昔なら「そんな酷い条件で仕事出来ないよ」というものでも、格差によって生まれた貧困層は「背に腹変えられぬ」から受けるしかない。<br />
　ブラツク企業がのさばるのは、要するにどんな悪条件でも文句を言えない様な生活環境に追い込まれている人が多いからだ。<br />
　東電が今、下請け作業員を平然と死地へと送り込み、それでいて引責辞任する清水社長が5億だ6億だの退職金を手に入れられるのも、格差があり、貧困層が居るからだ。<br />
　もし格差も貧困も少なかったら、東電はもっと正統かつ保証された対価で、原発作業員を雇わなければならなくなるし、労働基準法虫のブラック企業なんか成立しちゃいない。<br />
　貧困万歳、格差万歳と、笑っている者が、確実に居る。<br />
　そして「世のエライ人たち」の多くが、“そこ” に居るのだ。<br />
<br />
　<br />
　出版社をやり玉に挙げ、「不健全図書を規制すれば、児童への性虐待が減らせる」かのように嘯く輩というのは、つまるところそういう者達だ。<br />
　真ん中で規制に血道を上げている彼らには、善意も公共心も関係ない。<br />
　あるのは、身内の利権が欲しいと言うだけの、我欲だけ。<br />
　それはまさに所謂原発村の利権共同体と、全く同じなのだ。<br />
　今回の教諭が行ったとされるような被害を減らす気は無いし、或いは家庭内での虐待要因とされる貧困も、無くすつもりは無いのだ。<br />
　<br />
　性虐待は、漫画の中で起きているんじゃない。<br />
　現実だ。<br />
　現実の大人が、現実の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子ども</a>や未成年に対して、行っているのだ。<br />
<br />
　エロ漫画読んでウヒウヒ萌え萌え言っているオタクどもをなぶり者にしたところで、現実の被害者は、誰一人救われない。<br />
<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>東日本大地震に関して</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-03-19</link>  
      <category>イラスト</category>  
      <pubDate>Sat, 19 Mar 2011 03:35:49 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-03-19</guid>  
      <description><![CDATA[<p><img src="http://heboro.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_810/heboro/201103_HaruShitaraba_Keitai.jpg" width="480" height="640" border="0" align="" alt="201103_HaruShitaraba_Keitai.jpg" /><br />
<br />
　春は必ず来るよ。<a name="more"></a></p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>Dr．マンハッタンと魔法少女(田中建mix）</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-03-08</link>  
      <category>ヘボ論</category>  
      <pubDate>Tue, 08 Mar 2011 17:57:41 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-03-08</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　<a href="http://www.t-ken.jp/diary/20110307/" target="_blank">江戸川区議、田中けん氏が自ブログで、『魔法少女まどか☆マギカ』 に関して面白い見立てをしていたのがちょいと話題になっていた。</a><br />
<br />
<br />
＞政治家は既に一般人ではない。一般人とは違うと思うからこそ、 <br />
＞一般人は、無理難題を政治家にいう。それを政治家は実現しようとする。 <br />
＞でも、それができるような政治家とは、実は、一番一般人から遠い <br />
＞人物でなければ、そんなことできない。 <br />
＞そして、政治家が一般人から一番遠い存在になったとき、 <br />
＞政治家は決まって悪いことを行うようになる。 <br />
<br />
<br />
　魔法少女、という、一般人を越えた特殊な能力を手に入れた者が何と向き合い、何を求められるかという事を、政治家という者に置き換えて語っている。<br />
<br />
　これは、『<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ウォッチ</a>メン』おけるDr.マンハッタンなどにも通じる、「英雄待望論の愚かさ」でもあるよね。<a name="more"></a>　アメコミヒーローものでもよく取り上げられるこのテーマ。<br />
　例えば、「スーパーマンはあんな凄い力を持っているのに、街の強盗だとか宇宙人だとかとばかり戦っていて、独裁者の圧政や紛争に苦しむ人たちを何故救わないのか？」という疑問がある。 <br />
　その答えは簡単で、「スーパーマンがそれをやったら、新しい独裁者になるしかなくなるから」 <br />
<br />
　『ウォッチメン』 のDr.マンハッタンは、能力的にはスーパーマンより遙かに上で万能。<br />
　意志の力だけであらゆる原子構造を分解し再構築すら出来る、正に神の如き存在だけど、そのため彼は人間として持っていたあらゆる社会性を喪失してしまう。人には出来ないあらゆる事が出来るが故に、人から最も離れた存在となり、人として持っていた倫理観など全て無くなる。 <br />
<br />
　スーパーマンが（彼はクリプトン星人だけど）、あくまで<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アメリカ</a>市民としてのアイデンティティを持ち続けられるのは、人の出来ることの手助け（或いは人の社会は規範からは超越した宇宙人や異次元人などとの闘い）の範疇でのみその力を使っているからで、人の社会の権力構造の中での超越者になってしまうと、ただの人ではいられなくなる。 <br />
　 <br />
　例えばスーパーマンがカダフィをとっつかまえて国際法廷に引っ立てたとする。 <br />
　次は何をする事になるか？　リビアの内紛をスーパーマンが<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">サポート</a>しなきゃならなくなる。どちらかの側について、どちらかの側を倒す事になる。 <br />
　そこで虐殺や暴行が起きたとき止めようとするとしたら、「お前はどっち側だ？」 と問われる。 <br />
　どちらでもない、と言うのは、誰も許してはくれない <br />
　どちらでもないという事は、「第三の権力」でしかないからで、全ての勢力から敵視されるか、全ての勢力を独裁者として支配するしか、超人であるスーパーマンに選択肢はなくなる。 <br />
　それは例えば、『<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=DEATH&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">DEATH</a> NOTE』 におけるキラのやっていることを明確に可視化するだけでしかない。<br />
<br />
<br />
（余談ながら僕は、『DEATH NOTE』 において、「月がやっている事は単なるファシズム、テロリズムによる独裁でしかない」点、そしてスーパーマンとは間逆に、最初から政治的思想で“わるものたいじ”を始めている月が何故か世界中の独裁者を早々に始末していないのかという点を、恐らく意図的に作中から排除して描いたのは、それらに対する回答を曲がりなりにも用意しているアメコミ作品群に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%AF%94%E8%BC%83&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">比較</a>しても、“弱い”部分だと思っている。<br />
　あくまで知識<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ゲーム</a>としての駆け引きだけが作品のキモで、政治的な事は主題じゃないから、作品世界内にはそんなものは存在しないとして描くのだ、というなら、最初から政治的な思想を月には持たせなければ良いのに。そんな事言ったらアメコミヒーロー物なんか最終的にマッチョの殴り合いがキモだぞ。でも、そういう事にまできちんと答えられる深さと広さがある）　<br />
<br />
<br />
　つまるとこ、市民が政治家に、「一般人の代表であることを超越した何者か」であること、つまり、「何でも解決してくれる英雄、超人」である事を望むと言うことは、そのままイコールで、独裁者になってくれと言うのと同じ事になるのだ。 <br />
　水戸黄門や暴れん坊将軍がどこかからやってきて、「色んな不都合をなんとかして良くしてくれるはず」なんて思っていると、結局そう言うことにしかならない。 <br />
　だから、革命の英雄の多くは、革命を成して後独裁者となってしまう。 <br />
　多くの独裁者は最初から独裁者なのではなく、大衆に望まれて独裁者となるのだ。 <br />
　カダフィ然り、ムバラク然り、キム然り、ムガベ然り、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ストーン</a>フィールドと知事然り。 <br />
<br />
<br />
　<strong>本題。</strong> <br />
　伊集院光の旧姓本名は、田中建。 <br />
　ラジオ企画黒豚便という、伊集院自身がリスナー<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">プレゼント</a>を汗だくになりながら自転車<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AE%85%E9%85%8D&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">宅配</a>していたときに、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">江戸川</a>橋付近で田中けん氏のポスターか立て看板か何かを見て、朦朧とした意識の中軽くトリップしたとか、しないとか。 <br />
<br />
<br />
　<br />
　<br />
　<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796870571/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31BJNPIKihL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)" title="WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796870571/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: アラン・ムーア</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2009/02/28</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 単行本</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001NABQ1I/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YsRjZ%2BbcL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="ウォッチメン　スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]" title="ウォッチメン　スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001NABQ1I/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">ウォッチメン　スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003QV7094/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KcBdYITaL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="ウォッチメン スペシャル・エディション [DVD]" title="ウォッチメン スペシャル・エディション [DVD]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003QV7094/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">ウォッチメン スペシャル・エディション [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003V27T8K/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MssaXc9wL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="ウォッチメン [Blu-ray]" title="ウォッチメン [Blu-ray]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003V27T8K/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">ウォッチメン [Blu-ray]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン</li><li class="sonet-asin-label">メディア: Blu-ray</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>映画、『冷たい熱帯魚』 を見た話。</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-02-22</link>  
      <category>シネマ・はすらー</category>  
      <pubDate>Tue, 22 Feb 2011 05:10:28 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-02-22</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　ふつーに、映画の感想です。<br />
<br />
　園子温監督による、実際にあった殺人事件、所謂「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%9F%BC%E7%8E%89&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">埼玉</a>愛犬家殺人」をベースとしたフィクション。<br />
　実際に行われていた、ハードな解体描写等でも話題を呼び、テアトル系列にて上映中。<br />
<br />
<br />
<br />
　の、ま、ふつーの感想です。<br />
　ただし完全ネタバレ含む、です。<br />
<br />
　ま。取りあえずネタバレにならない感想として、まず僕の鑑賞中テンション経緯を、単純に星で現していきますと、<br />
<br />
　序盤：☆☆<br />
　中盤：☆☆☆<br />
　終盤：☆☆☆☆<br />
　ラスト☆<br />
<br />
　という感じ。<br />
　序盤、異物感が強すぎていまいちノれず。<br />
　中盤、事件が起きて以降は、その異物感を押しのける勢いにより引き込まれ始め。<br />
　終盤、逆襲からの展開はかなりのグイグイで進み…。<br />
　ラスト。僕としてはかなりのどっちらけ。「あ～あ…」っていう。<br />
　<br />
<br />
　で。<br />
　僕は結構、この手の殺人事件の実録モノに関しては、ちょいちょい見聞する方ではあります。<br />
　まあでも、本として纏められたモノとかをちゃんと読んだのは、せいぜい「綾瀨コンクリ詰め殺人事件」と「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AE%AE%E5%B4%8E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">宮崎</a>勤事件」くらいで、この「愛犬家殺人事件」についてはほぼノーチェックでした。<br />
　なので鑑賞前の、モデルとなった事件に関する知識は、ほぼゼロと言っても良い程度。<br />
　その点では、事前知識の有無が感想に与えた影響はあるかもしれません。<br />
　しかし、視聴後に軽く、ですが調べてみたところ、確かにかなりベースとしている事件から拾っている要素はあって、事件の経緯や構造自体はほぼ同じですし、また、作品中主人公となっている人物に当たる、死体遺棄の「共犯者」が、出所後に書いた著書、そのものズバリのタイトル、『共犯者』によると、でんでん演ずる殺人犯、村田の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キャラクター</a>、なんというか一言で言うと、「よくいるガハハ親父」な雰囲気などは、実際の愛犬家殺人の主犯に近いイメージらしいです。<br />
　んが。<br />
　その、実際の事件との<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%AF%94%E8%BC%83&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">比較</a>でいうと、僕が序盤から感じていた「異物感」は、どうもほとんどが、映画用に盛っていった独自設定や独自演出の部分にある様だな、というのが。<br />
　むしろ、鑑賞後に事件の概要を調べることで、はっきり分かってしまったのですね。<br />
　と、同時に、同様に終盤からのモデルとは異なる独自展開部分の勢いに関しても映画独自の「盛った部分」なので、じゃあその違いは何じゃろか、というあたり。<br />
　ちょろっと書いてみます。<br />
 <br />
<a name="more"></a>　<br />
　序盤、中盤、終盤、ラスト。<br />
　この４パートをどこで区切るかというのを一応ここで明確にしておきますと、序盤は、最初の殺人が起きるまで、です。<br />
　中盤は、主人公が共犯者となり２度目の死体隠匿をし、その後山中で村田に逆襲するまで。<br />
　終盤は、逆襲をしてからの暴走と、ラストまでの展開。<br />
　ラスト、はそのものずばりのラスト。山荘で村田と愛子の始末が終わり、警察が来てからのラストシーン、です。<br />
<br />
　で。<br />
　とにかくまず何が序盤から異物感としてあったか。<br />
「村田が異常にモテている（女に好かれている）こと」<br />
　主人公とその妻、そして娘が、初めて村田にあったスーパーから翌日までの間に、両者とも速攻で「村田に籠絡される」。<br />
　はっきり言って村田のキャラクターは、ここは『共犯者』による描写にかなり近いモノらしい。つまり、モデルの事件に忠実、らしいのですね。<br />
　実際あのキャラクターは、かなりキいています。<br />
　町工場にも、そこの商店にも良く居そうな、如何にもというガハハ親父感。<br />
　多分誰もが、「あー、いるいる、ああいう親父。ていうか知り合いの○○さんとか、あんな感じかもなぁ」<br />
　と、そう思える程のリアリティ、実在感がある。<br />
　あのキャラクターが、まったくあの調子のママ殺人、解体をする様は、この映画のかなりのキモになっていると思います。<br />
　「見せ所」ですね。<br />
　ただ、それが、映画独自の設定である、「主人公の娘と妻を籠絡する」という展開に、もの凄くミスマッチ。<br />
　確かに、ああいうおっさんは居ます。<br />
　そして、実際の事件でも、映画の中では言及されていない殺人として、親しい関係にあった女性の殺害というのもあるらしく、あのキャラである程度モテていた、というのはあるのでしょう。<br />
　そこはまあ良いのです。<br />
　ああいう、「声の大きい、強引な親父」に、惹かれてしまう、依存してしまう人間、というのは、確かに世の中沢山います。<br />
　村田の妻、愛子はその典型ですし、主人公にもある程度そう言う要素は見受けられる。<br />
　ただ、この作品の序盤の展開で描かれる妻と娘は、そうだと解釈しても、ちょーい違和感がある。<br />
　まず妻。<br />
　序盤で、妻と主人公の不和、ぎこちない関係は示唆されてはいます。<br />
　主人公は妻に対して想いがあるけれど、妻の方はどこか醒めた部分がある。何か内に葛藤を抱えているぎこちなさ。<br />
　それでいて、服装などは胸元をガバっと見せる<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">セックス</a>アピールをしていて、まあ、分かりやすいほどに「欲求不満」な感じは出ているわけです。<br />
　でも、2日目ですよ。会って。<br />
　あの手の「強引なガハハ親父」タイプは、「会って、即、落とす」キャラじゃないでしょう。<br />
　というか、少なくとも作中で、そこまで男性的魅力があると思える感じはしない。<br />
　相手の心の内を見透かすような言動や、弱い部分を押しては、宥め、すかし、諭し、という、絡め手な演技性なんかもまあそれはそれで描かれては居ますが。<br />
　それでも、会って翌日に半ばレイプ気味にハメられるってのは、「え、いきなり!?」 感が強い。<br />
　しかもそこでこう、とってつけたように主人公の妻のどＭ設定が出てきて、そのどＭ設定はそれ以降一切話に絡んでこない。<br />
　つまり、「ここで村田に強引に押し倒されてソレを受け入れる」という流れを作るためだけの、「とってつけたどＭ設定」にしか思えないのですね。<br />
　次、娘。<br />
　娘はもっと違和感があります。<br />
　父親が、実の母が死んですぐに若い後妻を迎えた事に反発し、それをキッカケにグレてしまった、という設定らしきこの娘。<br />
　多分年齢的には「高校卒業してもふらふらしている」という事から、20歳前後、と思われるのですが。<br />
　それがまあ、スーパーで万引き（20歳前後にもなって、親に反発してやることがスーパーでの万引き、て！）を、村田に目撃されてしまい、店長に捕まるわけです。<br />
　それが、作中で描かれている<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ファースト</a><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">コンタクト</a>。<br />
　その後、村田の取りなしで万引きが不問にされるわけですが。<br />
　その時点で、この娘、めっちゃ村田を気に入っています。<br />
　すごく不自然。<br />
　まず、万引が発覚したのは村田のせいなので、それ自体既に反感の元となってもおかしくない。<br />
　取りなしをされたと言っても、見事なまでのマッチポンプ。ざけんなジジイ、ってなってもおかしくはない。<br />
　僕は最初、娘と村田は既に懇意なのか、とも思ったのですが、なんか違うらしい。<br />
　とはいえ、万引き自体はもう、遅すぎる反抗期、親への反発の結果なので、見つかって怒られたところで、自分以上に親が困れば問題ない、という考え方もある。だとすれば、発覚自体は根に持つことでも無いかも知れない。むしろその場合、見つけてくれてサンキュー、でもあるかも。<br />
　で、そうなるとやはり、村田のキャラクターなんですね。<br />
　僕は最初、娘と村田は既に懇意なのか、とも思ったのですが、なんか違うらしい。<br />
　あの、「強引なガハハ親父感」は、どう見ても、「若い女の子に好かれるキャラ」じゃないですよ。<br />
　というか、明らかに嫌悪されるキャラです。<br />
　若い娘っ子10人に聞けば、9．8人は「マジきもいンですけどー」と言う「エロ親父」です。多分、きっと。恐らく。<br />
　まして、ですよ。<br />
　作中、村田の分析によれば、主人公の娘が主人公と後妻を嫌っている理由は、「実母が死んで間もない内に、父親が若い後妻と結婚していること」に起因しているワケです。<br />
　つまりどういう事か。<br />
　これは単に、母親に対する思慕から来る反発、ではないわけです。<br />
　母親が死んで、父親が親ではなく雄となり、新しい牝を巣に引き込んでいること。<br />
　その、「生臭いセックスの匂い」に、反発している。<br />
　父親が、母親の死をキッカケに、父ではなく１人の雄として、別の若いメスに発情していることを嫌悪している。<br />
　だからこの娘の父親やその後妻への反発というのは、同時に「性そのものへの反発」なわけです。<br />
　その娘が、「エロ親父全開の村田」や、「後妻よりもさらにセックスアピールを丸出しにしている村田の妻愛子」、さらには、「ホットパンツに<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">タンクトップ</a>というエロ目的でしか考えられないユニフォームを着せられている村田の店の店員アマゾンガールズ」に、「嫌悪を抱かない」のが、もの凄く不自然。<br />
　性に対する反発から父親である主人公を嫌っている娘が、その父親から逃れるために、さらに性のどろどろした匂いを放ちまくっている村田を慕う構図は、あまりに異物感がありすぎる。<br />
　なんつーか、「雨に濡れるのが嫌なので、肥だめに入ります！」みたいな感じ。<br />
　ここでもう一歩進んで、「父親の性に反発するが故に、敢えてより濃密な性の匂いをさせている村田の元に行くという嫌がらせをした」という解釈をしてみるとします。<br />
　だとすると、何故、親への反発が「ただの万引き」だったのか、が、今度は解せない。<br />
　「親の性に反発して、より性的な方面に進むグレ方」が出来るなら、さっさと売春するでも、家出して風俗するでも、キャバクラ勤めるでも、ＡＶ出演するでも、他に方法はあるわけです。<br />
　というか、だとしたら既にそうしている方が自然。売春等の行為を進んでする動機の一つに、一種の自傷、自虐というのはあるのですから。<br />
　でも、そうはしていない。親元に留まって、万引きやアホ丸出しの田舎ヤンキーと遊び回る程度の反発しかしていない。<br />
　その程度の反発しかしない、その程度のキャラ、なんですね。その時点での娘は。<br />
　だから、その娘が「ガハハ親父全開の村田をすぐに気に入って、その元に行く」のが、とってつけた感ありすぎる。<br />
　<br />
　次の違和感は、既に村田の共犯である、顧問弁護士を自称する男、筒井の存在。<br />
　これは、実際の事件においては、wikiにおいて「Ｂ、Ｃの殺害」とされる事件をベースにしている設定のようです。<br />
　実際の事件では、この男は暴力団で、村田のそれまでの殺人については感知していない第三者、という事らしいです。<br />
　感知していないけれども、ちょっとした兄貴分という関係性から、「Ａの殺人」（映画の中で最初に殺される吉田さんの殺害に相当する事件）で、Ａの遺族から突き上げを喰らった際、仲裁をした、という事になっている。<br />
　しかしそのときの経験から、主犯（村田のモデル）が、「本当にＡを殺したのでは？」という疑念を抱き、それを察知した主犯とその妻により、口封じのために殺害される。<br />
　ここでの、実際の事件と本作での大きな違いは、「既に殺人の共犯であったか否か」と、「村田の妻愛子との不倫関係」の二つです。<br />
　で、作中でこの筒井は、村田を始末して、自分がそれを引き継ごうと計画をし、そのために愛子も引き入れ、また主人公も引き入れようとします。<br />
　主人公はここで、既に死体遺棄の共犯にさせられた上で、「筒井か、村田か」という二択を迫られるというスリリングな展開に追い込まれる。<br />
　どっちを選んでも既に地獄。<br />
　ここで、少し違和感になるのは、まず第一に、「共犯が多すぎる」事。<br />
　この手の事件は基本、外部の共犯が増えれば増えるだけ、発覚のリスクを負うわけです。<br />
　当然作中でも、筒井は村田にとって、「困った存在」となる。<br />
　明らかにこれは、外部の共犯を増やした結果、なわけですね。<br />
　その上で、さらに主人公という共犯を作ってしまう。<br />
「外部の共犯のせいで困ったことになっている最中に、さらに共犯を増やす」<br />
　ちょっと、しっくりこない。<br />
　そしてやっぱり結果として、新たに引き込んだ共犯、主人公のために、村田は破滅するわけです。<br />
　これらは、合理的ではない、といえば合理的ではない。しかし当たり前ながら、人間がみな合理的な振る舞いをするかというと、そんな事はないので、こういう非合理的な選択をしてしまうこと自体は、構わないのです。<br />
　そもそも全ての人間が合理的に振る舞っていれば、犯罪なんか起きるわけがないし、ドラマにならないのですから。<br />
　ただ、やはりこれらの流れに関して、作中で何かしらの流れ、根拠をもう少し明示して欲しかった。<br />
<br />
　この二つの違和感を、村田の中での合理性として解釈しようとした場合、「実は村田はかなり以前から主人公を調査して、自分の共犯に引き入れようと画策しており、筒井を始末する事にも利用しようと計画していた」というのが考えられます。<br />
　作中でも、村田は主人公を以前から知っているかの言動をしており、娘を見張って偶然を装い接近し、まんまと罠に填めたのでは？　と受け取れなくもない。<br />
　つまるとこ、筒井殺害を前提とした、新しい共犯者として、主人公は狙われていた。<br />
　だから、主人公の娘との軋轢や、その妻との不和も知っていて、初見で彼らを見透かしたような言動も、全て「計画通り！」だった、と。<br />
　<br />
　ただ。だとしたら。<br />
　そこはどこかで明示して欲しかった。<br />
　ここまで、序盤中盤に違和感を乗せてしまうのであれば、終盤に入る直前で、例えば村田の口から、「実は最初から筒井を始末するのに利用するため、お前のことを調べていたんだ」的な事が出てきたら、それら前半の違和感は、けっこう払拭される。「なるほど、それならまあ、それなりに腑に落ちなくもない」<br />
　その上で、そこまで計画的にハメられていた事を知って、萎えていた怒りが爆発して、終盤へ向かう一つの動機ともなる、という面も出せた…かもしれなーいー。<br />
<br />
（ちょい余談。村田の殺人自体を既に知っていた筒井が、油断していたとはいえ愛子の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%A0%84%E9%A4%8A%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">栄養ドリンク</a>をうかうか飲むのはなんか間抜け過ぎるので、ここは別のモノを使った方が良かった気もする。<br />
　あとさらに余談ながら、筒井の運転手のアホの子を殺すときの、「両側から紐を引っ張っての絞殺」の元ネタは、多分『<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">名古屋</a>アベック殺人』の殺害方法だと思われる）<br />
　<br />
　で、序盤から中盤への最大の違和感は、やはり「最初の殺害」の現場、です。<br />
　これは実際の事件では、「ガレージに呼び出して、死体を見せつけてからの脅迫」と言う経緯の様です。<br />
　このあたりは実際の裁判でも、「死体を見せつけられても、その時点ではさておいたとしても後に警察に出頭する事も出来たし、本当にやむを得ず荷担した、とは言い難い」とされていますが、まだ分かるのは、その場で「周りに誰も居ない」と言う点です。<br />
　つまり、「断ったらここで殺されるかも」という恐怖を感じて、結果、従ってしまった。<br />
　その流れは、まあ理解できる。<br />
　しかし映画では、そこを、「白昼堂々、店の事務所の中で」殺害している。<br />
　おそらくは、ですが、それにより、「日常の最中で人知れず起きている惨劇と、それを日常ごととして行える村田達の不気味さ」を演出する意図があったのでは、とは思うのですね。<br />
　ただ、やっぱりね。<br />
「逃げられるジャン！」<br />
　というツッコミは、出てしまう。<br />
　実際にその状況でそれが出来るかどうか、というのとは別に、やはりこういう、「主人公がやむを得ずしてしまう、選択させられてしまう場面」を描くときは、なるべく見ている側に、「これは確かにそうせざるを得ないかもしれん」と思わせる説得力が、ある程度は欲しいと思うのです。<br />
　そうでないと、主人公がただの間抜けに見えてしまう。<br />
　この手の映画を見るときに、まあ必ずやってしまう、「自分がこの場にいたらどうやって切り抜けるか妄想」では、僕としてはあの場面、「愛子と2人きりになった後、愛子の脚を側にあった植木鉢で強打し移動力を奪う」→「そのまま客の居る店内に走っていき、客の1人に警察に電話するよう指示してから衆人環視の中村田を相手に大暴れ」→「警察が来たら、死体があることを知らせる」でした。<br />
　まあ、実際にあの場面にいたら多分こんな活躍は僕には出来ません。<br />
　でも、昼日中の、壁数枚、ドア数枚隔てた先の周りに大勢の人間がいる場面での殺人である以上、実際の事件にあったような、「ここで拒否したら殺されるかも」という危機感が薄いのは確かなので、それをさらに補強するだけの、「従わざるを得ない演出」がないと、やはりそこはすんなり飲み込めない。<br />
　主人公の感じて居るであろう切迫感と、観客の感じる切迫感を、出来る限りシンクロさせてもらいたいのですね。<br />
　そこが、実際の事件から色々「設定を盛ってしまった」ことで、なーんか不自然で巧くいっていない。<br />
<br />
（余談ながら、僕は最初この場面、村田が主人公に飲ませるよう指示した「ペットボトルの水」に、本当の毒が仕込まれていて、「殺したのはお前だぞ、ボトルに指紋もある。お前はもう殺人の共犯者なんだよ」という形で、無理矢理共犯に仕立てられるのかな、と思ったけど、別にそうではなかった）<br />
　　<br />
　<br />
　等々、と。<br />
　僕が序盤から中盤に感じた異物感は、やはりどうも、「実際の事件で起きた事、あったこと」の上に、「映画用に盛った要素」との、なんというか「巧く繋げられていないが故のツギハギ感」にある、ように思えるのですね。<br />
　映画にする際に、実際の出来事の上に、乗せて乗せて、盛って盛ってする事自体はそれは当たり前なのですが、それが巧く馴染んでいない。<br />
　盛った部分と、元からある部分がそれぞれに噛み合っていないから、映画用に盛った部分が、ほとんど「異物感」になってしまっている。<br />
　<br />
<br />
　さてそれがまず序盤の「ノれなかった理由」と、「中盤まで残る異物感」ではあるわけです。<br />
　序盤では完全にマイナスに働いているし、中盤では「全体の勢い」で、ある程度相殺される。<br />
　しかしその後、終盤。<br />
　主人公が村田に反逆をしてからの暴走とラストまでの展開は、それら異物感を全部押しのけるほどの展開。<br />
　ここは、もう、完全にこの映画のキモであり独壇場。<br />
　逆転からの展開は、実際の事件とは全く無関係に巻き起こる。<br />
　それまで村田にいいようにに支配されたままの卑屈な主人公が、一気に逆襲を始めるというあたり、それだけでもグっとくる。ググっとくる。<br />
　そして、序盤、中盤の「異物感としかなっていなかった、映画独自の設定や演出」は、基本、この終盤からの展開のために設定されていたものではあるわけです。<br />
　　<br />
　ただし。<br />
　決して、終盤の展開で、「成る程、序盤のあの違和感のある設定や展開は、このためにあったのか！」というよーなモノでは、ありません。<br />
　別に、伏線とかではないです。<br />
　つまり、ですね。<br />
　序盤中盤の、「元の事件に遭った部分」に、「かなり強引に、終盤に持って行くための設定」を乗せて、その結果「終盤の展開」がある、にはあるんですが。<br />
　やっぱり全体を通すと、その無理矢理繋げた異物感自体は、とりたてて払拭はされはしないのですね。<br />
「終盤からの展開はスゴイ。けど、そこに持って行くために序盤中盤で用意した部分は、やっぱ強引で不自然」 なんですね。<br />
　なんといいますか、ね。<br />
「むしろ、それらを使って終盤の展開に進めたいなら、そもそものモデルとなった事件から持ってきた部分、もっと色々引いてった方がよくね？」　<br />
　なわけです。<br />
　例えば、村田がもっと、カリスマがあって女ウケしそうなスマートなキャラであると設定を直す。<br />
　そうすれば、主人公の妻や娘が引かれてしまうと言うのもそんなに無理なく見れる。<br />
　ただ、そうすると、村田自体のキャラの良さは当然無くなる。あの、下卑て強かで俗悪な、ガハハ親父感こそが、村田のキモなわけですが、それが漂泊されちゃう。<br />
　結局そもそも、あの終盤に持って行くために用意した、妻や娘の設定や絡め方、それ自体が、どーあっても元の事件にうまく絡みにくい。<br />
「埼玉愛犬家殺人事件」に着想を得ている、わりには、その上に積み重ねていく「映画としての盛り、そこからくる終盤の怒濤の展開」自体が、ちゃんと噛み合っていないのですね。<br />
　<br />
　ただ、ね。<br />
　ただ、ですよ。<br />
「終わり良ければ全てよし」という言葉がある様に、実際映画にしろ何にしろ、だいたい終わりが良いと、それまでの細かいトコとか、どーでも良くなるじゃないですか。<br />
　まあ、「過程が良ければ終わり自体はけっこうどうでも良い」ってのもあったりしますが。<br />
　とにかく僕にとって、まず序盤の異物感に手間取って、中盤から徐々に入り込めるようになって、終盤でやっと「けっこうこれはイケる！」って感じになった、あとの。<br />
　そのあとのラストシーンですから。<br />
　ここで、「よし！」 って、決めて欲しかったのですよ。<br />
　けどね。<br />
　僕にはあのラストシーンは、「あ～あ…」　だったのですよ。<br />
　<br />
　これは別に、「ハッピーエンドにしろ」とか、「後味を良くしろ」とか、そーゆー事ではないのです。<br />
　全くそういう事では、無いのです。<br />
　これも、結局今まで言っていた事と同じなんですね。<br />
「無理矢理このラストシーンにもって行った様な、異物感が凄くある」<br />
　そういう「あ～あ…」なんです。<br />
<br />
　例えば、で言いますと。<br />
　ハリウッド映画的展開で言うと、そりゃまあハッピーエンドでしょう、と。<br />
　夫婦の不仲、親子の絆の喪失。<br />
　その中で迷いを持つ主人公が、犯罪に巻き込まれ、過酷な体験をする。<br />
　途中で逆転して、悪辣な殺人鬼を倒し成長する主人公。<br />
　そして家族の絆は強固に再生されるのであった―――。完。<br />
　<br />
　これをハリウッド的エンドと仮定しましょう。<br />
<br />
　で、「断固としてそんなモノにはしたくないッ！」<br />
　それは分かります。重々分かります。それ自体は問題なく支持します。<br />
　でもねぇ。<br />
　無理に後味悪くしてやろう的なのが見えちゃうんですよ。あのラストシーンからは。<br />
　自然に、後味が悪くはなっていない。<br />
　強引な接ぎ木感がある。<br />
<br />
　ここまで。ラストシーンに至るまで、各々の主要登場人物に関して、だいたい、「なるほど、こいつはこーゆー背景があったんだな」というのは、だいたい見える造りにはなっています。<br />
　ハッキリとは描きません。<br />
　描きませんけど、そこを明確に描きすぎずに（つまり、「こいつはこれこれこういう奴だからこういう事をしているんだ」という事を、説明的に描かずに）臭わせている。そこはけっこう良いと思う。<br />
　それこそ、「全部説明が欲しいなら、ノンフィクションを読んだ方が良い」ってのは、あるんです。<br />
　得にこういう事件に関しては。<br />
　ノンフィクションというのは、筆者の解釈により事実の骨組みに肉付けをして、「筆者の考える事実を解説する」ものです。<br />
　だから、筆者なりの解釈における、「こいつはこれこれこういう奴だからこういう事をしたんだ」が、きっちり説明される（場合がある。全く事実の羅列に留める場合もあるけど）。<br />
　でも、フィクションはそうしないでもよい。<br />
　しても良いですけど、それをする事で、物語ではなくただの説明になってしまう事もある。<br />
　だから、解釈のヒントだけ提示して説明しないというのは、それで良い。<br />
　例えば、村田。<br />
　村田は作中で２カ所ほど、「こういう人間になった背景」が提示される場面がある。<br />
　一つは本人の独白による、「親父についての話」で、もう一つは「うわごと」。<br />
　つまるとこ村田は、「自分を虐げる強者に過剰になろうとすることで、自分の世界を獲得しようとした男」なのだろう、という背景が、解釈できる。<br />
　多分、村田の親父は、作中で描かれる村田のような人間だったのだろうと思えるわけです（実際には、多分もっとイカレた振る舞いをする人間だったとも思えますが）。<br />
　村田の諸処の振る舞いが、過剰に演技的なのも、それ自体「親父と同化しようという演技」によるものだと思えば、なるほどと思える。<br />
　と同時に、多分村田は、本当に主人公に対して、どこかで「在りし日の自分」を重ねて見ていて、親愛の情に近いモノを感じていた。<br />
　終盤に入る前のあの挑発も、村田からすると「自分の息子（そして、かつての自分）に対してする、強い男になるための教育」でもあったのだ、と。<br />
　主人公に対して、ある意味父親のような感情を持っていた村田。<br />
　しかし、彼の中の父親像は完全に歪んでいて、そしてその父親の影響によって自分自身が“壊れてしまっている”事に気付いていなかった。だから、主人公を教育した結果、主人公が“壊れて”、父親役を演じた村田を憎み逆襲されるのは、当然な成り行きだった。<br />
　村田の妻愛子は、完全に依存型の人間です。<br />
　相手の人間性とか社会性、善悪道徳倫理、あらゆるものはまるで関係なく、より強者として自分を庇護する誰かに、依存することでしか生きられない。そういう生き方しか獲得できなかった人間。<br />
　ロマンチックに歌われる、「愛こそ全て」を地で行く、依存型の生き方を完全なまでに全うしているのが、愛子。<br />
　映画、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のマロリーに近いキャラクター性だとも言えます。<br />
　マロリーは、父親に虐待されレイプされていたのを偶然ミッキーに助けられた事から、それまでイヤイヤながら依存していた強者としての父親から、より強者であるミッキーに乗り換えて依存する。そして依存した以上、ミッキーのやり方に、完全に合わせることを選んだ。<br />
　彼女の口にする愛は、順番が完全に逆なのですね。愛したから依存するのではなく、依存する相手に、結果として愛という言葉を使う。<br />
　村田と愛子は、同じ根っこをもっている。<br />
　村田は、自らを脅かす強者に過剰なまでになりきろうとする事を選び、愛子は自らを脅かす強者に完全に依存する事を選んだ。<br />
　そして主人公は、どちらにもなりうる素養を持っていて、そこを村田に見抜かれていた。<br />
　主人公の妻は、彼らに較べるとまあ、分かりやすく普通の人間。<br />
　序盤だけ突然現れてその後消え去った「依存型どＭキャラ」は、まあ置くとして、彼女の持っていた不満は、終盤に言わさせられた事で恐らくだいたい合っているだろうし、同時に勿論、それだけで主人公と繋がっていたわけでもない。<br />
　本当に主人公は好きだったし、今でもその気持ち自体は消えていない。<br />
　けれども今の生活に満足はしていないし、何よりちっともなつく気配を見せない義理の娘相手に、突然「母親」を演じる事も出来ない。<br />
　だから過剰に女をアピールする様な、胸元の開いたミニの服を着つつも、今のしょぼくれた夫相手に情熱を燃やせもせず、不満足感だけ募らせて、さらに義理の娘とも険悪になる。<br />
　<br />
　と。<br />
　まあ、こんな感じに、それぞれ「解釈」は出来る程度には、色々と描かれているのですね。<br />
　そ、の、う、え、で。ラストシーン。<br />
　あのラストシーン。<br />
　まあ主人公が暴走の果てに「妻を殺しておでぼじどぅー」したのは、まあ良いです。<br />
　突然テーマっぽい大説教を台詞で言ってしまうのも、譲ります。ここは。<br />
　その後、ですね。<br />
　娘の、台詞と行動。<br />
<br />
　これで一気に、「この話、娘が一番意味分からない人間ジャン！」と言うところに、もってかれちゃう。<br />
　もう、主人公もその妻も、村田も愛子も、全部どーでも良い。<br />
　あと、「なんで警察がこの2人わざわざ連れて来てるん？」とか、「あんだけ外で大騒ぎしているのに完全スルーしている警察の2人は耳が聞こえていないの？」　とか、それも非常にヘンなんだけど、それももはやどうでも良い。<br />
　ラストシーンのあの娘の、強引な「後味の悪さを演出するため、と思える、不自然な言動」によって、全部飛んでっちゃう。<br />
　とにかくあのラストシーンを見終えた後のいの一番の感想が、「なんだ、おまえら全員揃ってキチガイか、というか、娘が一番キチガイか？」　<br />
　はっきり言って、全編通してこの娘は、非情に浮いたキャラなのですよね。<br />
　そもそもこの娘、序盤で、「どう見てもエロ親父全開の村田を、初見で気に入る」時点で、かなり意味不明なキャラになっている。<br />
　その後も、「村田にとって、主人公を脅す人質」としての役回りはありはするンですが、それ以外取り立てて意味のある存在ではない。<br />
　なのに、変なキャラ付けだけはされている。<br />
　その上で終盤、まあ主人公がおそらくは既に死ぬことを決めたあたりからの暴走では、ぼこぼこにされるちょっと面白い役目はありつつも、とはいえそれまでの過程で延々反発していたから、こっちからすると「まあこうなったら無理ねぇわ」な扱いなので、別に感情移入できるわけでも無い。<br />
　他の主要登場人物、主人公、その妻、村田、愛子が、それぞれに解釈の幅が提示され、それなりに共感も出来る余地のあるキャラクター性を有しているのに対して、徹底して「意味が分からない」まま。<br />
　それで、ラストにさらに、「意味の分からない怒り」を発露するわけです。<br />
　あの怒りは、もう半ば殺意に近い怒りなわけですよね。目の前で死んだ親を見て、あそこまでざまみろテンションをアゲられるってのは。<br />
　あそこはもう、本気で死んで欲しくてたまらない、出来れば殺したいけど、実際には殺せなかったのが、やっと死んだという事以外の解釈の余地がない。<br />
　ヒキコモリの内弁慶、即ちインサイド弁慶が強がりで言う、「うるせーよ、死ねよババァ！」とは、怒りや憎しみの濃度が、桁違い。<br />
　で、も。<br />
　作中通してみていて、どっからも「娘がそこまでの憎しみを蓄積させている要素」が、まー見あたらないのですよ。<br />
　というか、ラストに「娘のそこまでの濃度の濃い憎しみ」を描くのなら、そこが物語のメインになってなきゃ、こっちゃ全然置いてけぼりです。おいてけ～、おいてけ～、と。置いてけ堀ですわよ。<br />
　付け加えれば、「たかが、父親が若い後妻相手に発情していてキモい」程度の思春期の悩みをいい歳コイても自己処理できず、ショボい万引きやってグレテール程度の薄っぺらな馬鹿娘が、あそこまで濃度の濃い憎しみを醸造していたのなら、明らかに父親の虐待によってああなってしまったであろう村田の立場、どーなんのよ、と。<br />
　馬鹿娘のしょーもない思春期独特の潔癖病なんか、村田の経験した（であろう）ことに較べたら、鼻くそボーンでしょ。どーひいき目に見ても。<br />
　その馬鹿娘の過剰な憎悪がラストにどーだこのやろうとばかりに描かれたら、村田の恐らく過酷であったであろう父親との確執が相対的に安くなっちゃう。<br />
　だから、「とにかくハリウッド的なハッピーエンド願望を打ち砕く、後味悪い感じさえだせればいいや！」という、よもやだけれどもな安易な発想でこのラストシーン作ってるんじゃないか？　とすら思えてしまう。<br />
　そんなしょっぱいもん、ラストで過剰に出されてもねぇ！　あたしゃ許さないよ！（浅香光代）<br />
　<br />
　まー、僕の好みのさじ加減で言えば、ですねー。<br />
　あの大説教も父親の死も、娘にドラマチックな感慨を何一つ与えない、というところまでは、まあ良いんです。<br />
　ただ、もっと醒めた感じにして欲しい。せめて。<br />
　例えば、あのセリフを活かすとしても、感情を入れずボソっと呟かせて、バッサリとそこで切る。その後の死体に延々蹴り入れるのは全部カット。いらない。ウザイから。ラストに来ての娘の自己主張邪魔。お前の話じゃねーんだ。<br />
　又はセリフ自体も、例えば、「…馬ッ鹿じゃねーの」くらいの、感情を爆発させたモノではなく、引いた感じにしておく。それはむしろ、追いつめられて暴発して爆発した主人公とは、真反対なくらいの醒めた感じに。<br />
　つまり、村田や主人公のように、「怒りを暴発させる」のではなく、「それら全てを一顧だにせず拒絶する」形で、否定して欲しかった。<br />
　それならば、後味も良くない上で、娘の位置づけが腑に落ちるのです。僕としては。<br />
　村田が必死で積み上げてきた虚飾としての強さ、父親の暴発による雄々しさ。<br />
　その全てを、無価値で無意味と断ずる、「依存もしない、頼りもしない唯一の登場人物」という位置づけで、最後を閉めて欲しかった。<br />
（てか最初からそう言う位置づけであったら良かったなあ、多分）<br />
　そのくらいのリアクションなら、ラストの印象を全部「おわ、娘が突然狂いおったわい！」に持ってかれないで済む。<br />
　何にせよ、あのラストシーンは、馬鹿娘が出しゃばって変なキャラを主張したせいで、なんか今までの話全部ドーでもイイや的なゲンナリズムを出しちゃっている、のでぃす。<br />
　<br />
<br />
　と。<br />
　まあそんな感想です。<br />
　一言で言うと、「序盤がいまいちノれず、中盤から盛り返して終盤がかなりのテンションに上がりつつも、ラストでなんかどーでも良くなっちゃった」映画。<br />
　それが、僕にとっての、『冷たい熱帯魚』でした。<br />
　全体としてつまらなくもないし駄目でもないけど、異物感ひどくてラストで台無し。<br />
　でもまあ、一見の価値はあると思いますよ。<br />
　見よう！　テアトルで1000円の日に！<br />
　俺も1000円の日に見たかったなー。（←セコい）<br />
<br />
　<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>キックアス！ 映画と原作の相違点、のはなし</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-01-18</link>  
      <category>シネマ・はすらー</category>  
      <pubDate>Tue, 18 Jan 2011 23:09:02 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2011-01-18</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　キックアス！　ケツケットバス！<br />
　の、はなし、なんですが。<br />
<br />
　まあ、映画としての『キックアス』の感想なり何なりは、多分色んな所で書かれているでしょう。<br />
　なので、「一応先に飜訳原作を読んだ」というところから、「原作と映画版の相違点、そして、それによって何がどう変わったか」という点に絞った話を、ちょろっと書いてみようかと思います。<br />
　ただし当然、「原作に関するネタバレ」も含みます。<br />
　まあ勿論「映画に関するネタバレ」にもなるのですが、今回は基本として、「映画見たー！ でも原作読んでナーイ」 or 「原作も映画も読んだし見たー」人向けの記事ですので、「これから映画を観ようと思うので、なるべくネタバレはして欲しくない」という人は、まず、読まないこと。映画に関しては完璧にネタバレします。<br />
　そして「これから原作を読みたいので…」 という人は、「慎重に」読み進んでください。<br />
　原作に関しても、そこそこネタバレします。<br />
<a name="more"></a>　さて、映画版は、基本的に大まかなストーリーラインはさほど原作コミックと変わってはいません。<br />
　しかし、根幹にあたる設定、大きく二つの点をゴリっと変える事で、実は全く別のテーマ性を持った別物の作品に仕上げているのです。<br />
　何の為にか？<br />
　それはもう両方を較べれば一目瞭然で、「ハリウッド的な爽快感」の為、です。<br />
　はっきり言いますが、映画版を見て、「スカっと爽快ハードアクション！」 と思った方。<br />
　原作はそんなんじゃあありません。<br />
　基本のストーリーラインはさほど変わっていないにもかかわらず、まったくスカッと爽快なものにはなっていません。<br />
　そして多分それは、「意図的に」です。<br />
<br />
　例えるならば、<br />
「原作は、エグ味のあるキツイ食材を使って、エグ味とパンチの効いた料理を作った」<br />
「映画は、エグ味のある<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E7%B4%A0%E6%9D%90&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">素材</a>から、高度な技術と多彩な調味料でエグ味をあまり感じさせない口当たりの良い料理に仕上げた」<br />
　ただし、エグい素材そのものは使っているので、気付く人は気付くし、大衆料理化する仮定で新たに加わったスパイスが、むしろ観る人によってはその違和感を増幅させることにもなっていたりも、する。<br />
<br />
<br />
　さてその改編。<br />
　一言で言えば、「漂泊」です。<br />
　原作の、ビッグダディとヒットガールのオリジン（誕生秘話）、その根幹設定は、はっきり言ってもの凄く<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ブラック</a>。<br />
　有り体に言って「そのまま素直に飲み込める」様な分かりやすいものじゃない。<br />
「え、いいの、それ!?」　というくらい、ドギツい。<br />
　だからまあ、これをこのまんま持ってきたら、とてもじゃないけど「エグ過ぎて飲み込めない」人が多数続出。<br />
　僕も原作だけ読んだ時点では、正直この部分に関して全然そのままじゃ飲み込めない「いや～な感じ」の部分でした。<br />
　ここを、スッパリ漂泊している。<br />
　この部分のネタバレは、めっちゃ根幹のネタバレなので、ここでは書きません。（知りたい人は、↓※１のほーを読んでください）<br />
<br />
　で。<br />
　だからこそ実は原作では、<br />
<br />
「えー…というか結局さ。ビッグダディって根本的な話、カルト宗教にトチ狂った親父が、娘を世間から隔離して、「異教徒の連中は悪魔だ！　だからその悪魔を殺す聖戦士としてお前を育てるンだ！」　と言って、ただの殺人狂に育て上げた、ってゆーのと、同じじゃねぇの？」<br />
　というところが、めっちゃ際だつのです。<br />
<br />
　はっきり言って、例え相手がギャングだろうと極悪人だろうと、「機械で人間をプレスしてぶち殺す場面を笑いながら見ていられる」なんてのは、「狂人」なのです。少なくとも、現代の価値観では。<br />
　「笑いながら楽しんで人を殺せる人間」　という点で、ビッグダディ＆ヒットガールは、「材木<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E4%B9%BE%E7%87%A5&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">乾燥</a>機で人を焼き殺し破裂させる場面を見て大笑いするギャング達」と、「全く同質の人間」なんです。<br />
　この点を、少なくとも原作は誤魔化しては居ません。<br />
　要するに、ビッグダディ＆ヒットガールと、ギャング一家の戦争は、「殺人狂と殺人狂の戦い」でしかない。<br />
　殺人という行為それ自体への忌避感が全くない、それどころか楽しんで人を殺せるもの同士の争いです。<br />
　映画版ではこのあたりを、前述の設定改変によって「漂泊」しています。<br />
「ギャングの殺人は汚い殺人、ヒットガールの殺人は綺麗な殺人」という漂泊の図式を、徹底して前面に出しています。<br />
　何故か、と言えば勿論、「その方がスカっと爽快」だからです。<br />
<br />
　で、ここはもう一つの改変とも密接に関わる要素でもあるのです。<br />
　改変の２。<br />
　こちらはネタバレをかなり含みます。<br />
　原作でのデイヴは、映画版とは些か<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キャラクター</a>性が違います。<br />
　基本、「ボンクラのアメコミオタク」なのは同じですが、はっきり言って原作読んだ後に映画版を見ると、「こいつ、ふつーの爽やか高校生じゃね？」 と思います。<br />
　そう、映画的に、「好かれる」キャラクターです。<br />
　勿論、前述の通り全体のストーリーラインはあまり変わっていないですし、なので当然、デザイン的な大幅な変化もありません。<br />
　少なくとも、「伊藤カイジが藤原竜也になっている」 のに較べれば、原作イメージを保持したキャスティングです。<br />
　けれども、端々の表情にしろ動作にしろ、そして要所要所での精神性が、やはり違っています。<br />
　あ、何より、この映画を見たDT気質の高い方にここは完全なネタバレとして↓に書きますと、「結局何も良いことねぇ」のです。デイヴにとっては。<br />
　映画のデイヴは、原作に較べて、「かなり前向き」ですし、「最終的に現世利益としての恩恵を受けた所謂リア充化」しますが、原作はそうではありません。<br />
　ヒーローになって得することは、はっきり言って基本一個もありません。<br />
　<br />
　例えば。<br />
　最初の「出動」で、ナイフで刺されて入院した後。<br />
　映画版では、「益々前向きにヒーロー活動をする」のですが、原作では一度此処で、完全にヒーローを諦めます。<br />
　もう、根っこの精神性が、ここで完全に違っているのです。<br />
　既に不屈の男です、映画版。<br />
　原作では、もう完全にへこみまくって、「僕なんかがヒーローごっこなんてお笑いだよ、はは」ってなもんで、大好きなヒーローコミックをドラム缶で燃やしてしまう有様。<br />
　理性としても、感情としても、完全に折れます。<br />
「全く折れない」映画版とは違い、「一旦完全に折れた」のに、「でも、やってしまう」。<br />
　<br />
　つまり、肉体的にも精神的にもタフじゃない。戦闘訓練も特殊技術も何も無い。<br />
　本当に何も無いオタクの僕ちゃんなのに、それでもやってしまうわけです。<br />
　映画版では、この時点でもう最初から「タフガイ」です。<br />
　原作では最後まで、そう言う「タフガイ」にはなりません。<br />
　タフガイではない、ヒーローオタクな僕ちゃんのまま、「でも、やる」んです。<br />
　実はこれが、キックアスの根底をずっと流れている重要な要素です。<br />
<br />
　この、「あくまで気弱なオタクの僕ちゃんのままである」　という事は、ビッグダディ＆ヒットガールとの重要な対比要素なのです。<br />
　これはアメコミヒーローの歴史なんかも踏まえた、意図的な対比なんです。<br />
<br />
　一つまた分かりやすい改変ポイントなんですが、原作ではキックアスは、「最後まで能動的な殺人」は、しません。<br />
　映画では、一旦ギャング達に囚われた後に、脱出して「安全な場所」に行った後に、「能動的な意志で、ギャング達の殺戮をするために再び相手の本拠地へと赴く」事になります。<br />
　原作では、囚われた後は一直線にクライマックスです。<br />
　脱出する、生き延びるために必要だから戦う。そして、殺すことの出来る場面でも、殺しはしない。<br />
　勿論それは、キックアスの変わりにヒットガールが殺しまくってくれるから、というのもあります。<br />
　ありますがそれでも、キックアスは決して自分の意志で相手を殺そうとすることはない。<br />
　最初にヒットガール達に勧誘されたときも彼ははっきりと言います。<br />
「イヤだ！ 僕は人殺しはしない！ だって僕はスーパーヒーローだからさ！」<br />
「はぁ、何ソレ!? シルバーエイジか！」<br />
　レッドミストとの会話でもこう言います。<br />
「スパイディも時々パニッシャーと組むけど、だからってベトナム流に染まりはしないもんな！」<br />
　このレッドミストとの会話でのセリフは重要で、つまり伝統的なヒーローオタクであるキックアスにとって、「ヒーローであること」と、「殺人者であること」は、全く別のベクトルにあるわけです。<br />
　スパイディ、「我らが親愛なる隣人」スパイダーマンことピーター・<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">パーカー</a>は、愛する家族であるベン<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%81%8A%E3%81%98%E3%81%95%E3%82%93&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">おじさん</a>が強盗に殺されたことをキッカケに、自らの力を人々のために役立てるスーパーヒーローになることを決意します。<br />
　パニッシャー、「処刑人」フランク・キャッスルは、愛する家族がギャングに殺されたことをキッカケに、あらゆる手段を使って悪党共をブッ殺すヴィジランテとなります。<br />
「愛する家族が悪党によって殺される」という、同じ様な不幸を経て、2人は正反対の道を進むわけです。<br />
　キックアスとヒットガール＆ビッグダディの対比は、このスパイディとパニッシャーの対比をそのまま徹底して踏襲しています。<br />
　同じ様なことをキッカケに、真反対の道。つまり、「誰かを救う道」と、「誰かを殺す道」へと別れる。<br />
　<br />
　デイヴは最後まで、フランク・キャッスルの様な「タフガイ」にはなりません。<br />
　あくまで、「気弱なオタクの僕ちゃん」のまま、それでも、「誰かを救う道」を行く、「スーパーヒーロー」でありたいという姿勢のままなのです。<br />
　その意味においては、実は「タフガイ」なのはむしろ原作のデイヴです。<br />
　それがどれほど子どもっぽいヒーロー願望であっても、その道を曲げないわけですから。<br />
<br />
　さて映画版。<br />
　ヒットガールとビッグダディのオリジン改変と、デイヴのキャラクター性の改変によって、基本ストーリーラインはほぼ変えずに、けれども上記のような根本的な部分を真逆にした結末へと向かいます。<br />
　原作では最後まで報われないデイヴが、映画では中盤から、如何にも分かりやすく「リア充勝ち組化」します。<br />
　ヒーローを続けれることが、自分の中の幼稚で無邪気ではあるけれども、ある意味では「タフ」なヒーロー願望の充足以外、何の「利益」ももたらさない原作でイヴと違い、映画のデイヴは、「彼女も出来るしヤリチンになるし、周りの全てがヒーロー活動をしたおかげで順調になる」。<br />
　言い替えると、「原作のデイヴがキックアスを続けるのは、“イイコト”があるからではないけれど、映画のデイヴは、“イイコト”があるから続けられる」という図式にもなります。<br />
　分かりやすい現世利益が、そこにある。<br />
　そして何よりも、原作では徹底して対比とされていた「殺人狂」であるヒットガールと、「スーパーヒーロー」であるデイヴという図式が、後半になって消されます。<br />
　後半のデイヴのストーリーラインは、「ヒットガールを見習って、楽しく愉快に人殺しが出来る“タフガイ”へと“成長”すること」に焦点が当てられるのです。<br />
　これは上で挙げた例で言うと、「気弱なオタク少年だったピーター・パーカー、即ちスパイダーマンが、パニッシャーを見習って、キングピンやハンマーヘッドらギャング達をぶっ殺して回る処刑人に“成長”する物語」になっている、という様なものなのです。<br />
　<br />
「銃をバンバン撃ちまくって、スカっと爽快に人をブッ殺せる事が、タフガイの証明であり成長なのだ」という図式は、実にハリウッド映画的爽快感の演出としてよく現れます。<br />
　例えば映画『ザ・ロック』では、最初は「僕は科学者だから、銃なんて撃てないよ」と言っていた、ニコライ・ケイジ演じる主人公は、様々な経験の後に「タフな男」へとなり、終盤では当然派手なガンアクションなどをこなして、「立派に人殺しが出来る男」へと成長します。<br />
　<br />
　本作、映画版『キックアス』でも、デイヴはその「ハリウッド的タフガイ・ストーリーライン」に乗っかって、楽しく愉快な殺人者へと、能動的に成長します。<br />
「ようこそ、男の世界へ」<br />
　とはマンダムな哲学ですが、まさにハリウッドムービー的タフガイというのは、漆黒の殺意で人を殺すことに忌避感を持たなくなることそのものなわけです。<br />
　<br />
　演出上も、終盤ではどんどん、「楽しく愉快に、レッツマーダー♪」感をバンバン出していきます。<br />
　ヒットガールによる救出シーンは、まるでFPSの様な暗視ゴーグル視点で面白いですし、本拠地への突入から<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キッチン</a>でのやりとりなども、「クールでスタイリッシュ、かつユーモアたっぷりのオモシロ殺戮」です。ラストのレッツバズーカなんて、完全にギャグ殺人です。ドリフコント並みです。<br />
「ギャングの殺人は汚くて残酷で陰惨な殺人、ヒットガール達の殺人は愉快で楽しくカッチョイイ殺人」という意図が全開の演出、構成です。<br />
　<br />
　さてちなみに原作では、ヒットガール側だろうとギャング側だろうと、全ての殺人殺戮は、皆どれも残酷で汚く陰惨です。<br />
　というか実際のところ、ギャング側による殺戮シーンは、原作ではあまりありません。<br />
　原作で殺戮を行っているのは、ほぼ一方的にヒットガール＆ビッグダディで、その報復としてキックアス達を捉えて拷問する場面で、ようやくギャング側の暴力性が現るくらいです。それに対し映画版ではかなり、「ギャングによる汚い殺人」が、かさ増ししてシーン挿入されています。<br />
　原作では、徹底してヒットガールとビッグダディの、暴力性、残虐さ、殺人への忌避感の無さ、そして、「身勝手で愚かな動機」が描かれます。<br />
　映画では、それらを「クールでスタイリッシュで楽しい殺人」に変換し、同時に原作にはなかった場面を追加することで、ギャング達の暴力性、残虐さ、殺人への忌避感の無さ、そして「身勝手で愚かな動機」を演出します。<br />
　<br />
　対比の構造が、まるで違うものになっているのですね。<br />
　原作では最後まで、ヒットガールとビッグダディは、デイヴと真逆の、むしろギャングと同じ側に居る存在として位置づけられていますが、映画では、ギャングとヒットガール達の対比を、演出によって際だたせ、そして最終的にデイヴはヒットガールと同じ位置に行くことになる。<br />
　<br />
　そんなわけで、映画版『キックアス』と、原作版では、そこに描かれている、「ヒーローとしてのキックアス像」が、全く違うものになっています。<br />
　原作では、「気弱で善良で、何も持たないオタクの僕ちゃんのままであっても、「でも、やるんだよ」の精神でヒーローになること」それ自体が徹底して描かれ、またヒーローとしての根幹になっています。<br />
　映画では、原作で描かれていなかった、というかおそらくは徹底して否定されていた、「リア充でヤリチンで、愉快に楽しく悪党をブっ殺すタフガイ・ヒーローマンセー」というものが、キックアスのヒーロー像として描かれています。<br />
　そしてだからこそ、ハリウッド的爽快感溢れる作品に仕上がってもいるわけです。<br />
<br />
<br />
　さて、以上。<br />
「原作と映画版との対比としての、『キックアス』」<br />
　について。<br />
　もし興味を持たれた方が居たとしたら、原作、映画版、共に、「オススメです！」<br />
　だいたい同じストーリーラインで、こうまで違うものに仕上げられる、という一つの例を観る、という意味でも。<br />
　オモシロイヨ！<br />
<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796870814/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lqw6BW1FL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="キック・アス (ShoPro Books)" title="キック・アス (ShoPro Books)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796870814/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">キック・アス (ShoPro Books)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: マーク・ミラー</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2010/11/19</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>: 単行本（ソフトカバー）</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
　<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
[↓ネタバレ<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">コーナー</a>]<br />
<span style="color:#CCCCCC;">
※１：ビッグダディがヒットガールに言っていた、「母親がギャングのせいで死んだ」というのは実は大嘘。
　単なるアメコミオタクでアメコミごっこをしたくて溜まらないキチガイ親父が、「ヒーローには宿敵（ヴィラン）が必要だから」という理由で、嘘の敵として勝手にギャングを選んで殺しまくっているだけだった。
　つまり本当にただ単に、自分の楽しみのためだけに殺戮を繰り返していたし、娘を（充実したヴィジランテ人生を歩ませたくて）殺人狂に教育していたのだ。
　だからこそ、テイヴと同じ、「ただのヒーローオタク」というオリジンでありつつも、真逆の道を歩んだという対比が明確に際だっている。
　勿論元警官というのも大嘘なので、元同僚も存在しません。（結果的に、元ネタらしき人物は養父になりますが）
※２：「実はゲイじゃない」告白の後、「よぐもダマしてだわね～！」 と、こっぴどく振られます。
　当然、「友達をほっぽて路地裏で<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">セックス</a>する」よーな、糞いけ好かないヤリチン野郎化する事もなく、童貞のまま物語は終わります。
　勿論友達のデブがドサマギでヤリチン化する事もありません。</span></p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>選挙の前</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-07-11</link>  
      <category>と条例問題</category>  
      <pubDate>Sun, 11 Jul 2010 04:08:51 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-07-11</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　先日～。<br />
　というかまあ土曜日に、病院行って駅前の本屋寄って…の流れで、選挙のビラ配りをしている人を見ましてですね。<br />
　ちょっと試しに色々話を聞いてみようと思い二三訪ねてみました。<br />
<br />
　んで。<br />
　まあ基本は表現規制に関して各党でどういう動きなのか、という事をざっくりで聴いた上での流れなんですが、曰く、<br />
「永田町での議論としては、それらの問題は優先順位が低い」<br />
　という事なのだとか。<br />
　まあそらそうでしょう。<br />
　この辺り、もの凄くざっくりかつ、僕としての纏め直しで書きますが、<br />
<br />
・とにかく、緊急のこととして最優先なのは経済対策、というのが党派を超えたほとんどの議員の感覚。<br />
・ネット等で話題になる、外国人地方参政権、児童ポルノ法案改訂、夫婦別姓問題、人権擁護法案等々は、まず優先順位としては低い。<br />
・又同時に、それらは党としての統一見解が出せるところまで議論が進んでいない。民主でも自民でも、それ以外の党でも、個々の議員の考えは千差万別。○○党だから規制反対、□□党だから規制推進、ということはない。<br />
・だから、上記法案などに関して、「○○党が勝てば、××が通る！」 という事はほとんどあり得ない。はっきり言えば、「そんなにヒマじゃない」<br />
・同時に、「○○党の◆◆が××の首謀者だ！」 的な陰謀論で語れるほどに単純ではない、デリケートな問題でもある。<br />
・現時点で、経済対策を含めて超党派でやらなければならない事が多くある。しかし民主は与党慣れしていないし、自民は野党慣れしていない。据わりの悪さを抱えつつ議論をしているので、どうしても進みにくい事が多い。<br />
・党議拘束がキツイのは、自民に限ったことではなく、民主も同じ。というより、日本の政党の体制自体が、党議拘束が強い傾向がある。<br />
<br />
<br />
　等々と言うところ。<br />
　ま、僕の勝手な推測ですが、臨時のボランティアなどではなく、多分結構永田町できっちり働いている人だったらしく（最初に聴いてみた人が、「自分では分からないので…」と言って案内してくれた）、色々と、「中の人としての目線」を話してくれた。<br />
　<br />
<br />
　前回のエントリでも少し触れたけども、こう、選挙前と言うこともあって、「自称愛国者の愛国保守を任ずる人の言説」 等がネットでも飛び交っていて、ただそれが正直、「…いやいやいや、そんな幼稚なロジックは無いわ」 的なものばかりで、なんともお哀しい気持ちになったりするわけですが。<br />
　まさに、そういう人たちのアジテーションというのが、<br />
「○○党の◆◆が××の首謀者だ！」、「○○党が勝てば、××が通る！」（そして日本が滅びる!!）<br />
　的陰謀論だったりするわけです。<br />
<br />
　他にも、「都議会で民主が表現規制に反対したのは、エロゲやエロアニメの収益ががブラックマネーになっていて、それらが民主の資金源にもなっているからだ」<br />
　みたいな、ムーが「アラスカで雪男を発見！」 なんて記事載せるよりもなんだかなあな事まで言い出す始末。<br />
　ジョークとしたら面白くないし、本気だとしたら相当ヤバイ。<br />
　<br />
　前回も書きましたけど、<br />
<br />
「君ら、もっとちゃんとしようよ！」<br />
<br />
　と言わざるを得ない。<br />
　どんな政策を支持するかとか、何党の誰に入れるか以前の、もっと根本的なところで、「ちゃんとしようよ！」 と。<br />
　<br />
<br />
　閑話休題。<br />
　てなところでまあ、選挙当日に書くのも何ですが、上記のことを踏まえた、「表現規制問題につての今後」的僕の雑感。<br />
<br />
　まず、現時点（から数年）の、「表現規制問題」の主戦場は、やはり国政ではなく地方自治体、まずは東京都と大阪であろう、と。<br />
　国政レベルでは何より国の経済を立て直すという大仕事があるわけで、「漫画表現を規制しろとかしないとか、そんな事は二の次」というのが当たり前の現状なワケです。<br />
　で、「国の経済」という枠では何もやることもなければやる気もなく、それでいて自治体としてもそんなに経済的な緊急事態がないところ、あたりに、「暇をもてあました無責任な連中」がわらわらと群れて、「なんかー、ちょ、ひまだしー、ちょ、利権作りのためとかー、なんかーそーゆーんでー、漫画とか取り締まったりする系？」<br />
なんぞとやらかしだすわけです。<br />
　これは中国の故事成語的に言うところの、「小人閑居して不善を為す」的なことでしょうか。<br />
　違いますか。そうですか。ならいいです今の部分は。<br />
<br />
　まあ勿論都議会もそうですし、地方自治、行政の現場にも、「ちゃんとした人」は居るわけです。<br />
　いなきゃとっくのとうにと条例改定案は通ってしまっています。<br />
　いますが、そうでない人も多い。多すぎる。何より、議員よりも、やはり役人の方、役所の方の問題というのもあるわけです。<br />
　議員からの情報開示を、ゴネて誤魔化して引き延ば下挙げ句、出てきたものはほとんど真っ黒に塗りつぶされている、とか、そーゆー事がヘー面で起きるわけですし。<br />
<br />
　それら含めてまあ第一に都道府県レベルでの 「気がつけば無茶苦茶な事やらかしている」 的状況が起きないように、監視を続けるというのは必要になるでしょう、と。<br />
<br />
　<br />
　それと選挙においては、「何より、政党より人をちゃんと見る」 というのが重要になってくる。<br />
　結局、頭語との統一見解などが出来てすら居ない現状であり、また、自民党がずっと与党であり続けていた頃とは違い、自民だろうと民主だろうと、その時期の情勢によって、与党にも野党にも成りうる。<br />
　そうなると、「ただ野次飛ばして議事妨害してりゃいい」なんて事も、「日頃は居眠り続けて、後は強行採決の時だけ大暴れしてればいい」なんて事はもはやあり得ない。<br />
　そんな意識レベルの人間が居る余地は無いし（本当はもともとそんな余地なんかあっちゃいけないんだけど）、そういう人間をどんどん淘汰するように考えて行かなきゃならない。<br />
　支持政党だからって、そんな人間に票を入れちゃいけないし、もっとちゃんと、その人個人の考えている政策、政治理念を見て、選ぶ必要が出てくる。<br />
<br />
　その“人”が、どんな政治理念を持っているか。何をしようとしているか。何をしてきたか。<br />
<br />
　一部の人にとって悩ましく、そうでない人にとって喜ばしいことに、ネットというツールの出現は、そういう情報に対しての距離が、格段に縮まっている。<br />
　それらの情報をきちんと精査できるかどうか（リテラシーがあるかどうか）という問題はあるとしても、少なくとも、ネットを通じて情報を得ようとする努力に、リターンがある。<br />
　また逆に、それが分かっている人は、より積極的に自分の政治理念、信条などを、ネットを利用してアピールしたりもする。<br />
　「ちゃんと」 向き合うことが、遙かに容易になっているのだ。<br />
<br />
　同時に又、上で書いたように、「多くの議員にとって、最優先事項は経済問題であり、表現規制などは二の次だ」というのは、それ自体喜ばしい事とは言い切れない。<br />
　他の議員の多くが「あまり問題意識を持っていない」という事は、そこに隙があると言うことでもある。<br />
　その隙を、「頑なな規制派」であったり、「特定団体との関係が濃い人」であったり、「新たな利権構造を生み出したい人」であったりが、突く、というのは、それはそれで起こりうることだからだ。<br />
　先頃の都条例改訂の動きが、まさにそうだったわけだ。<br />
　多くの議員の隙を突いて、密質的な会議で改定案を造りこっそりと遠そうとする。<br />
　そう言うことに動きかねない個人も、監視していった方が良い。<br />
（民主主義においては、常に暴走する可能性のある権力構造それ自体を、監視することも重要なのだから）<br />
　そして、それらに対してきちんと反対する、反論できうる人物を選んで、投票する、というのも必要になる。<br />
<br />
　しょーもない妄想やデマをネットで流すより、もっと建設的に「ちゃんと見て、ちゃんと選ぶ」事が、重要という。<br />
　…まあ、考えてみれば「ごく当たり前」の、議会制民主主義の原点の立ち位置で。<br />
　考えていく必要が。<br />
　アルノデハナカローウカ。<br />
<br />
　という事を書いて。<br />
　ねむいのでねます。<br />
<a name="more"></a>　<br />
　<br />
　選挙の前…刑務所の前…。<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091867413/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/510TXY8Y0GL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="刑務所の前 (第1集) (Big comics special)" title="刑務所の前 (第1集) (Big comics special)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091867413/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">刑務所の前 (第1集) (Big comics special)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 花輪 和一</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 小学館</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2002/11</li><li class="sonet-asin-label">メディア: コミック</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
　…無理があるね、うん。<br />
　</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>「ドラえもん、仮面ライダーだって、今や子供を左翼洗脳で堕落させる道具」 と、申したか？</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-07-05</link>  
      <category>ヘボ論</category>  
      <pubDate>Mon, 05 Jul 2010 07:01:24 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-07-05</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　と条例関連、児ポ法関連、まあついでに、『ザ・コーヴ上映妨害脅迫騒動』 等に関係して、いろいろつらつら見回っていると、「自称愛国者」の人たちの……まあ、想定しているとおりでありつつも…ときとして想定の範囲を超える…アレっぷりに、ある意味凄く哀しくなるものであります。<br />
<br />
　別に僕は、愛国心そのものをdisる気はありません。<br />
　ただし、「ただの差別主義、排外主義を、愛国心という言葉に置き換えて、ただ誰かを憎み罵る口実にする人たち」をdisのはやぶさかではありません。<br />
　<br />
<br />
　今回はその、アレっぷりがどれっぷりかという事について、その1の話。<br />
<br />
<a href="http://whisper-voice.tracisum.com/?eid=6" target="_blank">ドラえもん、仮面ライダーだって、今や子供を左翼洗脳で堕落させる道具</a><br />
<br />
＞ウチでは基本的に仮面ライダーやプリキュア、ドラえもん、くれよんシンちゃんのようなＴＶ朝日系の子供向け番組は一切見せない。<br />
＞今の仮面ライダーでは、なんと日の丸が悪役のシンボルにされている。<br />
＞こんなのを<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%B9%BC%E5%85%90&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">幼児</a>期に見続けたら、将来の日の丸イメージ、いったいどうなる!?<br />
＞日の丸を見る度、仮面ライダーの悪役とイメージが重なることになるぞ<br />
<br />
＞朝日やＴＢＳの腐った左翼マスコミは、新しいキャラを出すなら、仮面ライダーやウルトラマンのような<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ブランド</a>を利用せず、全く新しいものとして独自にやりやがれ！<br />
＞要は、ＴＶ局のみならず、制作に当たって原作者を守るべき立場であるはずの石森プロや円谷プロまでが腐りきっているということだ。<br />
＞如何に今の日本で制作に携わっている連中が、作品意識に無知でモラルがないか、そしてどれだけ偏向的なイデオロギーで子供向け番組を作り続けていることか・・・・・<br />
<br />
　上記サイトの記事、コメントをまずご覧になってからの、僕がそこにコメントして消された反論を、以下。<br />
<br />
<a name="more"></a>*--------------------------*<br />
<br />
　サブカルチャー、娯楽メディアが反権威・反権力的な視座になるのは当たり前の話だよ。<br />
　そもそもサブカルチャーはメインカルチャーの「当たり前」に疑問を呈する、異議を唱えるのが本義。<br />
　言い替えれば、例えば反天皇にしろ反戦にしろ、過剰な愛国者の愛国心に疑問を呈するような敵役にしろ、そういうものが描かれると言うことは、「現実それらが当たり前のものとして存在している」からだ。喜べ。君らこそ主役だ。<br />
　戦時中のように、娯楽メディアがそろいもそろって「大日本帝国万歳。権威批判政治批判は全て禁止」一色に染まる方が異常なんだよ。<br />
　日本よりもさらに愛国的な面の多いアメコミヒーローも、戦時中は<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キャプテン</a>アメリカ、アイアンマン等が愛国ヒーローとして日本やナチスドイツ等「国家の敵」と闘っていたが、ベトナム戦争を経て、冷戦終了後にはそのアイデンティティを失い、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キャラクター</a>性の再構築を余儀なくされた。<br />
　（キャプテンアメリカは、一旦政府直属のエージェントとしての立場を失い流浪して、新しいアメリカンウェイの在り方を模索したし、アイアンマンは一人軍産複合体としての業を解消するために<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E7%A0%B4%E7%94%A3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">破産</a>までして自己再生をした）<br />
<br />
　日本に、愛国心というポップアイコンを軸にした愛国ヒーローが必要だ、というのなら、そいつは何と闘うヒーローになる？<br />
　かつてのキャプテンアメリカのように、敵国に攻め込むか？<br />
　北朝鮮に攻め込んで、将軍様の暗殺でもするか。（それはそれで面白い）<br />
　在日のギャング組織を潰したり、不法入国の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%A4%96%E5%9B%BD&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">外国</a>人労働者を火炎放射器で焼き払うか？<br />
（ちなみにそういう自称愛国ヒーローはアメコミにはたまに登場する。DCコミックの 『キングダムカム』 冒頭では、JLA再結成時にそういう自称愛国ヒーローによる難民虐殺を食い止めるシーンがある）<br />
<br />
　「愛国者が勇敢に国の敵を殺しまくる」フィクションを使って、「子ども達を教育しよう」 というのをやっている国は、今でもある。<br />
　ご存じ、北朝鮮だ。<br />
　日本の娯楽メデイアも、彼らに見習うべきだろうか？<br />
<br />
　繰り返すが、作家や作品が権威や権力、常識に疑問を呈する作品作りをするのは、「ごく自然な事」だ。<br />
　石ノ森も藤子も、一度たりとも「愛国者御用達の愛国漫画」なんか描いたことはない。<br />
　セクシャルなヒロインが活躍するのも、「世間のジョーシキ」をすっ飛ばす事の出来た永井豪の 『キューティーハニー』や『あばしり学園』の頃からある。（『スケバン刑事』が例に挙がっているが、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%9C%8D&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">セーラー服</a>のどこが下品でセクシャルなんだ？ セーラー服フェチなだけか？）<br />
　子ども向けフィクションが、体制べったり、愛国マンセーに染まった国なんかを望むのだとしたら、その愛国心は、「将軍様マンセー」の愛国心と同等だ。何も考えず、何も疑問を持たずに将軍様に忠誠を誓え、というのと同等だ。<br />
<br />
　あと一番大切なこと。<br />
　「たかだか 『ドラえもん』 10冊程度読んだだけで、藤子･F･不二雄の代弁者を気取りなさるな」<br />
　今、藤子･F･不二夫全集だって刊行されているんだぜ。<br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
<br />
　以上、消されたコメント。<br />
　まあ、とにかく、「知らないことを勝手に自説に都合良く曲解して自論の補強に利用している」 。<br />
<br />
　他にも例えば、<br />
＞米国にもスーパーマン、スパイダーマンやバットマンのようなヒーローものはたくさんあるが、<br />
＞日本の仮面ライダーやウルトラマンのように、勝手にキャラを次々と改変して新しいもの出すような、<br />
＞無節操なことはしてないぞ！<br />
<br />
　なんてあるけれど、まあデタラメというか、何も知らないこと丸出しでこまったものだ。<br />
　所謂大手のヒーローアメコミでは、基本としてユニバース制というシステムで動いていて、キャラクターは一作家のものではなく、出版社のものというカタチになっている。<br />
　タイトル（個々のキャラクターのシリーズ）に、編集者が色んなスタッフを当ててシリーズ展開をしていくのが基本。<br />
　どちらかというと、テレビドラマの制作スタイルに近い、という分かりやすいかもしれない。<br />
　だから、「原作者（シリーズ創設者）の断りもなく改変してシリーズを続ける」のが、「当たり前」だ。<br />
<br />
　スパイダーマンなんか、後付設定で、「結構長い間、ピーター・パーカーのクローンが、自分自身をピーター・パーカーだと思いこんでスパイダーマンとして活動を続けていた」 なんて無茶苦茶な展開まであったりする。<br />
　ちなみにその間本物のピーター・パーカーは、自分をクローン人間だと思いこんで彷徨っていた。<br />
　アラン・ムーアに至っては確信犯的にスゴイ。<br />
　初期設定であった「善玉」と「悪玉」の立場を、まるっきり逆転させた展開 （実は今まで善玉だとみんなが思っていた側は、元々は現在の悪玉達の祖先を支配していた圧制者側だったんだー！　ナ、ナンダッテー!?） なんて事も平然とやらかす。恐ろしい、ムーア恐ろしい。　<br />
<br />
<br />
　『ドラえもんは左翼フェミニズムの洗脳に利用されている。天国で藤子先生も嘆いているに違いない！』<br />
　なんて、たかがドラえもん10冊しか読んでないくせに、藤子ファンからすれば噴飯モノ、どころか、失笑モノの知らなさぶりだ。<br />
<br />
　はっきり言うと、藤子・Ｆ・不二雄は、「クラスの後ろの席でニマニマ一人妄想を膨らませている気弱なフェミニスト」そのものと言っても過言じゃない。<br />
　自称愛国者様方の、男根主義的なお眼鏡に適うような人物ではとうていあり得ない。<br />
　基本、原体験としてのイジメや戦時中疎開先での鬱屈を、「この恨みはらさでおくべきか」 とストレートな復讐表現にしたＡとは違い、Ｆは徹底して平和主義的だ。<br />
　それは別に人格者だ道徳的だ、というような事ではない。<br />
　おそらく単純に、「そーゆー事に興味がない」のだと思う。<br />
　Ｆのストーリーテリングは、淡々とした目線での、思考実験的なモノが多い。<br />
　「ここにこんな道具があったら、どんな事をするだろう」「こんな不思議な状況があったら、どんな反応をするだろう」という、知的思考実験。<br />
　「もし、人間と牛の姿や関係性が真反対の星に不時着したらどうだろう」<br />
　「もし、殺人が一切忌避されない世界に行ったらどうだろう」<br />
<br />
　その中で、非常に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ブラック</a>な展開も描きはするが、そのブラックさはＡの情念に満ちたどろっとしたモノとは違う。<br />
　怒りや恨みやねたみという感情からではなく、ただそういうものがある、ありうる、という思考実験の結果でしかない。<br />
　だからこそ、そこには、乾いた残酷さと同時に、穏やかな優しさが現れる。<br />
　乱暴に、居丈高に愛国心を訴えるような論調で語られるような作品など、一遍たりとも描いていない。<br />
　むしろ、そういう姿勢を、「穏やかに否定する」作品の方が多い。<br />
　<br />
　Ｆの描く女性像に関してもそれは通じている。<br />
　基本、彼は女性を「酷い目に遭わせる」話は描かない。<br />
　話の展開上酷い目に遭う女性キャラクターは居るが（ウルトラスーパーデラックスマンに旦那を殺された未亡人とか）、そこは話の主軸ではない。<br />
　多くの場合、彼女らはたいてい、芯が強く穏やかで、それでいて気高い。<br />
　ある意味では、Ｆには一種の女性崇拝的な価値観があるとも読み取れる。<br />
（そこも、Aとは真逆である。Aの描く話では、女性は必ずしも敬意に値する存在ではない。ハットリ君の夢子のように、とんでもなく我が儘でどーしようもない、ある意味女らしい少女も居れば、短編では女性を水中花として殺したりするようなストレートな残酷話も描く）<br />
　<br />
　Ｆの死後作られている大長編の出来不出来に関してはまた別の話だが、はっきり言って現在作られている新作長編は、言ってしまえば「縮小再生産」であって、かつて描かれた長編のパッチワーク。<br />
　だから、「ほぼほとんどの構図は、かつて作られた何か」に類似している。<br />
　昔から、大長編では 「主人公の少年達（子ども）」が、「善良で力のない存在と邂逅し（女性や子ども、または異性物）」「暴力的圧制者達（大人の男）」 達に立ち向かう、という構図は、ほとんど変わっていない。<br />
　『のび太と銀河超特急』、のような、ちょっとした変則パターンもあるが、大筋ではそういうベースパターンがある。<br />
　コーヤコーヤ星でのび太達は何と闘った？　開拓者を追い出し利権を貪ろうとする巨大企業だ。<br />
　鉄人兵団で出会った偵察用ロボットのリルルは、まさに「か弱い少女」というアイコンで登場している。<br />
　か弱い人魚を助けるために、好戦的な男の集団、怪魚族と闘う？<br />
　なんだ、まさに 「過去作品の通りの構図」 じゃないか！<br />
<br />
　もっと続ければ、少年漫画の王道というのは、「未熟な者が、苦難を乗り越え、来るべき社会の正論に立ち向かう」 という図式になる。<br />
　表現される敵の正論は、或いは暴力的な正論だったりする。<br />
　それこそ、コーヤコーヤ星での開拓者へ立ち退きを無理強いする、巨大企業の「金の理論」であったり、だ。<br />
<br />
　現実に、女性に暴力を振るう男は、その男なりの正論でもって暴力を振るう。<br />
　そこに未熟だが正義漢の強い少年達が立ち向かう。まさに王道的構図だ。<br />
　それを、「左翼フェミニズムの洗脳」？<br />
　そんなにしてまで、女を殴る男を擁護しなきゃならんのか？<br />
　ウルトラスーパーデラックスマンのようにか？<br />
<br />
<br />
　と。<br />
　事ほど左様に、これらは少しでも藤子作品などに「ちゃんと触れていれば」、全て、「改めて言うまでもない」事ばかりだ。<br />
　むしろ、改めて言っていること自体が、ある意味恥ずかしいくらいだ。<br />
（石ノ森作品に関してはそらで論じられるほど詳しくないので、今回は割愛させていただく）<br />
<br />
<br />
　結局の所、リンク先の方は、藤子不二雄のことなんざ、まったく何も分かっちゃあい無いと言うことだ。<br />
<br />
<br />
　さて。<br />
「そんな事はどうでも良いんだ！　問題なのは、新しい仮面ライダーで、悪の手先が日の丸のスカーフをしているという事なんだッッッ！！！」<br />
　と、口角泡飛ばしておっしゃられるかもしれない。<br />
<br />
　しかし僕はその件に関しては、ここで言及はしない。<br />
　一番の理由は、「まず、その仮面ライダー、見てないから」<br />
　ドラえもんを10巻までしか読んでないのに語ろうとするのと同等な真似は、僕はここではしません。<br />
　あともう一つは、「それ、本当に日の丸？」 という点。<br />
　で、万が一本当に日の丸だったとして、「その設定、ちゃんと意味があるかもよ？」<br />
　<br />
　さて、もし本当に、単なる浅慮で「日の丸スカーフの悪役」を出したとしたら、まあちょっと制作サイドはアホだな、とは思う。<br />
　しかし、浅慮でないなら、きちんとした意図と展開があってならば、或いはアリだと思う。<br />
　例えばコメントで挙げた、『キングダムカム』において、自称愛国者の、差別主義者という設定なら、なるほどアリだろう、と思う。<br />
　「国のためだ」　と言って裏で差別主義と排外主義に塗れた悪事をはたらくようなモノや、或いは私利私欲に塗れた利権に群がる輩が、どれほどの悪か、を描く設定かも知れない。<br />
（まあそこまで政治色の強いメッセージを、昔の特撮ヒーロー物ならまだしも、現代のヒーロー物がやるかというと疑問ですが）<br />
　<br />
　正統派とは言えないだろうけれど、日本の漫画でも例えば『アクメツ』の様な作品もある。<br />
　まあこれを幼児が読むべきかどうか、理解できるかどうかは別として、この、<a href="http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2006-04-29" target="_blank">アラン・ムーアの 『Ｖ・フォー・ヴェンデッタ』を現代日本に置き換えたお話し</a>では、国家の中枢に居座る悪徳官僚や悪徳政治家を徹底的にこき下ろして抹殺する仮面のヒーローが主人公だ。<br />
　さて、そういう設定、そういうストーリーは、「反日的な左翼の洗脳ツール」なのか？<br />
　或いは、人によってはそうなのだろう。<br />
　将軍様の首にコブがあると言うことを口にすれば、死刑か強制収容所送り、というような国を目指す愛国心をお持ちの方からすれば。　<br />
<br />
<br />
　というわけで、僕が言及したいのは、「アレが日の丸かどうか。それが許されるかどうか」　とか、そういう話じゃない。<br />
　「ドラえもんの事も、石ノ森のことも、アメコミヒーローの事もカケラも知らないクセに、自分の中にある『ニホンノメディアは反日左翼に汚染されているずら、許せないずら、おいどん愛国者ずら、怒り心頭だずら』 とかいう奇怪な自意識を論じるダシに使っている、その浅薄さとか、どうよ？」 という事。<br />
<br />
　まずその脳内設定もアレだが、それにカケラでも説得力を持たせたいなら、「もっとちゃんと調べるなり、知っていることをきちんと書くなりしようよ」と。<br />
　脳内妄想垂れ流して、同じ幻想を共有する仲間とネット上でキャッキャウフフしたいだけなら、まあそれでも別によいです。<br />
　僕には関係ないし。<br />
　そういうのが、必要なんでしょう。<br />
　<br />
　でもなあ。<br />
　もし、少しでも、「人に自分の言葉を届けたい」という意識が、カケラでもあるならさ。<br />
　もっとちゃんとしようよ！<br />
　言葉しか、無いんだから。<br />
<br />
<br />
　まあ、僕なんかは 「言葉しかない」と言う点に関しては正にそのものですので、何なんですがね！<br />
（社会背景：うんこ、の人ですから！）<br />
<br />
<br />
　みゃーそにょー（政治ネタ）。<br />
　選挙が近いおかげもあってか、こう、非実在青少年、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%85%90%E7%AB%A5&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">児童</a>ポルノ関係で、「がっつりと表現規制をしたい自公＋警察官僚＋日ユ」という図式が浮かび上がってしまい、「自称愛国者の自民支持者の方々」が危機感を覚えたのかどうか、「アラが多すぎる無理な自民擁護」的言動が、表現規制絡みで多々見受けられるので、ほんと思うんですけど。<br />
「もっとちゃんとアラのないロジック組み立てようよ！ 本当に、自民党を支持しているならさ！　誰も説得できないよ、それじゃあ！」<br />
　<br />
　ちょっとその辺に関しては、また書きたくもあるよーな、書きたくもないよーなしょもないのが多々出回っているんですけどね。<br />
<br />
<br />
　あとよくそういう人たちは、「マスゴミはサヨクで民主贔屓」 とか言うけど、基本路線として（ゴタゴタがあって前進していないけれども）記者クラブ開放を掲げている民主を、記者クラブ利権べったりの政治部が贔屓することは、無いでしょ。<br />
　カンちゃんだって、記者クラブのぶら下がり会見をやらねぇっつってんだから、そりゃあ贔屓なんか出来るわけもない。<br />
　官房機密費からも何も貰えないしね！<br />
　「民主が政権とったのは、マスゴミが民主贔屓のせい」 という幻想、無理がありすぎます。<br />
<br />
<br />
追記：「今の特撮は左翼洗脳マシーンだ！　昔のものしか子どもには見せないぞ！」　という方には、『コンドールマン』等も<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%A1&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">オススメ</a>です！<br />
　僕、現物は見たこと無いのですがね、ええ。<br />
<br />
<br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091940358/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51I5hIWwKEL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="藤子・F・不二雄少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)" title="藤子・F・不二雄少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091940358/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">藤子・F・不二雄少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 藤子・F・不二雄</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 小学館</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 1996/04</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 文庫</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796870296/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KZAQYYWFL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="V フォー・ヴェンデッタ (SHOPRO WORLD COMICS)" title="V フォー・ヴェンデッタ (SHOPRO WORLD COMICS)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796870296/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">V フォー・ヴェンデッタ (SHOPRO WORLD COMICS)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: アラン・ムーア</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 小学館プロダクション</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2006/04/21</li><li class="sonet-asin-label">メディア: コミック</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001NVYKNI/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51dPiE%2BJWEL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="コンドールマン Vol.1 [DVD]" title="コンドールマン Vol.1 [DVD]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001NVYKNI/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">コンドールマン Vol.1 [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>ホステルⅡを観た話</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-06-02</link>  
      <category>シネマ・はすらー</category>  
      <pubDate>Wed, 02 Jun 2010 06:05:38 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-06-02</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　先週、無計画に借りた 『ホステル２』 の返却期限が今日だった。<br />
　本当は 『ホステル２』 は、ちゃんと気合いを入れて観たかったんだけど、もう取りあえずで見るしか無いっ。ぎゃわー。<br />
　なぜ気合いを入れて、なのかというと、前作 『ホステル』 が、かなり体力を使う方だったからです。<br />
　<br />
　『ホステル』 は、所謂スプラッタホラーに属する作品で、かなーりエグい人体破壊描写のある作品。<br />
　筋書きとしては、「東欧を<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%97%85%E8%A1%8C&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">旅行</a>するバックパッカーを、巧妙に騙して連れてきては、彼らを"獲物"として<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">オークション</a>する闇組織があり、主人公達がその罠に掛かってしまう…」　というもの。<br />
　ある意味、古典的な「マンハント物」にも近い構造のお話し。<br />
　んで、僕はそれを直接観ていないので詳しくは知らないのだけど、その 『ホステル』 の事を、某稲垣の吾郎蔵メンバーが、「こんな作品が存在すること自体認めたくない」　とまでdisったのだとか。<br />
　へー。<br />
　とりあえず、『ホステルⅡ』　の、ネタバレにならない範囲での感想は、<br />
「ラストの展開、あの設定が何かしら使われるのは分かりきっていたけど、なんとなくそこからもっと大逆転になると予想していただけに、あれ、その程度で終わり？  という感はあり。何にせよ、変わらずいや～な感じのお話」<br />
<br />
　てなところ。<br />
　いや～な感じ、です。<br />
　<br />
<br />
　<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000MM1I16/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Gp6d78PqL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="ホステル コレクターズ・エディション 無修正版 [DVD]" title="ホステル コレクターズ・エディション 無修正版 [DVD]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000MM1I16/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">ホステル コレクターズ・エディション 無修正版 [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%87%BA%E7%89%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出版</a>社/<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メーカー</a>: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>: DVD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ZIZO80/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ajktR66RL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="ホステル2 [無修正版] [DVD]" title="ホステル2 [無修正版] [DVD]"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ZIZO80/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">ホステル2 [無修正版] [DVD]</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント</li><li class="sonet-asin-label">メディア: DVD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<a name="more"></a>　さておき、「全てのフィクションは、現実のカリカチュアである」 という前提で言えば、某稲垣の吾郎蔵が言ったらしい 「こんな作品が存在することすら許せない、こんな物を観たがる人は異常者だ」 的disは、「感想」 としてはまあ「別に…」です。<br />
　そういう感想もあって当然ではあります。<br />
　けど、それは「批評」  では無いよねぇ。<br />
　自分のことなど遙かに棚上げして申しますれば、薄っぺらな人間が自分の中身をかさ増しして変に文化人ぶろうとするとボロが出る。<br />
　フィクションが現実のカリカチュアであるという前提で言えば、この 『ホステル』 も、そういう事は読み取れる作品です。<br />
　ホラーというのは基本全て、「嫌な現実」 のカリカチュアなのですから。<br />
　「嫌な現実」 を下地に、「嫌な話を作る」 のが、ホラーという表現で、だからそこに描かれた 「嫌な出来事」 を嫌悪するのはそりゃ普通のこと。<br />
　それ自体は別に間違っちゃいない。<br />
　例えば僕にとって、ホラーを観るという行為自体 「嫌なものを見よう」 という意識で観るものです。<br />
　つまり、嫌なことをわざわざ疑似体験するのが、僕にとってのホラー作品。基本としては。<br />
　まあそのあたりも勿論人それぞれですが。<br />
<br />
　だけど、「嫌な出来事を、凄く嫌な感じで描く表現それ自体を、存在させたくない」 という 「感想」 を、「批評」 面して述べちゃあ、そらあダメです。<br />
　だって、何も読み解いてないし、何も分析していないし、何も解釈していない。<br />
　感想は感想。それはそれ、これはこれ。<br />
　批評という態にしたいなら、少なくとも 「何故、自分はそこまで不快感を感じるのか」 を掘り下げていかないと。<br />
<br />
　ホステルの物語構造として、「持ちたる者が、持たざる物を金で買い、殺していく」 という図式があって、それはこの手のお話で言うなれば定番。<br />
　「金持ちってのは、我々の知らないところで、とてつも無くエグい事をやってるに違いない」　系のギミックで、よくある設定。<br />
　これはそこを、かなり丁寧かつ徹底してエグイものとして描いている。<br />
　それを現実のカリカチュアとして読み解けば、「結局、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%98%A0%E7%94%BB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">映画</a>の中のように、実際に直接手を下さなくても、我々は、ある時は持ちたる者としてより持たざる誰かを"殺して"快楽を得ているし、より持ちたる誰かの快楽のために"殺されて"居るのではないか」 という事が、読み取れるわけですよね。<br />
　単純な話ですが。<br />
　例えば、我々が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">食べる</a>チョコレートや、コーヒーなんかが、実はもの凄い搾取的な農園で生産されている、という様な事とかも、「直接殺しては居ない」だけでしかない、とも言える。<br />
　別に、「これが正しい『ホステル』 の読み解き方だ！」 なーんて事を言う気はさらさら無いけど、そういう読み取り方の出来る構造がきちんと内包されてはいる。<br />
　そしてそういう、「嫌な現実」 を戯画化して、極端な 「嫌な出来事」 として描いて、そして見るモノに 「嫌な気分」 を与えている。<br />
　作品として、それは大成功だし、だから、出来は良いんですよ。そこは、間違いない。 <br />
  出来が悪ければ、嫌な気持ちになんかなりゃしない。 <br />
  だから、某吾郎メンバーがそんなに嫌悪感を持ったのなら、それはこの作品の出来が優れていることの証拠なんです。<br />
<br />
　ホラー映画というのは特に、そもそもが恐怖や嫌悪がテーマなだけに、嫌な現実を時代毎によく反映する、なんてのは、少しでもホラーに親しんでいる人にとっては言うまでもない話。<br />
　ゾンビが流行ったのはベトナム戦争の影響だし、サイコホラーなんてのも、人間の生活圏が、超自然的な怪物よりも、そこに住む我々人間の内面こと恐怖たり得る都市生活になっていった世相をもろに反映している。<br />
　小技で言えば、例えば最初のオークションのとき、競り<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E8%90%BD%E3%81%A8%E3%81%97&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">落とし</a>た側の一人が家族と共にその知らせを受けるシーンで、さりげなく<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キッチン</a>には、「失踪人捜索」 の広告が入った牛乳パックが置いてある。<br />
　まさに、「嫌な現実」そのものだ。<br />
<br />
　勿論、嫌な現実を下地にしつつ、願望としての爽快感やハッピーエンドに突き進むフィクションもある。<br />
　同じ設定でも、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ブルース</a>・ウィリスやスチーブン・セガールが主演なら、そりゃあ全然違う展開だろう。<br />
　殺人オークション組織をぶっつぶしてやったぜヤッホー話。まあそれもアリだ。<br />
<br />
　けど、それとこれが違うのは、描き方の問題であって、描き方、焦点の当て方が違うからと言うことと、それが作品として出来がよいか悪いかは又別のこと。<br />
　仮に、「悪い奴らをやっつける痛快な描き方」 が好きであったとしても、「嫌な現実を戯画化した嫌な話」 を、批評として否定するのは違う。<br />
　まあ別に吾郎メンバーが、「嫌な現実を下地に、徹底して嫌な出来事を描く嫌や映画」 が、好きでも嫌いでもどっちでも良いのです。<br />
　そして、僕はそれらを、「嫌ーな話」 として観る人ですけど、世の中には 「イヤッホーウ」 という気分で見る人もいるし、それも作品の良し悪しとは関係ないのです。<br />
　<br />
　創作、表現というのは、ホラーに限らず、全て何処かしら現実の戯画化なので、そこには嫌な現実もそうでない物も常に内包されているし、それらにさらに願望や欲望を重ねて投影される。<br />
　だから、創作表現は本来的に、常に現実を超えていて当たり前だし、そうあって当然なものなわけです。<br />
　現実的に不健全なものやあり得ないことこそ、フィクションで描かれる大きなテーマたり得る。<br />
　<br />
　てなわけで。<br />
　まあこっから先、またいつもの所に着地しますよ！<br />
<br />
　嫌な現実を、或いは娯楽として、或いは嫌なお話しとして戯画化して昇華するのは、創作表現の根本にある原理なので、「それらに行政が良し悪しを決めて規制するというのは、現実にあるものを無い様に描け、口をつぐめ、という事でしかないのです！」<br />
<br />
  毎度どーも。<br />
<br />
　あ、あと、「フィクションは全て、心地よい物、爽快な物、ためになる物でなければならない」 的な価値観の人。それは個人として持つ分には自由だけど、その理屈を 「べき論」 で法制化しようとしたり批評として述べたりしたらダメですよ。というのもね。<br />
　その「べき論」は、有害ですから。<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>「男女共同参画基本計画策定」へのパブリッ子コメント</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-05-12</link>  
      <category>と条例問題</category>  
      <pubDate>Thu, 13 May 2010 00:33:54 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-05-12</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　カテゴリ、「と条例問題」ですが、これ自体はと条例とは別枠の動き、内閣府の「第３次男女共同参画基本計画（中間整理） <a href="http://www.gender.go.jp/index.html" target="_blank">http://www.gender.go.jp/index.html</a> 」の問題。<br />
　これは、動きとして何処まで連動しているかは（こちらからは）分かりませんが、構造としては驚くほどと条例と似た、「警察官僚利権」等が裏で動いている、「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%85%90%E7%AB%A5&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">児童</a>保護を名目とした、ネット及び創作物規制」の動きがあります。<br />
<br />
　まあ、詳細は、「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">弁護士</a><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%B1%B1%E5%8F%A3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">山口</a>貴士大いに語る　<a href="http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2010/04/post-44b2.html" target="_blank">http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2010/04/post-44b2.html</a>　」<br />
　等で読んでいただければ、僕が書くより明確です。ええ、ええ。<br />
<br />
　まー、と条例絡みの記事でずっと書いてますけど、僕は 「法による表現規制」 に関して全面的に反対の立場です。<br />
　勿論、僕自身がそういう活動に関わっているというのもありますが、何よりも、「表現規制で、よりよい社会は絶対に作られない」 と思っているからです。<br />
　（そしておそらくソレは、歴史的にも事実です）<br />
<br />
　しかし、「表現規制により良いより社会が作れる」　と、勘違いしている人たちや、「よりよい社会なんかどうでも良い。（利権的、思想的、或いは募金額の増加等の）自分達に都合の良い社会を作るためには、表現規制だろうと何だろうとやってやる」 という人達が、世の中には少なからず居て、そしてそういう人たちは、「他者への人権意識が驚くほど低い」が故に、「政治的に強い力を持っている」事が多いのです。<br />
　哀しいかな、「人権意識の強い人間」は、あまり政治的に強い力を持ちにくい。<br />
　何故って、他人の人権など気にしないような人間の方が、社会的に成功しやすい世の中だからです。<br />
　<br />
　コマタネー。<br />
<br />
　そんな輩にタチムカウには、地道に数で押すしかないッ！<br />
　哀しいけどそれって現実なのよね～。<br />
<br />
　と。<br />
　そんなわけで一応、パブリッ子コメントを飛び込みでやっつけたので、内容自体は「毎度の感じ」ですが、ここに再掲しておきますの巻。<br />
<a name="more"></a>*--------------------------*<br />
<br />
　創作物規制に関して。<br />
「表現の自由を法規制すべきではない」という大原則については多分多くの方から指摘されていると思うので、少し別のことを。<br />
<br />
　6～70年前まで、黒人を休日の娯楽の一貫としてリンチにかけて殺害する事がごく当たり前だった<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アメリカ</a>という国がありますね。<br />
　それに対して起きた公民権運動の主力の一人、キング牧師は「人種融和」を唱えましたが、別の一人、ネイション・オブ・ムスリムのマルコムXは、「人種隔離」を唱え、「アメリカの中に黒人の国を作る」事を運動の核としていました。<br />
　つまり、「白人との融和はあり得ない。白人は徹底的に敵だ」　と。<br />
　しかし後年、彼はその主張を撤回します。<br />
　メッカへの巡礼の際に、白人も黒人も共に差別なく融和する事が可能であることを知り、同時に、同じ社会で暮らす者達の一部を、敵視し攻撃し続けることの無意味さを悟ったからです。<br />
　<br />
　残念ながら、彼はその理想を実現するよりも先に、暗殺に倒れましたが、彼の行き着いた思想、「白人を憎み、攻撃することでは、望むべきよりよい社会は訪れない」 という事に、僕は共感します。<br />
<br />
　「女性に対する暴力を無くす」　という理想が、「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ポルノグラフィ</a>を、表現、創作物を、憎み、攻撃する事で実現する」　と、もし本当に考えているとしたら、それは誤りです。<br />
　性衝動も、或いはそこに伴う暴力的衝動も、それ自体は人間から消し去ったり封じ込めたり出来ないものです。<br />
　男性からも、女性からも、大人からも、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子ども</a>からも。<br />
　人は皆、その心のうちに間違いなく性的、暴力的衝動を持っています。<br />
　表現や創作から、性表現、暴力表現を弾圧し、根絶したところで、それが無くなることはありません。<br />
<br />
　白人の中にも黒人の中にも、暴力的衝動があります。<br />
　問題なのは、その衝動では無く、「その衝動を、現実にそこに存在する黒人に向けて構わない」という「社会通念上の正当さ」を、かつての（或いは今でも一部の）アメリカの白人が持っていたことであり、それは人権の軽視そのものに他なりません。<br />
　忌避すべきは衝動そのものではなく、性衝動、暴力衝動を、「実在する他者に向け、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">その他</a>者の人権を侵害して構わない」という意識と、その意識に基づく行動にあります。<br />
<br />
　重視すべき事は、男性が女性に性暴力的衝動を抱くかどうかではありません。<br />
　これは男性の問題でも女性の問題でもないからです。<br />
　人権の問題です。<br />
　男性という強者が、女性という弱者を虐げている、という図式でのみ語る問題ではないでしょう。<br />
　それは、問題の本質を見誤る認識です。<br />
<br />
　その人間、その個人が、どれほど、「自分と異なる他者」の人権を尊重する意識を持てるかどうか、の問題です。<br />
<br />
　そして、だからこそ、「法による表現規制」は、「あってはならない」のです。<br />
　「法による表現規制」は、「法の暴力による、人権弾圧」そのものだからです。<br />
　人権を尊重しない法によって、他者への健全な人権意識が育つわけがないのです。<br />
<br />
<br />
　人の中にある、「不健全な」衝動や欲望を否定し、抑圧し、或いは弾圧することでは、「健全な」人権意識は生まれません。<br />
　「異性に対して暴力的衝動を持つ人」 を、差別することで、現実の暴力は無くなりません。<br />
　<br />
　法で個人の内心や、またそれらにより生まれる創作、表現を抑圧することによって、「より良い社会」は生まれません。<br />
<br />
　「より良い社会」とは、個々の悲劇を生み出しうる社会構造を、決して抑圧や弾圧に依らずに、地道に是正していくことでしか近づけないものではないでしょうか？<br />
　「より良い社会」ではなく、「特定の誰かに都合の良い社会」を目指すならば、別なのかも知れませんが。<br />
<br />
　この計画が、後者ではなく前者の意識に基づいて、安易な規制主義に陥らずに、本当の意味で、助けを必要としている人たちのための、より良い社会構造の実現に寄与するものであることを願います。<br />
<br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
<br />
　まあ自分で言うのも何ですが、ほんと僕こう言うの書くとき、観念的になりますわよね。<br />
<br />
<br />
　<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>近親相姦とか絡めれば、ドラマ性のあるラブストーリーになる、的なことを言っているヤツは、俺がブっ殺す!! （と、橋Ｐが言っていたとかいないとか）</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-04-01</link>  
      <category>マンガマニヤック</category>  
      <pubDate>Thu, 01 Apr 2010 09:40:59 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-04-01</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　ま、たまには僕も、タマフルリスナーとして、ラジオ戦士として、このくらいフックを効かせたタイトルを掲げてみようと言うことですが、ええ。<br />
<br />
　と議会関連からの派生<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E8%A9%B1%E9%A1%8C&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">話題</a>。<br />
　つまり、猪瀬ント発言などで、「近親相姦や強姦などのインモラルな行為を、さも良いことのように描くフィクションはけしからん！」という規制派の主張があるわけですが。<br />
　まあそれに関連しましてですね。<br />
　強姦は性モラル以前にまず犯罪であるから脇に置くとして、「近親相姦ネタというのは実際どれほどのインモラルなことなのか、そして物語においてどういう意味、機能があるのか」 という件について、ちと一席ぶたせていただきぃ～……やす、と。<br />
　そーゆー記事です。<br />
<br />
　まずですね。<br />
　そもそも近頃何故に、この近親相姦ネタというモノが少しばかし目立って使われ始めているのか？　という点に関してですが、要するにこれは、現在最も分かりやすい 「禁断の恋」の記号であると言うことなんですね。<br />
<br />
　禁断の恋、或いは障害の多い恋、というのは、ラブストーリーを描く上では王道も王道で、例えば古くは 「身分違いの恋」、「敵対勢力間での恋」 なんてのがあった。<br />
　しかしこれらは、現代日本ではあまりリアリティを持てない設定。<br />
　格差は広がれども階級は一応無くなり、核家族化が進んだ都市部では、根深い対立のある一族なんてどこへやら。横溝正史的な昭和な田舎を部隊にでもしないと成り立たない。<br />
　『ロミオとジュリエット』を、現代日本に置き換えるのはなかなか難しい。<br />
<br />
　で、その次に流行ったのは、お馴染みの「不倫」。<br />
　これは今でもまだ機能はするけど、正直ちょっと手あかが付いている感が強いし、泥臭い。何より、実際そこらにあふれている分、エキセントリックじゃあない。<br />
<br />
　他には「同性愛」なんてのもあるけれど、こちらもヤオイオネー様のおかげでかなーり「ふつー」になっちゃった。<br />
　女同士のネタとしては百合好きも一応続いているけれど、そもそもやっぱ、女同士、男同士というカップリング自体が、まあ好みの別れるところ。<br />
<br />
　それで、その後に続いたのが、「近親相姦」 ってなわけです。<br />
<br />
　とはいえ。<br />
　まあこれは実際、今のところ「王道的な禁断の恋ギミック」 にはなっていないし、おそらく今後もならない。<br />
　それは何故か、という事について以下本文。<br />
<br />
<a name="more"></a>　まずそもそも、近親相姦ってそんな強固なタブーか？<br />
　という問題。<br />
<br />
　例えば、近親婚を禁じる法律はある。<br />
　これは一つに何よりも遺伝的な（<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子ども</a>できたときちょいヤバイ可能性高いよ） 問題があるわけだけど、それ以外はと言うと、まあせいぜい手続きがヤヤコシイくらいしかない。<br />
　言い替えれば、「子どもが出来なければ問題は無いんじゃね？」　とも言える。<br />
　「じゃ、避妊すればいいじゃん？」「いやいや、避妊じゃ100%確実とは言えないよ、それで問題のある子どもが出来たら（←これも実際、先天的な障碍を持って生まれた人に失礼な物言いだけど）困るだろう」「よっし、そんじゃパイプカットだ！　キョ・セ・ン！」<br />
　…と。<br />
　実際、近親相姦自体を禁じる法律もないし、そうできる根拠もさして無いわけだ。<br />
<br />
　となると、近親相姦のタブーって、「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E7%B5%90%E5%A9%9A&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">結婚</a>、出産、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AD%90%E8%82%B2%E3%81%A6&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子育て</a>を最終目的と出来ない／していない<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">セックス</a>はけしからん」 という意味合いの性モラルと大差ないとも言える。<br />
　そこにさらに加えられるとしたら、「社会的合意を得られないから、報われない」というところくらいなわけだけど、それってよーするに「タブーだからタブーなんです」という意味でもある。<br />
　ま、もともと、タブーなんてのは本質的にそういうものではある。<br />
　それなりの根拠はある事もあるし、カケラの根拠もないこともある。<br />
　けれども、共同体内部での社会的合意の元に、個々個人の行動や思考、感情を規制するものが、タブー。<br />
　中野の古本屋的に言えば、呪い。<br />
<br />
　実際、遺伝学的な問題が取りざたされるまでは、近親相姦や近親婚がごくふつーだった文化圏も少なくはない。<br />
　辺境の小さな部族社会なんかだと、多分今でもそうなんじゃないか？<br />
　聖書の中の人たちだって、近親相姦しまくっているしね。<br />
<br />
　まあ勿論、だからって僕は 「近親相姦のタブーなんかくだらねーぜ！　ヤりまくれー」　なんてことを言いたいワケじゃない。<br />
　単に、近親相姦というのは、その辺りを詰めて考えていけばいくほど、タブーとしての効力が弱い、という事だ。<br />
　突き詰めて考えるとタブーとして弱い、と言うことは、つまり、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ドラマ</a>の主題として弱い、という事でもある。<br />
　<br />
　で、このタブーとしての近親相姦。<br />
　ポルノにおいては、かなり有用なギミックではある。<br />
　普通に男の子と<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">女の子</a>が居て、ちゅっちゅちゅっちゅしてエロースに及ぶだけ、なのを、そこに「実は兄妹」なんぞのギミックを入れただけで、別の話に出来るわけだし。<br />
　上記程度のタブー感背徳感でも、エロスに居たる道筋を盛り上げるのに役立つし、逆にスパイス程度に入れるのにも使える。<br />
　本来ならタブーな行為をあっけらかんとしまくる、というのも、ポルノならではの奔放な楽しみだ。<br />
<br />
　<br />
　ま、とにかく、エロ漫画においては、「使えるギミック」なのは間違いない。<br />
<br />
　じゃあ「ドラマ性」としてはどうか？　と。<br />
　それが、実は「たいして使えねー」 のである。<br />
<br />
　上で書いたように、そもそもタブーとしての効力はそんなに強くない。<br />
　その上で、ドラマという視点で見ると、大きく二つの弱点がある。<br />
<br />
　一つは、「きみとぼく、の二者間でも完結しうるギミック」 と言う点。<br />
　つまり、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%81%8B%E6%84%9B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">恋愛</a>の障害として捉えた場合、必然的に関わらざるを得ない登場人物の最低数が、近親相姦をしている二者だけでも済んでしまうのだ。<br />
　<br />
　「身分違いの恋」 だと、特に身分の高い側には、高い身分に相応した人物が必ず絡む。<br />
　例えば姫様と下僕なら、王様や王妃様。家臣や領民。或いは敵対する勢力のダレソレ、政略結婚としての許嫁…と、実に障害をもたらす要素に事欠かない。<br />
　身分、という社会的なものが障壁であるのだから、背景となる社会を構成する様々な人々がかならず関わってくる。<br />
　また、身分が高い方に属する人たちは、武力や権力においての強い実行力のある障害とも成りうるし、生命の危機まで内包している。<br />
　さらには、「身分を捨てて結ばれる」結果、「王国が滅びる」なーんて事まで起きかねない。<br />
「敵対勢力間の恋」 も同様。<br />
　勢力、である以上、恋愛関係にある二者間だけでは絶対に成り立たないのだ。<br />
「不倫」 も、最低でもどちらか一方が既婚者でないと成り立たない以上、必ず３人は必要となる。<br />
　そこに、双方が既婚者だったり、子どもがいたりすれば、背徳感も障害もドラマとしてのギミックもどんどん増す。<br />
　<br />
　さてそれに較べて、近親相姦は？<br />
　近親、である以上、まあ基本は、「一家族内部でのお話し」になる。<br />
　近親関係の二者。それと他の近親者。<br />
　ただ、他の近親者は、必ず必要でもない。<br />
　母と子、で、旦那は死別か離別、というのもあるし、姉と弟、ただし両親共に死別、も可能。<br />
　つまり、本当にただ一家族内の近親関係にある二者間だけで、全てが完結してしまえる程度の、ドラマ的ポテンシャルなのだ。<br />
<br />
　その上で、例えば兄弟姉妹設定の場合は、「親バレ」というパターンがあるが、それだってせいぜい「強制的に引き離される」程度で済む。<br />
　姫に恋慕した下僕が王の手で斬り殺されるかの危険もないし、敵対勢力に捕まってあわや、というのもない。<br />
　だって、親も家族なんだもの。<br />
　社会にばれても、キモがられるだけで極端な制裁を受けることもない。<br />
<br />
　つまるとこ、近親相姦のドラマ的葛藤は、ほぼ「二人の間の背徳感、タブーを犯しているという事実からくる心の葛藤」程度で、済んでしまうのだ。<br />
　それ以外のモノ全てを描かなくても良い。<br />
<br />
　もう一つの弱点は、ドラマとしての着地点が弱いと言うこと。<br />
　結局二者間の心の葛藤なりを乗り越えてセックスをしまくったとしても、「結婚」という着地点はまず無い。<br />
　法律上出来ないからだ。<br />
　あとはせいぜい、「やっぱり別れる」「隠れて続ける」「血縁であることを隠した逃避行」くらいなもので、バッドエンド狙いで行けば「心中／自殺／殺人」とか。<br />
　それらも前述の通り、「二者間で済む程度の」ドラマ。<br />
　これらの着地点は、最初に書いたとおり、ポルノとしては有功ではある。<br />
　ポルノなら、「なんだかんだあったけど、背徳感を持ちつつえんえんヤリまくりマッスル♪」で終わったって、かまやしない。<br />
　あくまで、エロをもり立てるためのギミックに過ぎないからだ。<br />
　ただ、ドラマとしては、やっぱ弱い。<br />
<br />
　エロ<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アニメ</a>としてなら成立していた、『くりぃむレモン』を、ドラマぶって<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%98%A0%E7%94%BB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">映画</a>にした途端、あのしょっぱいだけのボンヤリムービーになった事が、まあそのわかりやすい例。<br />
<br />
<br />
　このように、近親相姦のタブーというのは、ドラマ性としてのポテンシャルが低く、応用範囲が少ない。<br />
　苦悩や葛藤を極端に突き詰めていけば、ブラッド沙汰にもなりうるけど、まあねえ。<br />
　多分近親相姦を絡めた悲劇という点では、それこそエディプス神話とかになるのかもしれないけど、別にコレは近親相姦の葛藤が主題ではないしね。<br />
<br />
　と、いうところでタイトルに戻る。<br />
　つまり、<br />
<br />
<strong><span style="color:#980000;">「近親相姦とか絡めれば、ドラマ性のあるラブストーリーになる、的なことを言っているヤツは、俺がブっ殺す!!」 （と、橋Ｐが言っていたとかいないとか）</span></strong><br />
<br />
　殺しません、ええ、殺しません。僕はね。<br />
<br />
　敢えて極論で言い切っちゃえば、「近親相姦なんてネタをメインで回そうとしたら、ポルノにしかならねぇのだよ」　という事です。<br />
　或いは精々、“登場人物全員を横一列に並べて平手打ちしたくなるような” しょっぱいモラトリアムぶった、半ばセカイ系的なきみとぼくのうじうじストーリー。<br />
　例えば、謎があって、その謎を解明していく過程で、その背後の隠された秘密に近親相姦があった、という作りは、ドラマとしても十分可能です。<br />
　この場合、「おぞましい事実」とかの形で、タブー性を前面に押し出した扱われ方になることが多いでしょうが、それは「タブーを犯したことにより、物語上の次の展開に至る」というギミックだから、強調しても良いわけです。<br />
　例えば、近親相姦関係になったことを第三者に知られ、それを隠すために何か事件を起こしてしまい…等というパターン。<br />
　不倫などよりはかなり、タブーとしてのえげつなさを効かせることも出来る。<br />
<br />
　ただ、近親相姦関係にある二者を中心とした恋愛ドラマ、というのはどうか、というと。<br />
　ポルノとしてしか、まー、成り立たんわね、と。<br />
　そもそものドラマ的ポテンシャルが、低いンですから。<br />
<br />
　だもんで、それを中心に据えつつ、あたかもポルノでないふりをしようとすると、「本質的なタブーの意味に深く立ち入るわけでもない、タブー弄りごっこを延々繰り返すだけの、しょっぱいストーリーの半端なポルノ」になりがち。<br />
　まあ、そういう、しょっぱいタブー弄りごっこそれ自体が好き、というポルノ愛好者は居ますから、商売としては成立するでしょう。<br />
　けど、ね。<br />
　<br />
　僕としてはー。<br />
　の、話ですが。<br />
<br />
　僕としてはー。<br />
<br />
「しゃらくせぇ！」<br />
　<br />
　と。<br />
　そういう感想を抱かざるを得ないのです。<br />
　抱かざるを～えーなーいーのーでーすー。<br />
　<br />
　ま、以前<a href="http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2006-09-20" target="_blank">恋スルメ・・・じゃなくて、恋する惑星…でも無くて、『眠れる惑星』 </a>の記事でも書きましたけどね。<br />
「そのギミック、ポルノとしてしか成り立たねぇんだから、がっちり成年向けでがっつりとポルノとして描けよっ！」<br />
　的な、ね。　<br />
<br />
<br />
　まあ、何の話かというと、はんひおんへっほひひほ、の、はひほは、の話です。<br />
　『チャンピオンREDいちご』、の、『あきそら』 の話です。<br />
　姉のアキと弟のソラの二人が、毎度毎度セックスしまくる漫画です。<br />
<br />
　まー、これがしゃらくせぇんだな！<br />
　うーん。<br />
　完璧にね。エロ漫画のプロットなんですよね。上で書いたような意味で。<br />
　で、中身もエロ漫画でしかないのですよ。<br />
　ただそれを、しゃら臭くも、「愛とモラルをテーマに描く、センセーショナル・ラブ・ストーリー」　のふりをするから、すげぃ「しゃらくせぇ」。<br />
「どうしていけないの？」　なんて謳ったところで、上で書いたように、そんなにたいしたタブーでもないから、そこを突き詰めたドラマなんかにならないのですよ。<br />
　しかも、このお話し、２巻の段階で既に、「安全圏に着地する為の伏線」が出ちゃっている。<br />
　その時点で、（その伏線通りの展開になるならば）実は最初の前提であるタブーが、タブーとして機能しなくなってんですよ。<br />
<br />
　んでまた、主人公のソラがまー、キャラクターが無い。<br />
　無い、というのは、文字通りに無いのですね。　<br />
　とにかくこいつは、常に受け身。<br />
　姉に乗られればピュ！　同級生に舐められればピュ！　妹に乗られてもピュ！　知らない人ともピュ！<br />
　とにかく延々、一方的に女に言い寄られて、一方的に女に乗られてピュッピュピュッピュと、スペルマを発射するだけの、玉袋に手と足と顔がくっついてるだけの装置でしかない。<br />
　悩んでいるっぽい無表情をたまーにするだけで、結局意志も思考もカラッポ。ゼロです、ゼロ。<br />
　どうしたいとも言わないし、どうしたくないとも言わない。勿論、自分から何かをするでもない。<br />
　これも、手っ取り早くエロ展開に持って行くためのエロ漫画キャラとしては使えますが、それでラブストーリー気取られてもねぇ！<br />
　「げ」 なんですよ。「げ」。<br />
　悩んでる「げ」。タブーを犯している「げ」。性モラルと愛の葛藤を描いている「げ」。<br />
　らしげ、にしているだけで、その実何も踏み込んでない。<br />
<br />
<br />
　まあ、一応コレは、２巻までの話。<br />
　とはいえ、２巻分話が展開しているのに、まだ主人公のキャラがからっぽで、カラッポであることでキャラが立っているでもない、ってのは、ドラマとしてはヒドイ出来です。<br />
　単に、一般誌枠でタブー弄りごっこのセックスしまくっているエロ漫画、という商品価値しかない。<br />
<br />
　ちなみに、この方の前作を読むと、別に話作りが下手くそではないんです。<br />
　というか、基本的には巧い。<br />
　『MONOクロ』というエロコメ作品では、主人公は凄い存在感が薄いという設定で、その事で悩んでいたりキャラが立っていたりするし、物語的にも巧く機能している。<br />
　基本的に、巧い作家だと思います。<br />
　<br />
　でも、『あきそら』は駄目です。<br />
　というか、「しゃらくせぇ！」 です。<br />
<br />
　このプロットで、コミックス１～２巻分のエロ漫画として描けば、まあイイカンジになったかもしれんですけどね。<br />
　まー、成年誌で１～２巻出すよりも、少年誌枠でポルノ描いて、プロットを薄めまくって巻数出す方が、すげー儲かるかんね！<br />
　多分勝手な推測ですけど、０が一つか二つは増えるんじゃねぇすか？<br />
　<br />
　しゃらくせえ！<br />
　<br />
<br />
　てなとこで、はんひおんへっほひひほ、に対する不平不満は、またの機会に。<br />
　というかほんともう、と条例絡みのことから、色々とアレもコレもと気になって、脳内に色んな言葉が渦巻いているもんで、寝ようとしてもなかなか眠れなかったりして、もうめんどくせぃのですよ。うがー。<br />
　だもんで、脳内を整理するためにこうやってテキスト化している。<br />
　すげい不毛。<br />
<br />
<br />
[追記]<br />
　ツッコミがあったんで補足。<br />
　まあ読んだとおり、例えば父親による娘への性虐待、のよーな近親姦は、今回の話では別枠です。<br />
<br />
<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>閑話休題１　大槻教授のど正論</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-26</link>  
      <category>と条例問題</category>  
      <pubDate>Fri, 26 Mar 2010 04:23:42 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-26</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　世間的には「プラズマおじさん」 として有名な、物理学者の大槻教授に、彼のブログの読者が 「非実在青少年の件について、どー思いますう？」 という質問を送ったらしい。<br />
　いや、たいした人だ。<br />
<br />
　で、その回答が実にど正論で、ちょっと面白かったので、紹介を。<br />
<br />
*--------------------------*<br />
<strong>＞私はもちろん都の条例など反対です。</strong><br />
<strong>＞<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">東京都</a>、青少年保護（育成）条例など、『健全な青少年の育成』に役立つでしょうか？アニメや<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%98%A0%E7%94%BB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">映画</a>、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>の性や暴力を排除する、というのです。このような規制で青少年は保護された健全な育成がなされるのでしょうか？</strong><br />
<strong>＞それを言うなら、多くの青少年が仕事もなく放置されネットカフェを転々として、あげく体調を壊している実態を改善すべきです。</strong><br />
<strong>＞『保護育成』すべきは、性刺激からではなく貧乏からです。</strong><br />
<br />
大槻義彦のページ<br />
<a href="http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-c6c1.html" target="_blank">http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-c6c1.html</a><br />
*--------------------------*<br />
<br />
　見事なまでに素朴な視点での、ど正論。<br />
「別に科学的な根拠もないジャナイカ、科学者のくせに！」<br />
　などと言う人もいるらしいけど、いやそうでもない。<br />
　というかこの素朴な正論は、要するに 「因果関係がカケラも立証されていない、「フィクションの害で犯罪が増える」 なんてのは、オカルトだ」 という前提があるのだと思う。<br />
　十分以上に学的視点だ。<br />
　むしろ大槻教授としては、「なんでそんな簡単な事も分からないんだか。火の玉だの漫画で犯罪が増えるだの、くだらない」<br />
　というところなのではないか。<br />
<br />
　漫画やアニメ、或いはポルノなどの娯楽と、貧困や差別主義や抑圧弾圧。<br />
　どちらが治安の悪化や犯罪の助長に繋がるかなんて明白なんだが、後者に対処できない、したく無い為政者は、世間の目をそらすために、前者をやり玉に挙げて「ちゃんと対策しているフリ」 をする。 <br />
　歴史の教科書に載っている様な、江戸時代の頃の「○○の改革」 だの何だのというのも、中身を見るとそう言うモノ。<br />
　とにかく支配者たる武士階級が、庶民の娯楽を徹底して弾圧し、旨いモノは喰うな、良い服は着るな、本は読むな、芝居を見るな、学問なんかとんでもない。<br />
　要するに、何も楽しまず、何も学ばず、「ただ米だけ作ってろ、そうすれば世の中は良くなる」 という弾圧。<br />
　それで本当に世の中が「良く」なるか？　つまり、犯罪が減って治安が良くなり、人々が安心して暮らせる様になるのか？<br />
　当然、「良く」なるわけなんかない。<br />
　生活が圧迫され、庶民文化が萎縮して、単にいや～な感じが長続きするだけ。<br />
　そして為政者達は内ゲバの政争に明け暮れ（松平定信と一橋派の争いとか）、暫くすれば弾圧したことすら忘れる。<br />
　江戸時代のソレと違うのは、江戸時代の手当たり次第の弾圧と違い、対象を一部に絞ることで、「それ以外の庶民を煙に巻こう」　という狡さがある所くらいだ。<br />
<br />
　まあ言ってしまえば、「規制主義者のあたまのなかは、江戸時代と大差ない」 という事になってしまう。 <br />
　うーむ。言っても本当に詮無い事なんだが。<br />
<br />
<a name="more"></a>　繰り返しになるけれども、実際問題として、「世の中をもっと悪くしたい」　と思っている人なんてほとんど居ない。<br />
　「どーせ世の中良くならない」とか、「俺が何やったって変わりっこない」とか、「世の中が良くなったところで、俺の人生が良くなるわけじゃない」 という人はいるだろう。<br />
（正直に言うなら、僕は特にこの3番目に近い感覚をいつも持っているけれども、そのことはまず置いておく）<br />
<br />
　問題は、たいていの人はこの、「世の中を良くしたい」という言葉の中に、無自覚にか自覚的にか、「世の中を（自分にとって）良くしたい」という但し書きを入れていることだ。<br />
　そしてそういう人は、規制主義弾圧主義に、はまりやすい。<br />
<br />
　繰り返しになるけれども、「自分にとって気に入らない価値観」「嫌いな文化」「反対意見を言う人間」 を、弾圧したところで、絶対に世の中は良くならない。<br />
　最大公約数的にも良くはならないし、そして但し書きのついた、「世の中を（自分にとって）良くしたい」に届くこともありゃしないのだ。<br />
　<br />
　ほとんどの人間は、どんな環境にあっても、何かしらの不足を感じる。それは心の中から生まれるからだ。<br />
<br />
　「犯罪を無くそう、撲滅しよう」　<br />
　これは目指すべき理想の社会だ。<br />
　けれども二つの意味で、決して実現しない理想でもある。<br />
　一つは当然、人が居るかぎり犯罪が無くなることはあり得ないからだし。<br />
　もう一つは、例え現在の定義での「犯罪」が全て起きなくなったとした場合にも。<br />
　それまで「犯罪」と思われていなかったことを取り上げて、「これは犯罪になるんじゃないか？」、「いやいや、こっちこそ看過されてきた悪だ」と、「新しい犯罪を定義する」事になるからだ。<br />
　<br />
　同じように、誰か個人が、その内にある欲求衝動にそのまま従った「理想的社会」を完成させても、新しく不足しているモノを捻り出す。<br />
<br />
　社会を良くする、というのは、だからそういう事ではない。<br />
<br />
　例えば、戦争、貧困、犯罪率、テロリズム、差別主義、人権弾圧、等々の 「個々の悲劇を生み出す要因たる社会的な悲劇」を、限りなく少なくし、その上で、「個々の人間に降りかかる悲劇」を予防、又は起きてしまった悲劇へのケアが出来る社会システムを目指すことにある。<br />
　というか、それ以外のベターな方法なんて、僕には分からない。<br />
<br />
　「戦争の撲滅を目指すこと」は、戦争の当事者たる者達を弾圧し排除することではない。<br />
　「貧困の撲滅を目指すこと」は、貧困に喘いでいる人たちを弾圧し排除することではない。<br />
　「テロリズムの撲滅を目指すこと」は、テロリズムに走りうる人たちを弾圧し、排除し、或いはアフガニスタンやイラクに軍を送り爆撃を繰り返し、死体の山を積み上げることではない。<br />
　「性犯罪、暴力犯罪の撲滅を目指すこと」 は、それらの描かれたフィクション、それらを好む人たちを弾圧、排除する事ではないし、その上で更に言えば、性犯罪、暴力犯罪を起こしてしまう人たちを、弾圧し排除する事でもない。<br />
<br />
　漫画や小説や、アニメじゃないんだから。<br />
　現実の世界には、「退治すべき諸悪の根元」なんて存在しない。<br />
　人の営みの中の様々な軋轢の中からわき出すモノ、生まれてしまうモノが、悲劇であり、ときには犯罪という形になる。<br />
　目に見える何か、気に入らない何かを諸悪の根元に仕立て上げようとしても、無意味だ。<br />
　そんな考えこそ、漫画や小説に影響されすぎだ。<br />
<br />
　　繰り返しになるけれども、徹底して殺し尽くし焼き尽くし抹殺しつくしでもしない限り、「気に入らない誰か」 と同じ世界同じ社会で生き続けるのだから。<br />
　<br />
　女性に対する性犯罪、暴力犯罪を無くすために必要なのは、「女性に対する暴力、性暴力の描かれたフィクションを無くすこと」では無く、まずは社会環境を整え、予防の為のシステムを作り、そして被害女性と加害男性双方へのケアが出来る体制を作ることだ。<br />
　被害者にケアが必要なのは言うまでもない。<br />
　けれど、同時に加害者もケアしなければ、再発防止は出来ない。<br />
　加害者になりうる人が、実際の加害を起こさない社会環境を作ること。大槻教授が指摘しているように、失業や貧困の問題を解決するというのはまさにそういう事でもある。<br />
　気軽に、実に他人事のように、「レイプ犯なんかチンポ切っちまえば良いんだよ！」　なんてのは、所詮ネットの野次だから大目に見られるバカ発言なのであって、実際にシステムを作る責任ある立場の人の意識レベルが、その程度のモノであったら困る。<br />
　チンポを切ろうが、社会的制裁を加えようが、彼は同じ社会で生きていく。<br />
　ポルノを無くそうと、買売春を厳罰化しようと、男の性欲が無くなるワケじゃない。<br />
<br />
＞その暴力的な力を法で押さえ込めると考えるのは、「空腹禁止」と法に書いたら腹が減らないと思い込むほど空虚な絵空事である。<br />
　<a href="http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51420496.html" target="_blank">http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51420496.html</a><br />
<br />
＞自分の中で二元論的な対立構造を“構築”して、想念の中で“敵”を増やし、呪いのコトバを投げ続けていって作り上げた内的世界。<br />
＞それは多分、 “楽園” とはほど遠い位置にある。<br />
＞恐らくソレを言い表すとするならば、“煉獄” だろう。<br />
　<a href="http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2005-08-04" target="_blank">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2005-08-04</a><br />
<br />
　気に入らないモノ、不愉快なモノを、どれだけ目の前から排除したところで、消えて無くなりゃしないのだ。<br />
<br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
　基本的にまたいつも書いていることと同じなので、あとは他に見かけた記事など。<br />
<br />
●本とマンハッタン<br />
イケないことはいくらでも非実在キャラでどーぞ?Why it's wrong to ban non-existent sex with minors<br />
<a href="http://ow.ly/1qhxk" target="_blank">http://ow.ly/1qhxk</a><br />
<br />
　<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アメリカ</a>のポルノ文化、気質と、日本のポルノ文化、気質との違いなどを考察している記事。<br />
　ポルノ雑誌編集者ラリー・フリントと、その活動を擁護したメディアの持つ、「表現の自由」に関する確たる意識のありようは素晴らしい。<br />
<br />
<br />
<br />
■非実在論争と敵意の行方 <br />
<a href="http://anond.hatelabo.jp/20100325183056" target="_blank">http://anond.hatelabo.jp/20100325183056</a><br />
<br />
＞ツイッターで「今回の規制はアメリカの外圧だ」という話も何度もリツイートされたが、単に反米感情を煽っているだけのような気がしてならない。要するにアメリカが嫌いなだけでしょ。<br />
＞外国の議員なり外交官なりが日本の関係者に何らかの要求をすることは、外交において普通にあることであろうし、それが発言者個人のレベルかどうかにも依る。ちょっと懸念を示しただけで「外圧」になるんだったらそもそも国交などできないでしょう。<br />
＞仮に「外圧」があったとしても、その結果として行動を選ぶのは日本人なんだからこれは日本の問題なのであって、アメリカは悪くないのだ。<br />
<br />
　陰謀論は、基本的にエンタメ程度として捉えておくが吉です。<br />
<br />
<br />
月よお前が悪いから<br />
<a href="http://d.hatena.ne.jp/artane/20100326" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/artane/20100326</a><br />
<br />
　規制推進派の、プロパガンダ戦略についての考察。<br />
　実際の戦争に限らず、言論戦もどこかでプロパガンダ的なモノにはなるものだと思う。<br />
　意図して無くても主張のために細かいところを落として書かなきゃ成らなくなることもあるし、言い回しによってはレッテル貼りに成りかねないところもある。<br />
　要は、個々の人たちが、そういうところに惑わされたり扇動されたりせずに、きちんと判断できることなのだろうけれども、と。<br />
<br />
<br />
●条例第18条の２第２項に規定する自主規制団体からの聴き取り結果<br />
<a href="http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/598/siryou3.pdf" target="_blank">http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/598/siryou3.pdf</a><br />
<br />
　一部、抜き出しますけど、こんな 「『サルまん』で描いていたネタ」みたいな事を、この人達、素の顔してやってるんですね。<br />
　<br />
・乳房が大きく卑猥であり、男性器が白抜きとなっている<br />
ものの、気持ち悪い。集団でのＳＥＸ描写も刺激的で、指<br />
定やむなし。<br />
<br />
・巨乳女性のオンパレードで非現実すぎて、卑猥さはあま<br />
り感じられない。しつこい巨乳と性交場面でかえって閉口<br />
してしまう。指定非該当<br />
<br />
・性交シーンは多いが、絵がコミカルであるため、卑猥度<br />
は低く感じる。指定非該当<br />
<br />
・女性の陰毛が具体的に描かれており、擬音も多く、指定<br />
やむなし<br />
<br />
　「要するに、あんたらの股間の具合如何やんけ」<br />
　一人が、「デカパイが多くてエロイ！　許せない！」　と言えば、別の一人は 「現実的ではない巨乳など、エロくない」 という。<br />
<br />
　まあ、これ、ツッコミ始めたらきりがないのですけれど、要するに 「規制がされていない、野放しだ！」　という声と、「今でも規制はされている」 という声の齟齬は、こういうところにあるわけです。<br />
　実際には、こんなアホみたいな審議で、恣意的で主観的、明確な基準のない 「有害図書指定」 をテキトーにやっていて、それで作家や<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%87%BA%E7%89%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出版</a>社は首をキュっと締められている。<br />
　こんなの、作家にしてみれば死活問題です。<br />
　<br />
　けど、結局こんなアホなやりとりを密室でやっていても、世間の人たちはなーんも知らない。<br />
　なんもしらないから、『何も』やってない！　と、思ってしまう。<br />
　<br />
　本当は、今回の改定案が是か非か以前に、このこと自体、、完全におかしいし問題があるんですけどもね。<br />
<br />
●「女性に対するあらゆる暴力の根絶を目指す」<br />
<a href="http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/boryoku/houkoku/torimatome.pdf" target="_blank">http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/boryoku/houkoku/torimatome.pdf</a><br />
 <br />
　メディアの件もそうなのだけれども、この中では、買売春において、女性は皆、「哀れな性暴力の被害者」という決めつけがある。<br />
　そういう側面が現実に少なくないだろう、というのは勿論ある。<br />
　たとえば、したくもないのに、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%80%9F%E9%87%91&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">借金</a>であるとかの経済的理由で売春をせざるを得ないとしたらそれは何かしらの社会的ケアがあった方がよいだろう。<br />
　けどそれは、性の問題ではない。<br />
　選択肢の問題だ。<br />
　全ての買売春、性メディアでの活動が女性への性暴力だ、というのは、女性が、自分の意志で、性メディアに出ること、性産業に従事することの、自己決定権まで否定する事になる。<br />
　これはまあ、男でもニューハーフでも同様。<br />
　能動的選択肢としての性産業を残すと言うことは、本当は女性の性の自己決定権の保証でもある。<br />
　それを認めないというのは、生産業に従事している女性全てへの、侮蔑であり差別だ。<br />
「カワイソウに。あんな汚らわしいことをしないと生活出来ないのね」<br />
<br />
　<br />
　あ、あとおまけ。<br />
　どこかで突っ込まれていたのだけど、「この記事、表現の自由と内心の自由がごっちゃになってんぞ」というのは。<br />
　まあ確かにその通りだった。<br />
　気をつけようねー。<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>［と条例問題］　善意　レイシズム　ニヒリズム</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-21-1</link>  
      <category>と条例問題</category>  
      <pubDate>Sun, 21 Mar 2010 18:34:46 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-21-1</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　さと、と条例関係の話。<br />
　ゾーニングの話について、もう少し自分なりの考えを書こうという考えがあるのですが、その前にちょっとまた、観念的なことの垂れ流し。<br />
　仕事でもねぇのによくやるな！　ったくよ！　<br />
<br />
　非常に嘆かわしいことに、このブログを書いているへぼやだかべぼらだかいう野郎は、実に歪んだ性根をしているらしく、たいていの場合、一見穏当なモノイイで、実に酷いことを紛れ込ませて言ったり書いたりすることがあります。<br />
　どーゆー事だ！　責任者出てこい！<br />
<br />
　と条例関係の最初のエントリーであり、まー本人の予想を遙かに超える（せいぜい多くて1000アクセスくらいかな、と思っていたら、その10倍以上の）訪問数をカウントした「非実在青少年関係　<a href="http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-19" target="_blank">「青少年育成条例改正？　ふーん、いいんじゃない？」　と言う人へ」</a>　でも当然、そういうけしからん記述があるわけです。<br />
　普段人から評価も注目もされない、注目されるわけがないという自意識の人間にありがちな、「どーせ誰もマトモに読んでねーんだから、このくらい良いか」 という思考をしていると、そういうところに漏れ出てしまうと言う一つの例ですね、はい。<br />
　人の目をきちんと意識する、というのは非常に大切ですね！<br />
　<br />
　<br />
<a name="more"></a><span style="font-size:large;"><span style="color:#980000;">●耳ヲ貸スベキ</span></span><br />
<br />
　でまあ、まず議事録についてですよ。<br />
　あれ、皆さん読みましたか？<br />
　正直に言いますと僕もきっちり全部は読んでません。<br />
　話し言葉のそのまんまな文字起こしですし、まあ要所要所にああいう発言があるため、どーも読みにくいし読む意欲が沸きにくい。<br />
　<br />
　で、僕は前回、「議事録の内容が酷い、とても酷い、目を覆いたくなるほど酷い、いやもう目を覆っているので読めない、てか読めって！」　とかなんとか、かなり執拗に書いてます。<br />
　実際読むと、引用した箇所など、「酷い箇所はとても酷い」のは確かなんですが、「全てが酷い」わけではないのです。<br />
　良いこと、も、結構発言されてはいます。<br />
　例えば、こんなこと。<br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
<span style="color:#CB0065;"><strong>現在のこうした情報社会の中で、青少年を
情報から遮断するということは非常に難しいわけでございまして、家庭や学校、社会で大
人と子どものコミュニケーションを積極的にして、青少年が自ら情報を読みこなして、必
要な情報を自分で身につけさせていくということが大きな課題ではないかというふうに考
えてございます。（第7回Ｐ．6-7） </strong></span><br />
<br />
*--------------------------*　<br />
<br />
　あれ、これ、要するに 「リテラシー」じゃないですか？<br />
　<br />
　又他にも、<br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
<strong><span style="color:#CB0065;">彼らは本当に、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%85%90%E7%AB%A5&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">児童</a>ポルノの漫画の部分が出ているかどうかということに
非常にナーバスになって、そのグループは、ここの青少協で何をやっているかということ
をものすごく気にしていますので、だから議論しないということではなくて、きっちりそ
れに応える議論をしていかなければならないと思っています。（第8回Ｐ．33） </span></strong><br />
*--------------------------*<br />
<br />
　んんん？<br />
　反対意見を持っている人たちに対して、ちゃんと答える議論をしなきゃならない？<br />
　んんん～？<br />
<br />
　<br />
　また、リテラシーに関しても、前回かなりやり玉に挙げてしまった、大葉ナナコさんですが、ツイッターのTL上で見かけたリンク、<br />
<br />
あなたにもできる 「性と生」 のおはなし － 教育のまぐまぐ！<br />
【<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=CASE&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">CASE</a>2】インターネットによる性情報の流入防止！家庭編　<a href="http://education.mag2.com/sei/070802.html" target="_blank">http://education.mag2.com/sei/070802.html</a><br />
<br />
　にて、「インターネットなどの<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>から発信される性情報」について、家庭で子どもと向き合う際に、<br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
<strong><span style="color:#CB0065;">まずは頭から否定せずに、「こういうの、どう思う？」という一言から、子どもを守り始めましょう。

ただ否定するのではなく「これは作り話で現実的には少ないことだから、参考にはしないほうが安全かな」など、判断力を養ってあげながら話し合うのは大切なことです。</span></strong><br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
　等とも書かれています。<br />
<br />
　これが、前回引用したような発言をした人と同一人物か!?　と、疑いたくなる気持ちはそれはそれで分かります。<br />
<br />
　しかし、人間というのは全て、多面的で複雑なものですから、一見すると正反対に見える発言や考えが、何ら矛盾無く共存していたとしてもおかしくはないのです。<br />
　「少女が輪姦されるフィクションを見て興奮する気持ちと、同時に子ども達をちゃんと守らなきゃいけないという気持ちが、一人の人間の中に矛盾無く同居していることが、何ら不思議でないことと同様に」<br />
　です。<br />
<br />
　僕は前回のエントリーでも、彼らの中に、「差別主義、人権、民主主義の軽視」　がある、議事録の発言などから読み取れる、とは書きましたが、決して、「彼らは悪人だ」 とは書きませんでした。<br />
　僕は、彼らが悪人だとは思っていません。<br />
　というか、はっきり言って、基本的に善人だと思っています。<br />
　今回、前回抜き出さなかった議事録の発言においても、「彼らが子どもに対して、善意に満ちた目線を持っていること」　それ自体は、確かであると思います。<br />
<br />
　ただし。<br />
<br />
　善意は、容易く差別主義と結託するのです。<br />
<br />
<br />
<span style="font-size:large;"><span style="color:#CB0000;">●差別主義（レイシズム）の土壌は、往々にして善意に満ちている</span></span><br />
　さほど昔でもないある時期まで、アメリカでは白人が黒人を、ちょっとした口実で難癖をつけては、リンチにかけて惨殺し、木に吊す 「お祭り」  が、ごく当たり前に行われていました。<br />
　現代の我々の価値観からすると、まさに不動明が怒りと共にデビルマンへと変身し、「この、悪魔め！」　と叫び出すような所業ですが、では彼らは皆一様に、極悪人だったのか？　というと、おそらくそうではないと思います。<br />
　彼らの多くは、家庭では良き父、良き夫、良き母、よき妻であり、また隣人にとって良き友であり、良き市民であったはずです。<br />
　友を思い、家庭を愛し、子を思う 「善良な」 心と、黒人を憎み、虐げ、虐殺することを楽しむ心は、矛盾無く同居し得ます。<br />
<br />
　差別主義とは、善良な心が失われていることを指すのではなく、善良なる心を向けるべき対象を、ひどく限定的に選び、それ以外を排斥しよう、排斥して構わない、という心理から生まれます。<br />
<br />
　差別は、それを行う人の根底に善意があるときに、より強くその恐ろしさを現します。<br />
　それが、ハナから誰にも善意を向けない、所謂 「悪人」 と、「差別主義者」 の違いです。<br />
<br />
<br />
　基本的に彼らは善人です。間違いなく。<br />
　僕なんかよりずっど善人だし、様々な点で立派な人たちだと思います。<br />
　僕は、自分が彼らよりも立派で善良な人間だ、等とはカケラも思っていません。<br />
　彼らは彼らなりに、世の中を良くしたいと思い行動しているのですから。<br />
　ただ、その善意を、あまりに限定的で、バランス感覚を欠いた形で 「子ども」　へと向けてしまうことで、それ以外を排除、排斥しようという差別主義に陥ってしまっているのです。<br />
　（おそらくは） 本人も無自覚なままに。<br />
<br />
　これが、密室的な会議の欠点です。<br />
　冒頭で書いたように、「他人の目を気にすること」 は、当たり前ですが大切なんです。<br />
　「どーせ誰もマトモに読みゃしねーよな、こんな垂れ流しのクソブログなんか」　という自意識が、ある場面での殊更ひどい表現に繋がるのと同様に、限られた人間、限られた空間で、誰かに聞かれること、誰かの目が向けられることをも忘れてしまった会議を繰り返しているウチに、彼らの中の内なる善意が、おかしな方向に向かい、ひどくバランスを欠いたものになってしまった。<br />
　そういう部分も、（その背後にあるとされる、官僚利権的な要素などを一旦除いた場合に） 大きいと思います。<br />
<br />
　だから、今回ネットを通じて大きな反論、反響があったことに対して、「誤解が広がっている」 と言うのも、ある意味当然なんです。<br />
　改定案を考えていた人達は、まるっきりの善意でそれを行っていたのですから。<br />
　ただ、その善意が、密室的な会議を繰り返し、相反する意見、異なる意見を汲み取っていくという 「議論」 をせずに、「ハナから同じような意見や考えを持つ者同士が互いの持論や善意を補強しあう事」 を繰り返していくウチに、知らず知らず、差別意識と人権無視の、歪んだ改定案になっていった。<br />
<br />
　これは、ツイッターなどでの改定案反対の議論でも、気を付けないといけないことです。<br />
　同意、同意、の繰り返しで、ただ互いの持論を補強し合うことは、議論ではないし、その過程で、「相反する立場、異なる意見の人たち」 を、差別的な認識で排除しようとするのは、同じように危険だからです。<br />
　お気を付けなはれや！<br />
　って、人ごとかよ！　お前もだろ！<br />
<br />
　<br />
<span style="font-size:large;"><span style="color:#CB0000;">●レイシズムは、ニヒリズムを生み、ニヒリズムはレイシズムを育む</span></span><br />
　フィクション害悪論、つまり、「漫画やアニメの影響で子ども達がおかしくなる！」　という認識は、容易く 「漫画やアニメを好んでばかりいる輩は、“おかしいに決まっている” 」 という差別主義（レイシズム） に陥ります。<br />
　そういったレイシズムの洗礼を受けて育った、特に今の10代、20代の、「漫画やアニメを趣味とする、若い世代、青少年」 は、容易く虚無主義（ニヒリズム）と敗北主義（ルサンチマン）に陥ります。<br />
　「どうせ俺のことなんか、誰も価値を認めないし、キモオタ誌ねとしか思っちゃいねーんだし、何を言っても無駄出し無意味だ。だったら俺だって、こんな社会無視して、好き勝手にアニメや漫画だけ楽しんで生きてやるよ」<br />
　<br />
　「漫画やアニメばかり見ている輩」　が、実社会と向き合いたがらず、意思表明や調和を無視するような、不健全なニヒリズムに囚われているのだとしたら、それは、「漫画やアニメが原因」 なのでしょうか？<br />
　それとも、 「漫画やアニメを好んでばかりいる輩は、"おかしいに決まっている" 」 という論調で、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AD%90%E4%BE%9B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子供</a>の頃から彼らを差別し続けていた、「良識ある大人達」　でしょうか？<br />
　<br />
　バランスを欠いた善意は、容易く差別主義と結託します。<br />
　差別主義の洗礼を受けた子ども達は、容易くニヒリズムとルサンチマンに陥ります。<br />
　そしてまた、別の形の差別主義と結託し、差別主義を生み出すのです。<br />
　ニヒリズムとルサンチマンに満ちた言葉と態度は、「良識ある大人」を刺激し、彼らにより警戒心を与えます。<br />
　それがまた、さらなる 「善意に満ちたレイシズム」 を呼び覚ますのです。<br />
<br />
　<br />
　未だに尾を引いている、所謂オタクに対するレイシズム的視線は、言うまでもなく 「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AE%AE%E5%B4%8E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">宮崎</a>事件」 を契機に、「マスメディア」 により形成され、「良識ある大人達」 が支持しました。<br />
<br />
　もういい加減、宮崎ショックから先に進むべき時期ではないでしょうか。<br />
　というかそんな時期は本来とっくに過ぎているんです。<br />
　<br />
　未だに、「宮崎事件などを見れば、漫画やアニメ、ポルノによって異常者になるのは当然事だ」　等という論調で、規制論を語る人が居ます。<br />
　貴方のその、差別主義に満ちた言葉こそが、誰かをニヒリズムへと押しやり、或いはあなた方の語るような 「異常者」 を育てているのではありませんか？<br />
<br />
　「フィクションに影響力がある」 のではありません。<br />
　あらゆる言葉、あらゆる表現に、それを受け取った誰かに何かしらの影響を与える力があります。<br />
　<br />
　フィクション害悪論を当然の正論と位置づけ、前提とした規制主義者達は、漫画やアニメを見ているウチに、突然変異のように 「異常者」 が現れたり、また、エイリアンの如く 「何処かから突然異常者がやってきた」 かに言います。<br />
　けど、実際には違います。<br />
　彼らが言うような、異常な認識を持つ人間は、間違いなく 「我々の社会」 から現れている。<br />
　<br />
　　　／＿_.）)ﾉヽ <br />
　　 .|ミ.l　_　 ._ i.）<br />
　 （＾'ﾐ/.´・ .〈・ ﾘ <br />
　　.しi 　　r､_） | 　わしらが育てた <br />
　　　 |　 `ﾆﾆ' /<br />
　　　ﾉ　`ｰ―i´ <br />
<br />
<br />
　我々全員が、様々な形で、そういう人を育てているのです。<br />
<br />
<br />
　世の、「良識ある大人」 を自認する人は、宮崎ショックをちゃんと総括して、オタクや漫画アニメを好む人たちに対する、安易な差別主義から脱するべきです。<br />
　そして同時に。<br />
　それらの安易な差別主義の洗礼を受け続けたオタクたちも。<br />
　安っぽいニヒリズムに浸って自分を慰めて等いないで、この社会で共存すべき在り方、生き方を考える時期なのです。<br />
　時～期な～のでぇ～す。（大山のぶ代っぽい声で）<br />
<br />
<br />
　ライムスター宇多丸の、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%98%A0%E7%94%BB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">映画</a>『インビタス』評よりの大意引用。<br />
<strong>「一人の英雄が前進するだけでは勝利はなく、人と人の手の間を<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メッセージ</a>が、言葉が、想いが伝わりながら、広く波及することで、理想へと向かえる」</strong><br />
　<br />
　差別主義や、虚無主義に陥った言葉やメッセージが、人の間を伝搬し、より差別的、虚無的なものになってしまうのと同様。<br />
　世の中を良くしたい、という意志、言葉、メッセージも又、人の間だを伝搬し、広く波及することで、理想的な、目指すべき社会への道を指し示すことになる。<br />
　誰か一人の英雄が現れることを待つのではなく、また、特定の誰かの意志で変えようとするのでもなく。<br />
<br />
<br />
<br />
　いやー、もう、なんかふつーに口先だけでご立派なことを言ってると、ネット内で変にに立派な人扱いされるから大変ですね！<br />
　基本、「こんな糞垂れブログ、誰も読みゃしねーんだし」 という、ニヒリ・ズム・ダイクンな姿勢でやってきてたのに！<br />
　まあ、今だけバブリーにアクセス上昇中ですので、なんか巧いこと<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アフィリエイト</a>とかで銭を稼ぐことは出来ないでしょうか。<br />
　そういうま<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%81%95%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%8A&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">さっぱり</a>分かりません。<br />
　もっと、ご立派なことをベラベラ垂れ流して、ナオンちゃんにモテたいです。<br />
　それでは、亀鬼山権三郎のPNで、むくつけき大男達が互いの乳首に、刷毛で桃屋の辛そうで辛くないちょっと辛いラー油を塗りつけ合うという漫画の制作作業に戻りたいと思います。<br />
　買ってね♪　<br />
<br />
［補足の補足］<br />
<br />
　補足の補足的なことを書いていると、ちょっと本論を進めめにくいというのがあるのでたていていはしょってしまうのですが、ちょっともう少しばかり。<br />
　今回引用した、大葉ナナコさんのweb連載記事、<br />
<br />
[あなたにもできる 「性と生」 のおはなし － 教育のまぐまぐ！　<a href="http://education.mag2.com/sei/" target="_blank">http://education.mag2.com/sei/</a> ]<br />
<br />
　実際読むと、結構良いこと書いているんですよ。<br />
　記事内容や、そのほかこの人の主張に全てに賛成できるかどうかとは別の事として、本当、多分、基本的には良い人なんですよ。<br />
　自分もやった事なんであまり言えた義理ではないのですが、この人の発言の一部を抜き出して、この人自身を全面的に否定する様なのは、まあよろしくないなあ、と。<br />
　勿論、抜き出した議事録発言自体がひどい、ってのは間違いないんですが、人というのは多面的なものですしね。<br />
　ま、それこそ本論とは全く関係ないのですが、僕は個人的に、あんまり女の人を悪く言うのは好きではないのです。<br />
　過去ログで相当、室井祐月disとかしておいて何ですが。<br />
　男は良いです。所詮男ですし。エガタツさんとかは全然問題なくdisります。<br />
*--------------------------*<br />
<br />
　補足の２．<br />
<br />
　「オタクを自認する人たちは、もう宮崎勤事件のつまらない呪いから抜け出すべきにょ！」<br />
　的なことを以前ぐだぐだ書いていたから、ついでにリンク張っておくにょ！<br />
<a href="http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2005-06-23" target="_blank">現代呪術作法　（誰が『電車男』に呪いをかけたかRemix）</a><br />
<br />
<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861915570/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P%2BzGq4NeL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="TAMAFLE BOOK 『ザ・シネマハスラー』" title="TAMAFLE BOOK 『ザ・シネマハスラー』"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861915570/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">TAMAFLE BOOK 『ザ・シネマハスラー』</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 宇多丸</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 白夜書房</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2010/02/27</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 単行本（ソフトカバー）</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
　この本の中では、まだ 『インビクタス』 評は載ってません。<br />
　でも、「耳ヲ貸スベキ」。<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063706923/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51fjS1c8PYL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="新装版　デビルマン（1） (講談社漫画文庫)" title="新装版　デビルマン（1） (講談社漫画文庫)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063706923/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">新装版　デビルマン（1） (講談社漫画文庫)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 永井 豪</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 講談社</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2009/11/11</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 文庫</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
　「悪魔め！」<br />
<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002Y3DEJU/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61PhUjzg1UL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="マニフェスト(初回限定盤)(DVD付)" title="マニフェスト(初回限定盤)(DVD付)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002Y3DEJU/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">マニフェスト(初回限定盤)(DVD付)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アーティスト</a>: </li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: KRE</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2010/02/03</li><li class="sonet-asin-label">メディア: CD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
　僕、まだ買ってなかったりして。ﾃﾍﾘ。<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>先日の、「と条例問題」 のエントリーに関して</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-21</link>  
      <category>と条例問題</category>  
      <pubDate>Sun, 21 Mar 2010 04:01:54 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-21</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　いや皆様、ご指摘ご意見その他諸々有り難う御座います。<br />
<br />
　何故か返信コメントを書こうとしたら、自分のブログだというのに弾かれてしまう謎現象が起き、まーとりあえずエントリーにするかと。<br />
<br />
<br />
　前回のエントリーは、今までよりかなり気を遣って、なるべく平易に、かつ、タイトル通りに、「規制主義者ではないが、彼らの掲げる大義名分に流されてしまうかも知れない人たち」 に向けて、解りやすく書こうと考えて書きました。<br />
　そして、当ブログにしては異様なほどの<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アクセス</a>。<br />
　普段は滅多に更新しない上に、たいていしょーもない屁理屈の垂れ流しなのですが、この問題に対する、ネット内での関心度の高さが伺えます。<br />
（それが、ネット以外にも広がってくれると良いのですが）<br />
<br />
　だいたい今までの記事でアクセス多いときっつったら、ペトロ三木の悪口を言いに来た人たちのものだったりしますからねぇ！<br />
　まー、後はこのブログを読んだナオンさんが、「きゃー、ステキー、抱いて抱いてー！　養ってあげるゥ～」　の大行列を組むことを期待するばかりです。<br />
　ブログモテ！<br />
　よーし、風はまた吹く！　気付かないならかざしな人差し指を！　的な！　的なっ!?<br />
<br />
<a name="more"></a><br />
　…まぁ、そんな妄言はさておきまして、今回の情報伝搬の早さは、思うにツイッターの影響が多いように感じます。<br />
　2chなどの掲示板では、もとから興味のある人にしか伝わらない様な事も、ツイッターの特性から、さほどアンテナを広げてなかった人にも伝わり、そこから更に広がるという形になった。<br />
　これは、浅草キッドの水道橋博士が言っていたように、「ツイッターが新しい時代のインフラとなりうる」 という可能性の表れかもしれません。<br />
　<br />
　なーんてことを述べつつも、19日の都議会では、あくまで継続審議。<br />
　あちらはまだまだやる気です。<br />
　僕は熱心な民主党支持者でもありませんし、民主党の掲げている政策全てに賛同するわけではありませんが、今回動いてくれた民主党の議員の方々には感謝をしつつも、油断の成らない状況ではあります。<br />
　また、共産党と生活者ネットの方が、どのように動いてくださったのかをあいにく解らないのですが、彼らがこの改定案の問題に気付き、反対していただいたのであれば、こちらにも感謝したいところです。<br />
<br />
<br />
　何れにせよこの件に関しては、まだまだ書くことがあると思います。<br />
　<br />
　ホントはバクマンdisとか、江川達也disとか、くだらない事も書きたいんですけどもねぇ。<br />
　disしかネタねぇのかよっ!?<br />
<br />
<br />
 <br />
<br />
　まあそれだけでも何ですので、URLなどを。<br />
<br />
　僕がこの件について色々話したりぼやいたりしていた、ツイッターのタグです。<br />
　前回のエントリーを書く際にも、色々と参考になる意見がありました。<br />
<a href="http://search.twitter.com/search?q=+%23hijitsuzai" target="_blank">http://search.twitter.com/search?q=+%23hijitsuzai</a><br />
　また、関連して、都条例改定案に対する対案を考えよう、というタグもあります。<br />
<a href="http://search.twitter.com/search?q=%23hijitsutaian" target="_blank">http://search.twitter.com/search?q=%23hijitsutaian</a><br />
<br />
　<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ニュース</a>などで、「<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子ども</a>の性描写規制に反対の声を上げるちばてつや先生」等のミスリードを狙ったかのような紹介をされていた、ちばてつや先生の日記。<br />
<a href="http://ameblo.jp/chibatetsu/entry-10485071430.html" target="_blank">http://ameblo.jp/chibatetsu/entry-10485071430.html</a><br />
　ちば先生や竹宮先生など、本当に表現のため、後世のために声を上げてくれる、「大御所」作家もいてくれると言うことは、頼もしいと共に、我々若輩としても、そのバトンを受け取り、期待に応えねばならないところです。<br />
　まだお読みで無い人は、娯楽室内の 『――― と、ぼくは思います!!』 は読んでおかれた方がよいでしょう。<br />
<a href="http://www.chibapro.co.jp/?tbl=gallery" target="_blank">http://www.chibapro.co.jp/?tbl=gallery</a><br />
<br />
　今回の件で、実際に動いてくださった、都議会議員の浅野克彦さんのブログ。<br />
<a href="http://asano-k.net/pc/modules/weblogD3/index.php?cat_id=2" target="_blank">http://asano-k.net/pc/modules/weblogD3/index.php?cat_id=2</a><br />
　後でお礼と励ましの“信”（中国では手紙をこう書く） を送りたいところ。<br />
　他にも動いてくださった議員の方々には、感謝です。<br />
<br />
<br />
　こちらは、ブログでは無く、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">東京都</a>地域婦人団体連盟の声明です。<br />
<a href="http://www.chifuren.gr.jp/tokyo/kathudou/2009/091210.htm" target="_blank">http://www.chifuren.gr.jp/tokyo/kathudou/2009/091210.htm</a><br />
　主にインターネット規制について書いておられますが、それでも問題の本質をズバリ指摘していて、非常に「健全」な意識が伝わってきます。<br />
　「世の年寄り共は何を考えているんだ！」　等と安易に考えてはいけません。良識のある大人も、ちゃんといるのです。<br />
　…え、まだまだ年寄りなんかじゃない？　これは失礼しました、ご婦人方。<br />
<br />
　現在どういう動き、情報があるかについて、松浦晋也さんが纏めておられます。<br />
<a href="http://www.chifuren.gr.jp/tokyo/kathudou/2009/091210.htm" target="_blank">http://www.chifuren.gr.jp/tokyo/kathudou/2009/091210.htm</a><br />
　ただ補足しますが、「メインターゲットは女性向けらしい」 としても、この件の問題点自体は変わりません。<br />
　規制主義者たちが狙っている本丸は、とにもかくにも、「表現の自由」そのものなのですから。<br />
<br />
　また、こちらも「考え方」の記事ですが、この一文が素晴らしかったので、リンク。<br />
＞その暴力的な力を法で押さえ込めると考えるのは、「空腹禁止」と法に書いたら腹が減らないと思い込むほど空虚な絵空事である。<br />
404 Blog Not Found    被害者は私だという全ての人たちへ　<a href="http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51420496.html" target="_blank">http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51420496.html</a><br />
<br />
<br />
<br />
　こちらは、TBSラジオの番組、荒川強啓デイキャッチの中で、山田五郎さんがこの件について語ったpiodcastの音声データです。<br />
<a href="http://itunes.apple.com/jp/podcast/id159183250?i=81639600" target="_blank">http://itunes.apple.com/jp/podcast/id159183250?i=81639600</a><br />
　ラジオでの音声データとしては、山田五郎さんの他、『大竹まことゴールデンラジオ』 内で、山本モナさんが語ったことについても掲示板などで文字起こしして張られています、が。<br />
<a href="http://itunes.apple.com/jp/podcast/id265579439?i=81582404" target="_blank">http://itunes.apple.com/jp/podcast/id265579439?i=81582404</a><br />
　ただ、山本モナ叩きをする前に、まずちゃんと、実際にどういう事を話していたのかを聞きましょう。<br />
　はっきり言いますが、張られている文字起こし自体は、かなり恣意的になっています。リテラシーが必要です。<br />
　それを踏まえて、２点。<br />
　一つは、正直な話、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>の中で、発信する側である人としては、表現の自由というものに対しての意識は、正直低いと言わざるを得ない。<br />
　と同時に、こういう感覚の人たちを、ただバカにして済ませる、というのは、絶対に違う、という事は、解っておいた方がよいと思います。<br />
「てめーの普段のご乱行の方がよっぽど不健全だろ、モナ！　お前が人のことエロいの何のと文句垂れるな！」　と、いうのは、まあ、僕もそれなりに賛同します。<br />
　ちょっとモナ師匠、面白いの頂きすぎです。<br />
　でも、それでも、モナ師匠が感じる違和感、不信感というのは、決して無視してはいけません。<br />
　そこにたいして、きちんと、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%87%BA%E7%89%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出版</a>する側、表現する側のアンサーは、示さなきゃならない。<br />
　でなければ、結局、彼らと同じなんです。<br />
　<br />
　規制、弾圧で、「意に添わない考え方の相手」 を、排除、弾圧したがる人たちが、一番 「解っていない」 ことは、例え法律で規制して、弾圧しようとしたところで、「その人達を殺し尽くさない限り」 彼らの理想的社会は実現しない、という事です。<br />
　大葉委員が発言したように、「彼らを障碍者扱いして弾圧しよう」としたところで、殺さない限り生き続けます。<br />
　同じ社会で生き続ける以上、抹殺以外の選択肢は、唯一、「共存」なんです。<br />
　<br />
　青少年の性描写の描かれたポルノを好む人達を、いかに規制と弾圧で排除した「つもり」になっても、彼らは現実に存在します。<br />
　我々は、同じ世界、同じ社会に生きているのです。<br />
　目の前からどかして、目をつぶり耳をふさいでも、消えて無くならないのです。<br />
　<br />
　弾圧するなら、例えばロシアのように、ナチスのように、中国共産党のように、徹底して殺す覚悟がなきゃダメですし。<br />
　そして実際、徹底して殺し尽くすことは、不可能なんです。<br />
　既に、そんな時代ではないんです。<br />
　なぜなら、ある民族、ある国、ある地域の人を殺し尽くしたつもりになっても、言葉が、メッセージが、意志が、伝わり、残るからです。<br />
<br />
　だから、我々は常に、同じ社会に住むあらゆる人たちとの、「よりよい共存関係を結ぶ社会」を、目指す以外に無いのです。<br />
　例えどんなに、嫌な相手とでも。<br />
　　<br />
　とりあえず僕ちゃんは、イー感じに素敵な共存関係を結んでいただけるナオンちゃんを募集しています。<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>非実在青少年関係　「青少年育成条例改正？　ふーん、いいんじゃない？」　と言う人へ</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-19</link>  
      <category>と条例問題</category>  
      <pubDate>Fri, 19 Mar 2010 08:07:26 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2010-03-19</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　さてまあ実に賑やかな都の青少年健全育成条例の改定案及び、「非実在青少年」 問題。（以下、と条例問題）<br />
　一応この件に関して、自分なりの考えを纏めておこうと言うことで、ここに一旦書き込みをします。<br />
　具体的な状況や、行動の提案などはここではしませんし、その辺りの必要な情報は他の所で確認しましょう。<br />
<br />
　傍聴の様子はこのあたり等々など。<br />
[山本ピロチのSF秘密基地BLOG]<a href="http://hirorin.otaden.jp/e92578.html" target="_blank">http://hirorin.otaden.jp/e92578.html</a><br />
［草冠に西］<a href="http://d.hatena.ne.jp/cuervo/20100319" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/cuervo/20100319</a><br />
　そのほか<br />
[たけくまメモ]<a href="http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-0100.html" target="_blank">http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-0100.html</a><br />
<br />
<br />
　で。<br />
　ここは実に観念的に。<br />
　主に、「考え方」について纏めるだけにします。<br />
<br />
<br />
<span style="font-size:large;"><span style="color:#CB0000;">●「表現の自由とは、自分の好きな物を好きに読む自由ではない」</span></span><br />
<br />
　この件について、大きく分けるときに、「これは表現の自由の問題だ」「いや、道徳倫理の問題だ」という二つの立場があります。<br />
　まず僕の立場はどうか、というと、「これは、まず第一に、"表現の自由" の問題だ」 です。<br />
　<br />
　で。<br />
<br />
　じゃあ表現の自由とは何か？　という大本についてですが。<br />
<br />
「表現の自由とは、自分の好きな物を好きに読む自由ではない。<br />
　自分の好きな物も嫌いな物も、政治、信条、好悪、善悪に関係なく、<br />
　国や権力によって、検閲、規制をされない権利」<br />
　<br />
　です。<br />
<br />
　だから、本質的にこの表現の自由というのは、「作家や出版社、表現者クリエイターだけの為の権利ではない」 という事。<br />
　全ての国民が、国や権力によりその意思、表現、主張、思想を、検閲され規制され、それによる差別や不利益を被ってはならない、というものなのです。<br />
<br />
　「自分は別に、漫画やアニメにも興味がないし、別に作家業をしているワケじゃないから、そんなの関係ないね」<br />
　というのは、大間違い。<br />
　<br />
　まさに、そういう事を考えたり、口にしたり、ネットで書き込んだりする権利そのものが、表現の自由なのです。<br />
　勿論、これも。<br />
<br />
<br />
<a name="more"></a><span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●「誰も、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%85%90%E7%AB%A5&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">児童</a>ポルノを自由に作らせろなんて事は言っていない」</span></span><br />
<br />
「だからって、児童ポルノを作って良いなんてことはないだろう」<br />
　<br />
　当然です。<br />
　ただし確認ですが、ここで言う「児童ポルノ」とは、当然のことですが、実在児童が強制的或いは半強制的な関係性において、その人権を侵害されるように強要されるポルノそのものを指します。<br />
　ぶちまけて言えば、「親や近親者等の第三者が、子どもの性を切り売りしたり、搾取したりする行為など」を、表現の自由などとは言いません。<br />
　それは、ただの犯罪です。<br />
<br />
　今回の件を、「児童ポルノの規制派と、児童ポルノ愛好家の戦い」 かのように言うのは、ミスリードです。<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●準児童ポルノって？　</span></span><br />
<br />
　それでは、規制主義者の定義する、「準児童ポルノ」は？<br />
　これはつまり、彼らの定義する「児童 （18歳未満と判断できる、創作上の登場人物 ＝ 非実在青少年）」　による、「性的な行為」を、「肯定的に描いたもの」は？<br />
　<br />
　ここが、表現の自由として語られる要点です。<br />
　<br />
　「児童ポルノ」の問題と、創作表現上の 「18歳未満と判断できる登場人物の性的な行為の表現」 は、根本が全く違う。<br />
　言うまでもなく、前者は確実に助けなければならない被害者が居て、後者にはソレが居ないと言うことと。<br />
　前者は表現ではなく、後者は表現だと言うこと。<br />
　この二つが、根本的に違う。<br />
　<br />
　不道徳な行いをすることと、不道徳なことを表現することは全く違う。<br />
　犯罪を犯すことと、犯罪を表現することは違う。<br />
　人を殺すことと、人を殺したいと思うことは違う。<br />
　公衆の面前で股間を丸出しにすることと、公衆の面前で股間を丸出しにしたら面白いだろうなー、と、考えることは違う。<br />
　キムタクにソックリなイケメンであることと、自分はキムタクにソックリのイケメンだと言い張ることはまるで違う。<br />
<br />
　今回の改正案は、その全く違う二つの事柄を、まるで同一のことであるかに詐術でミスリードして、誤魔化そうとしているのです。<br />
<br />
　ここで、「表現の自由とは？」　という、大前提に戻ります。<br />
　<br />
「表現の自由とは、自分の好きな物も嫌いな物も、政治、信条、好悪、善悪に関係なく、国や権力によって、検閲、規制をされない権利」<br />
　<br />
　民主主義、自由主義において、決して侵されてはならない権利の一つです。<br />
<br />
「こんなに幼い（様に見える）子どもが、犯される漫画が存在するんです、許せない！」<br />
　<br />
　そうです。存在します、許せないと思ったとします。<br />
　それが 「醜悪だ、許せない、不道徳だ！」<br />
　と、声を上げることが出来るのは、何故か？<br />
　「表現の自由があるから」です。<br />
　表現の自由がなければ、不道徳で不健全な物を、不道徳で不健全だと指摘したり、糾弾したり、批判することも出来ない。<br />
これは間違っている！　<br />
　そう自由に発言できること。<br />
　それが、「表現の自由」です。<br />
　<br />
　自分が批判したいときには「表現の自由」を行使するのに、その批判対象に関わる人に対しては、「表現の自由」を認めない。<br />
　<br />
　それは、決してあってはならない事ですし、自分が今立っている土台そのものを壊そうという行為です。<br />
　日本人として、自らが得ているはずの、「表現の自由」という権利を、自ら投げ捨てるようなものなのです。<br />
　<br />
<br />
<span style="font-size:large;"><span style="color:#CB0000;">●それじゃあ、俗悪な表現を放置しておくのか？</span></span><br />
　俗悪で、不道徳で、これは世にあってはならないと思える創作物があったとします。<br />
　だったら、貴方が採るべき第一の手段は、「表現の自由」を行使することです。<br />
　批判をし、糾弾をする事です。<br />
　出版社に抗議をしましょう。<br />
　或いは書店に抗議をしても良いでしょう。<br />
　不買運動を始めても良いでしょう。<br />
　抗議デモをしても良いです。<br />
　そうする権利が、貴方にはあります。<br />
　嫌がらせ、ではありません。営業妨害、でもありません。<br />
　表現の自由に基づいた、抗議です。<br />
　それが 「表現の自由」 だからです。<br />
　出版社だって営利企業です。<br />
　批判が多くなって、これは商売にならんと思ったら、自主的に販売停止にします。<br />
　出版社なんて所詮その程度です。<br />
　連中、たいして根性無いんです。<br />
　岩波みたいな、立派そうな所ですら、ちょっと文句言われただけで、『ちび黒サンボ』を絶版にしたりするんですよ。<br />
　その程度なんです、彼ら。<br />
<br />
　ですが、「公権力に取り締まりをして貰おう」と。<br />
　これは、最悪です。<br />
　<br />
　公権力に、表現の自由を取り締まって貰おうというのは、最悪の方法なのです。<br />
　<br />
　それは、「権力者様、私たちの首に縄を付けてください」 と、自らお願いをしに行くようなものだからです。<br />
「どうぞ権力者様。私たちの首を縄で括って、いつでも好きなときにキュッと締めてください」 と。<br />
<br />
「公権力に表現の自由を取り締まって貰おう」 というのは、そういう事なのです。<br />
　それは、奴隷の安寧です。<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●でも、それでも出版され続けていたら？</span></span><br />
<br />
　勿論そう言うことはあります。<br />
　貴方に主張があるように、当然相手にも主張があります。<br />
　もし相手に根性があれば（無いことの方が多いですよ、出版社なんて）、彼らも自分達の意志と権利を主張します。<br />
　これは、「価値観の戦い」なんです。<br />
　戦って、頑張って「勝って」ください。<br />
　でも決して、勝てないからと言って、対話もせず、戦いを放棄して、奴隷に成り下がることは、止めてください。<br />
　<br />
　目の前の戦いに勝てないからと言って、権力の奴隷になるのは、親や祖父母、そして子や孫にも顔向けの出来ない、最も恥ずかしいことだからです。<br />
<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●僕の爺様は、第二次大戦中に反戦ビラを巻いていた。</span></span><br />
<br />
　母から聞いた話ですので、詳細はよく知りません。<br />
　知りませんが、僕の祖父は、第二次大戦中に反戦ビラをまいて、特高警察に捕まったことがあるそうです。<br />
<br />
　あの時代は、「反戦」を唱えると言うこと、表現すること、意思表示をすることが、「社会通念上許されない悪」であり、「国家に対する反逆行為」であるとされていたのは、皆さんご存じでしょう。<br />
　反戦は、許されない悪であり、公権力により弾圧されて当然という時代。<br />
　ホンの、60年ほど前です。<br />
　<br />
　小林多喜二が、「労働者の自由」を主張して、投獄された後拷問で殺されたのは、1933年、77年前。<br />
　<br />
　「公権力が、悪と認めた表現や主張を、公然と取り締まり、弾圧し、殺していた時代」から、まだ1世紀も経っていないのです。<br />
　そして今も、世界中の様々な国で、同等のことが行われている。<br />
<br />
　表現の自由というのは、そういう血の歴史の上で、なんとか危うくも成り立っている。<br />
　それだけの価値がある、尊い物です。<br />
<br />
<br />
　…まあ、僕の祖父に関して言うと、下っ端も下っ端だったので、早々に釈放されたらしいのですけどね。<br />
　近所からは、「アカだ、非国民だ」と言われて、それなりの苦労はあったらしいですが。<br />
<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●もし、貴方が人の親で、子どもに誇れることを伝えたいのならば。</span></span><br />
<br />
　もし、貴方が人の親で、子どもに誇るべき事を伝えたいのであれば、それは、「不健全なモノ、いかがわしいモノを、公権力によって規制し、弾圧してもらうこと」ではありません。<br />
　それは、恥ずべき事です。<br />
　もし貴方が人の親で、子どもに誇るべき事を伝えたいのであれば、「日本には、民主主義、人権、表現の自由という、誇るべき価値があり、我々はそれを守り後世に伝えていくことが出来る」 という事です。<br />
　<br />
　もし貴方が、自ら進んで公権力の手にそれらを明け渡して、守るべき自分達の権利を規制して貰うことを選んだとしたら？<br />
　それを、貴方の子どもは将来どう思うでしょうか？<br />
　誇りに思うでしょうか？<br />
　貴方を尊敬してくれるでしょうか？<br />
　有り難うと、感謝してくれるでしょうか？<br />
　考えてみてください。　<br />
　10年後、20年後に。<br />
　あなたの子は、そんな事をしたあなたを、誇りに思ってくれるでしょうか？<br />
　考えてください。<br />
<br />
　<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●彼らは「青少年のために表現の自由を侵害するべし」と言う。我々は、「青少年も、表現の自由も、共に守るべきだ」と言う。</span></span><br />
<br />
　最初に述べたとおり、僕は「表現の自由を守るべき」だという立場です。<br />
　ですがそれは、「表現の自由のためならば、青少年がどうなっても良い」 という意味ではありません。<br />
<br />
　今回の改訂に、例えば規制主義者の方々が、「青少年の健全な育成」を掲げているからと言うことで、賛同するべきなんじゃないか？　と好意的に考えている人に対してはっきりとしておくべき点は、そこなのです。<br />
　反対派にも色んな人たちが居ますから、全てがそうだと言うことではありませんが、基本的には、主だって反対を主張している人たちや団体の人たちも、当然、「青少年なんかどうなっても良い」と、主張しているわけではないのです。<br />
<br />
「青少年も、表現の自由も、共に守るべきだ」<br />
<br />
　これが、当然も当然、まっとーもまっとーな、当たり前のことです。<br />
　<br />
　取捨選択するようなことではないのです。<br />
「青少年の未来か？」「表現の自由か？」　という、そんな二択で出されること自体が、既におかしいのです。<br />
　青少年の未来を守ることは、表現の自由を守ることと通底しています。<br />
　彼らが大人になったときに、自由に表現したり発言したり出来ない未来を作ってはいけないからです。<br />
　彼らが大人になったときに、平気で表現の自由を売り渡したり、他人の自由を抑圧、弾圧したりする大人になってはいけないからです。<br />
<br />
　それが、大人のあるべき姿勢であり、大人の負うべき責務であり、政治の目指すべき未来です。<br />
<br />
　ですが、今回の改定案を制作した人たちは、違います。<br />
　彼らは「青少年のために表現の自由を侵害するべし」と、そう言っています。<br />
　何故、そう言うのでしょうか？<br />
　そこを、考えてください。<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●議事録における、彼らの発言を見るに</span></span><br />
<br />
　今回の改定案の制作の際の議事録が、pdfファイルでネット上から閲覧することが出来ます。<br />
　いくつかの場所でそれらの内容が引用されたり言及されたりしています。<br />
　内容自体は、誰でも閲覧できます。<br />
<br />
　<a href="http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/28b7giji.pdf" target="_blank">http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/28b7giji.pdf</a><br />
　<a href="http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/28b8giji.pdf" target="_blank">http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/28b8giji.pdf</a><br />
<br />
　ここでは、一部を引用します。<br />
　（勿論これは、僕による恣意的引用ですので、詳細は自らご確認することが望ましいのは言うまでもありません）<br />
<br />
<br />
<span style="font-size:large;">●差別主義</span><br />
<br />
大葉ナナコ氏の発言の一部引用 <br />
<br />
*--------------------------*<br />
<br />
「漫画のひどいものが出ているといったら、その人たちはある障害を持っているんだと<br />
いうような認識を主流化していくことはできないものか。」（第８回Ｐ．２８）<br />
<br />
「性同一性障害という同じ位置づけで、子どもたちに対する性暴力を好む人たちを逃がし<br />
ていくとしたら、障害という見方、認知障害を起している人たちという見方を主流化する<br />
必要がある。」（第８回Ｐ．２９） <br />
<br />
「対策論の中に、そういった障害、認知に対して障害がある、感性だけだ<br />
ったら、暴力だということがわかっているんだったら、証拠もないのにという議論を突破<br />
できるような対策も考えていきた」（第８回Ｐ．２９）<br />
 <br />
*--------------------------*<br />
<br />
　これは、どういう意味か？<br />
<br />
　この発言には、二重の差別主義が含まれています。<br />
<br />
　まず第一に、「認知障害などの障碍者は、差別弾圧して良い」　という認識。<br />
　そして第二に、その前提認識に基づき、「（彼らが規制しようとしている）ひどい漫画の愛好者に、"彼らは障碍者だ"というレッテルを張ることで、根拠無く法的な差別、弾圧を行える」 という認識。<br />
　（子どもたちに対する性暴力を好む人たち、と発言していますが、実際に彼らが規制しようとしているのは、性暴力ではなく性表現です。性暴力は言及するまでもなく犯罪です）<br />
<br />
　正直に言います。<br />
　ゾッとしました。<br />
　行政の中の、条例改定案を考えるという責任ある立場の人間が、こんな事を平然と言っているという事実に、ゾっとしました。<br />
<br />
　僕の親戚の中には、躁鬱病質の人が居ます。<br />
　また、軽度アスペルガーの人も居ます。<br />
　<br />
　そういう、何らかの精神的疾患、気質を抱えている人は、彼らにとっては 「健全な青少年の発達を妨げる、弾圧して良い存在」なわけです。<br />
　<br />
　この改定案に好意的な人の中にも、例えば親類縁者、或いは自分自身、又は子どもに、そういう何らかの障碍を抱えている人が居るかも知れません。<br />
　<br />
　改定案を作った人たちは、それらの人々は、「青少年の健全な育成のために、差別弾圧して良い」という認識なのです。<br />
<br />
　こんな不健全なもの、子どもに見せたくはないです！<br />
　でも、現実にこんな人たちの「正論」が、この条例改定の原動力なのです。　<br />
<br />
<br />
<span style="font-size:large;">●民主主義の軽視</span><br />
*--------------------------*<br />
新谷珠恵氏の発言の一部引用<br />
<br />
「細かい議論も大事なんですが、そういう団体の方たちに対<br />
する説明とか調査データもそうなんですが、極論を言うと、示す必要もないくらい当たり<br />
前、正論でガンと言っていいのではないかなと、そのくらい強く私は思います。」　（第８回Ｐ．２６） <br />
<br />
大葉ナナコ氏の発言の一部引用 <br />
<br />
「漫画家の方たちがすごい議論を持ってきて、何とか法制化するという人たちに対して攻<br />
撃をするということだったんですけれども、どう考えても暴力で、エビデンスを出す時間<br />
もない、必要もないぐらい暴力ですね。」　（第８回Ｐ．２８－２９） <br />
*--------------------------*<br />
<br />
　密室で、ほとんどの国民はおろか都民のあずかり知らぬ所で、実質国民全員に影響しうる条例案を。<br />
「反対意見など、聞く必要も説明する必要も無い」　と、そう断じて。<br />
　早急に成立させようとしている。<br />
<br />
　国民主権の民主主義国家で、自分達の意見を表明することが、「攻撃」であり、「暴力」だと断ずる。<br />
　これほどまでに、民主主義を愚弄している人たちが。<br />
　「人権」を無視して。「表現の自由」を無視して。<br />
　条例を成立させようとしている。<br />
<br />
　<br />
　どういう事でしょう？<br />
<br />
　最初に述べたとおり、表現の自由と民主主義は根底が同じです。<br />
　「民主主義」 を成り立たせているのは、誰もが公権力に検閲されず規制もされずに意見意思を表明する事が出来るという 「表現の自由」 であり。<br />
　「表現の自由」 を保証するモノは、唯一 「民主主義」 でもある。<br />
<br />
　全体主義、軍国主義には、「表現の自由」　はありません。<br />
　公権力に都合の悪いモノは規制され、弾圧され、排除される。<br />
　<br />
　でも日本は、「民主主義国家」のハズなんです。<br />
<br />
　<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">● 彼らは、「青少年のためならば、表現の自由を侵しても構わない」 と思っているのではない。</span></span><br />
<br />
　議事録内の問題発言から読み取れることは、彼らは本質的なところでは、「青少年のためならば、表現の自由を侵しても構わない、と思っているのではない」 という事です。<br />
　そうではないのです。<br />
<br />
　そもそもハナから、民主主義を守る気も、表現の自由を守る気も、人権を守る気も、さらさら無いのです。<br />
　それらを守り、また日本の誇るべき価値観として、孫子や後世に残すべきだ、という責任感も意識も、まるで無いのです。<br />
<br />
　「よおう、俺の名前は規制主義者！　ロビイ活動の天才だ！　人権？　国民主権？　表現の自由？　憲法？　だから何!?」<br />
<br />
　そんなもんなんです。<br />
<br />
　だから、密室で条例をこね回し、反対意見など全て黙殺し、自分達に都合の良い条例を成立させるなんて事が、平然と出来る。<br />
　民主主義、人権、自由というものを、後世に伝えるべきとも、青少年に伝えるべきとも思っていない。<br />
<br />
　彼らの考える 「健全な青少年」 には、民主主義も、人権も、自由も、「不健全で、必要ない」 のです。<br />
　それが、彼らの 「正論」 です。<br />
　それが、彼らの 「善意」 です。<br />
　彼らが求めている、「民主主義も、人権も、自由もまるで考えない、健全な青少年を育成すること」 を、貴方は望みますか？<br />
<br />
　僕は、イヤです。<br />
<br />
　　<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●「フィクションに害はあるのか？」</span></span><br />
<br />
　「健全な青少年の育成」 を取りざたすときに、「漫画やアニメの暴力表現や性表現が、子どもに悪影響を与える」 という、「フィクション害悪論」があります。<br />
<br />
　実際、フィクションに他者の何らかの行動を誘発する影響力はあるのか？　といえば、「ある」というのが、答えです。<br />
　フィクションに影響力はあります。<br />
　フィクションに誘発され、犯罪を犯すケースは、絶対にあります。<br />
<br />
　過去にも。<br />
<br />
　例えば石原慎太郎都知事の著作、『処刑の部屋』（及びそれを原作とした映画）のレイプ描写に触発され、1件の強姦事件と、２件の強姦未遂事件が起きているという記録があります。<br />
　都知事は、実に不健全で醜悪で犯罪的な内容の著作を沢山執筆なさっているそうです。<br />
　金持ちのボンボン達が暇をもてあまして、精神障害のある少女を輪姦して売春宿に売り飛ばし、最後には崖から突き落として殺してしまう『完全なる遊戯』等、あらすじを読んだだけで気分が悪くなります。<br />
<br />
　ひとまず。<br />
　「フィクションには影響力がある」<br />
　これは間違いありません。<br />
<br />
　そしてその影響には、一般的概念での「良いもの」も「悪いもの」もあり、その影響の結果「良き行い」 をする者も、「悪い行い」をする者も居ます。<br />
　要するに、千差万別です。<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●「不健全と言われる欲望や衝動と、不健全な精神に基づく行いは、別物である」</span></span><br />
<br />
　記録に残っているだけでも、石原慎太郎の著作、『処刑の部屋』 とその映画の影響で、１件の強姦事件が起きている。<br />
　もしかしたら表面化していない事例で、まだあるかもしれませんが、それは解りません。<br />
　事件当時は相当な批判に晒されたようですが、作家・石原慎太郎はそれを受けて絶版する事もなく、筆を折る事もなく、それなのに何故か都知事になってからは、「不健全で醜悪な"漫画など"は、規制し排除すべきだ」 と、声高に主張しています。<br />
　不思議なことです。<br />
　規制される側ではなく規制する側の権力を得たからでしょうか。<br />
　それとも過去の事件を過ちと恥じてでしょうか。<br />
<br />
　後者だとしたら、その作品を自ら封印していないのはおかしいので、おそらくそうではないのでしょう。<br />
　自分の著作は文学であり素晴らしいが、漫画などは低俗でくだらないから規制して良いというのかもしれません。<br />
　とはいえ、その素晴らしい文学に触発された犯罪は起きているし、今のところ、彼や都議会が規制しようとしている作品群に触発されて犯罪に至ったという報告はありません。<br />
　規制するべきではない高尚な文学が犯罪を誘発し、規制するべき低俗な漫画に誘発されては居ないのです。<br />
（勿論、過去において、「漫画からヒントを得た」とする犯罪加害者の証言はあります。<br />
　例えば綾瀬コンクリ詰め殺人事件の加害者少年（当時）は、被害者少女の遺体をコンクリ詰めにするという行為のヒントを、ヤクザ物の漫画から得た、と証言しています）<br />
　<br />
<br />
　しかし、どのような表現が不健全か、或いは健全か。<br />
　また、何が高尚で何が低俗か、は、この際関係ありません。<br />
<br />
　フィクションの描写に誘発されて、犯罪を犯した例はあります。<br />
　けれども、もしフィクションに犯罪の根本原因があるのならば、何故そのフイクションを読んだ全ての人間が、犯罪を犯さないのでしょうか？<br />
　石原慎太郎の『処刑の部屋』が、どれだけの部数が売れ、何人の人が読んだかは解りません。<br />
　しかし、それに触発されて、強姦を犯したのは１件。犯そうとして失敗したのが２件。<br />
　記録上は、それだけです。<br />
　本当に、石原慎太郎の作品に犯罪を誘発する根本原因があるのなら、それを読んだ全て、または多くの人間が、犯罪を誘発されているはずです。<br />
<br />
　つまり、ほとんどの読者は、『処刑の部屋』 の俗悪なレイプ描写を読んでも、「よし、俺もこの手口を真似てレイプをしよう！」 と考えなかったか、或いはそういう気持ちになっても、実行はしなかったと言うことです。<br />
<br />
　もしかしたら、性的に興奮した後、欲情を発散して済ませたのかも知れませんし、或いはそういう犯罪を疑似体験した上で、強姦などの行為を嫌悪したのかも知れません。<br />
　<br />
　健全、不健全を言うのであれば、性的な描写を読んで興奮すること自体は、とても健全なことです。<br />
（ごく個人的に言えば、僕は強姦や陵辱では興奮しないので、石原慎太郎とは趣味が合わないと思いますが）<br />
　そしてそれらの興奮をフィクションで発散し、行動に移さないのも、凄く健全なことです。<br />
　<br />
　では、フィクションの影響で犯罪を犯す者と、犯さない者。<br />
　その差は何なのか？<br />
　同じように俗悪で醜悪なものを見ても、どうしてそんなにも、影響の受け方に差がでるのか？<br />
　そこを、考えてみてください。<br />
<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●ある者は聖書を左手に、右手の剣で数多の人間を殺し、ある者はポルノを左手に、自らの剣を慰める。</span></span><br />
<br />
　どんなに素晴らしいことの書かれた本を読んでも、それを利己的かつ傲慢な殺人や犯罪行為、他者への抑圧の大義名分としてしまう者も居ます。<br />
　どんなに俗悪で醜悪な本を読んでも、そのフィクションを実際のよからぬ行動として反映させない者も居ます。<br />
　<br />
　その差は何か？<br />
　もう、解りますね。<br />
　つまりそれが、「健全か否か」 という事です。<br />
　<br />
　目指すべき「健全な青少年」のあるべき姿は、「フィクションなどの影響を受けて、犯罪やそれに類する形で他者の人権を侵害するような行為に及ばないこと」 です。<br />
　<br />
　もし、その人が不健全な精神状態にあれば、どんなに素晴らしい本を読んでも、どんなに真摯なテーマの込められた作品を見ても、不健全な思考で不健全な解釈をし、不健全な影響を受けて、不健全な形でそれらを発散する可能性があります。<br />
　もし、その人が、健全な精神状態にあれば、俗悪で低俗な表現や描写を読んだり見たりしても、それらを真似をして犯罪や他者の人権を侵害する行為に及ぶことはないでしょう。<br />
　<br />
　そして、その健全さを育むために必要なのは、差別主義でも、人権の軽視でも、表現の規制、弾圧でもありません。<br />
　それら不健全な行為は、青少年に不健全な正義感や傲慢さ、或いは卑屈なニヒリズム、無力感を教えます。<br />
　<br />
　人権も、表現の自由も、民主主義も。<br />
　現代日本での、青少年の健全さを育むための重要な要素です。<br />
　それらをないがしろにして育まれる健全さなど、ありません。<br />
　<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●「だったら、全ての表現物を野放しにするべきなのか？」</span></span>　<br />
　前項で、「不健全な精神状態にある者は、フィクションによりその不健全さを助長する影響を受ける場合がある」<br />
　と書きました。<br />
　最初から、女性や他者の人権を尊重する意識のある者は、仮に性的好奇心等から、石原慎太郎のレイプ小説やレイプ物のAVなどのフィクションを読んだり見たりしても、実際にそのように行動しようとはしません。<br />
　常から、女性や他者の人権など意に介していない者であれば、レイプ小説やレイプ者のAVを見て、「よし、俺も真似しよう」等という、不健全な事を考え、或いは実行してしまいます。<br />
　このような、他者に不当に害をなすことを厭わぬ不健全さとは、正しく人権意識の欠如に他ならないわけです。<br />
　<br />
　そして、人権意識に乏しい者は、不健全な者ばかりではありません。<br />
　未熟な者。<br />
　つまり、子どもです。<br />
　<br />
　子どもは、純粋なのではありません。<br />
　単に、未熟なのです。<br />
　未熟だから、他者の人権を尊重することがどれほど大事なのかが、まだ解りません。<br />
　未熟なので、自由や権利、民主主義がどれだけ大事かを知りません。<br />
　<br />
　ですが、未熟ならば、彼らが成長する段階ごとに、成熟した健全な人権意識を持つことが出来るようになるはずです。<br />
　つまりそれこそが、「健全な青少年の育成」 です。<br />
　<br />
　決して、人権を無視した抑圧や差別主義、公権力による規制、弾圧では、そのような健全な青少年は育たないのです。<br />
<br />
　今回の改定案を作ったような人たちの、差別主義や人権意識の欠如した抑圧では、決して健全な青少年は育まれません。<br />
　彼らの考えに沿った青少年は、他人の権利や人権に無配慮で無神経で、ただ未熟なままの無知な大人になるだけなのです。<br />
<br />
　必要なのは、公権力による規制ではありません。<br />
<br />
　「ゾーニグン」と「リテラシー」です。<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●ゾーニングは好きです。リテラシーはもっと好きです。</span></span><br />
<br />
　人間の中には、不道徳、不健全と言われる類の欲望衝動が、誰にでもあります。<br />
　あって当然なんです。<br />
　性的、暴力的なことだけではありません。<br />
　妬むこと。羨むこと。悪心を抱くこと。<br />
　蔑むこと。傲慢になること。卑下すること。<br />
　攻撃的になること。怒ること。怠けること。<br />
　物欲や金銭欲に突き動かされること。<br />
　誰かを傷つけ、殺してやりたいと思うこと。<br />
　それら全て、「不道徳、不健全とされる欲望、衝動」です。<br />
<br />
　健全か否かの差は、それらを、あくまで個人の中で、或いは他者の人権を侵害しない形で発散、解消させる事が出来るかどうか、という差です。<br />
<br />
　妬んだり羨んだりしても、それを向上心に繋げることも出来ます。<br />
　けれども、その気持ちから、誰かに嫌がらせをし、足を引っ張り、不幸に陥れようとすれば、それは「不健全な欲望に基づいた、不健全な行い」となります。<br />
　<br />
　愛情は素晴らしい、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%81%8B%E6%84%9B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">恋愛</a>は美しいと言われますが、その欲望を対象本人の望まぬ形で、人権を無視して押しつけようとすれば、犯罪という不幸な形で現れてしまうかもしれません。<br />
　<br />
　問題は、欲望や衝動それ自体ではなく、それをどう行動に表すか、です。<br />
　<br />
　そのためには、自分の欲望について正しく学び、理解し、それらを安易に抑圧したり卑下したりせず、健全な形で昇華したり、行動として表せるようにする事です。<br />
<br />
　愛情の表し方を学ばねば、それによって他者を幸福にすることは出来ません。<br />
　欲望の発散のさせ方を学ばねば、悪戯に周囲の人間を傷つけるかも知れません。<br />
<br />
　それを学ぶための一つの基準が、「ゾーニング」であり、それらから物事を学び、きちんと考える能力が、「リテラシー」です。<br />
<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●「ゾーニング」　－どう発信するか。</span></span><br />
<br />
　ゾーニングは、子ども、又は青少年の成長段階に応じて、与えるべき表現を、段階づけることです。<br />
　映画や<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ゲーム</a>などでよくある、「R-18」「R-15」等のものが、その代表例です。<br />
「それって、規制と何が違うの？」<br />
　というと、一番の大きな違いは、「公権力に依る排除、規制ではなく、我々自身が規定する自主的な分別、棲み分け」 という事です。<br />
<br />
　大切なのは、「国や自治体、公権力に "我々の自由を規制する基準を決めて貰う"」 のではなく、「我々自身で考えて、"我々の権利と責任の下に基準を決める"」 という事です。<br />
　決めるのは彼らではなく、我々です。<br />
<br />
　以前の段で、「公権力に規制基準を決めて貰おうと言うことは、我々の権利を売り渡すことだ」と書きましたが、それは同時に、「我々の責任を放棄すること」でもあります。<br />
<br />
　我々は、表現と自由の権利を持ち、と同時に、まだ未熟な子ども、青少年に対してそれらをどう<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%8B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">教える</a>か、という事に、責任を持っています。<br />
　<br />
　その権利と責任を放棄しないためには、公権力に頼った規制ではなく、出版社、メーカー、販売店、そして我々自身による、「自主規制（ゾーニング）」 が、唯一の手段なのです。<br />
　<br />
　もし、貴方が、「何を言って居るんだ、今は全然野放しじゃないか！」　と思うならば、まず様々な書店や販売店で直接、現状を確かめてください。<br />
　例えば、ゲームソフトや漫画においても、立ち読みできないような封がされていたり、区画がきちんと分けられていたり、又は購入時に身分証明書の提示を求められるという現場を知るかもしれません。<br />
　または、それらと関係なく、まるで制限無く性描写が描かれ、売られている本などを見るかも知れません。<br />
　それらの中で、貴方が妥当と思えるものと、そうでないものを挙げてみてください。<br />
　そして、妥当ではないと感じたものについて、出版社やメーカー、販売店などに、訴えてください。<br />
　一人では聞き入れて貰えないと感じたら、隣人や、友人や、家族や親戚。色々な人と話し合ってください。<br />
　対話をして、様々な意見を聞いてください。<br />
　人によっては、「君の基準は甘い。もっとはっきりとした分け方でないとダメだ」 と言う人もいるかも知れません。<br />
　或いは、「何をそんな細かいことを言って居るんだ。そんな事に目くじらを立てるもんじゃないよ」　と言う人もいるかも知れません。<br />
　そういう事を繰り返して、その中から妥当と思える基準を考えて、また、出版社やメーカーや販売店に、働きかけてください。<br />
<br />
　それが、我々の権利であり、義務なんです。<br />
　子どもに伝えるべき、大人の姿なのです。<br />
「義務や責任を負うのは面倒くさいから、権利ごと放り投げてしまえ」<br />
　なんていうのは、とてもじゃないけれども子どもに見せられない、恥ずべき姿勢です。<br />
<br />
「何故我々だけがそんな事をしなければならないんだ。まずは出版社や作家や販売店が考えるべき事だろう！」　と。<br />
　そう思う人もいるでしょう。<br />
　当然、出版社や作家や販売店も、「よりよい在り方」を考えるべきです。<br />
　表現する側、情報発信する側は、常にそのことを意識し、怠ってはいけないのです。<br />
<br />
　（ゾーニングの基準のつくり方に関しては、僕自身の考えもありますが、今回はそこには言及しないことにします）<br />
<br />
　<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●「リテラシー」 －どう受信するか。　</span></span><br />
<br />
　メディアリテラシー、という言葉を聞いたことのある人は多いと思います。<br />
　平たく言えば、様々な情報媒体から発信されるものを、精査して判断する、という事です。<br />
<br />
　嘘はないか。恣意的な伝え方をしていないか。偏りや間違いはないか。<br />
　娯楽性に寄った部分は何処か。現実的な表現はどれか。<br />
　この作品で訴えたいことは何か。この表現の意図は何か。<br />
　<br />
　新聞や<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ニュース</a>番組であっても、或いは自伝や伝記、ドキュメンタリーやノンフィクションであっても、あらゆる情報は、制作者、発信者の主観によって成り立っています。<br />
　それらはその個人のパーソナリティ、性格や趣味、政治信条や思想、或いは無知や無理解、誤解や文化風習の違い、単なる趣味性や性的嗜好、又は単純にただの技術不足などで変化します。<br />
　<br />
　同じ出来事を綴った記録であっても、記した者の主観によりまるで違うものになります。<br />
<br />
　それらを、見極める能力。<br />
　それが、「リテラシー」です。<br />
<br />
　この、リテラシー能力が低ければ、嘘を本当だと思いこんだり、娯楽としての虚構を真実と思いこみ、或いは、犯罪や暴力の悲惨さ、虚しさを訴える作品を見て、暴力賛美の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メッセージ</a>と誤解するかも知れません。<br />
　<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●「ゾーニング」で発信を制御し、「リテラシー」で受信側が判断する。</span></span><br />
<br />
　僕の考える、現段階で最も妥当かつ、「健全」なシステムは、このやり方です。<br />
<br />
　判断力の発達に応じて、与える情報を段階的に制限する。<br />
　そして、それらをきちんと判断できる能力を養うようにする。<br />
　<br />
　勿論、発達段階には個人差があります。<br />
　そこは、周囲の人間、特に親がきちんと判断するべき所です。<br />
　決して、自治体や国などの公権力によって、こうしなさいああしなさいと命令される謂われのないことです。<br />
　ちゃんと子どもと向き合い、対話して、一緒に考えるのです。<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●人は皆、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">セックス</a>をする（事になっている）</span></span>　<br />
　都条例の改定案では、「18歳未満の青少年に、18歳未満の性的な行為の描かれたフィクションを、見せるべきではない」 という事になっています。<br />
　みだりに、だとか、肯定的な、とか、色々と言葉がくっついていますが、文章を平たくすれば、そう言うことです。<br />
　また、多くの人が指摘しているように、曖昧な文章で具体性に欠け、「条例が成立してから、適応範囲を決める」 等と、訳の分からないことを言っていたりもします。<br />
　<br />
「決まりを作ってから、その決まりの中身を決める」<br />
　なんて、そんな馬鹿なこと誰が考えるんでしょう？<br />
<br />
　しかし、です。<br />
　どうやら、聞いた話では、人は皆、セックスという、性的な行為をするらしいのです。<br />
　そして話によると、それは気持ちの良いモノで、またそれにより<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%AD%90%E4%BE%9B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子供</a>が作られるらしいのです。<br />
　なんという事でしょうか！<br />
　そんな事が本当にあるなんて！<br />
　<br />
　……と。<br />
　18歳になるまで、性的な情報を遮断されてきたとしたら、そんな反応をしてしまうかも知れません。<br />
　まあ勿論、実際の所、本当に18歳まで性的な情報をシャットアウトすることなんかほぼ不可能です。<br />
　それに、セックスが気持ち良いのも、それで子どもが出来るのも、基本的に真実です。<br />
<br />
　と条例の基準にある、「18歳未満に見せるべきではない」というのは、適切でしょうか？<br />
　僕はそうは思えません。<br />
　先のゾーニグの際に書きましたが、発信は、「成長段階に応じて」制御すべきなんです。<br />
　第二次性徴も過ぎて、異性に対して好奇心を持ち、性衝動も増してきている。<br />
　性に纏わる葛藤や鬱屈、人間関係の軋轢、悩み。<br />
　どれも、10代で経験しうる現実です。<br />
　誰もがいずれ直面する事です。<br />
　そんな年齢の青少年に、性的な情報を与えない、というやり方が、適切かつ健全なのか？<br />
　僕はとてもそうは思えません。<br />
<br />
　自治体や国や、或いはその規制に乗っかってしまった大人が、彼らの目と耳をふさごうとしても、それは不可能です。<br />
　そして、目と耳をふさぐことを第一義にし続けると言うことは、彼らのリテラシー能力を奪うと言うことです。<br />
　きちんと情報を提示しない限り、そして実際にそれらを精査させることをし、考えさせない限り、リテラシー能力は養われません。<br />
<br />
　自転車に乗らない限り、自転車の運転は覚えませんし、会話をしない限り、会話能力は鍛えられません。<br />
　<br />
　18歳まで様々な情報を遮断し続けて、18歳になった途端様々な情報に晒されるとしたら、その人はとても未熟な、或いは不健全な情報の受け方をしてしまうのではないでしょうか？<br />
　アメリカでは、青少年から全ての性情報を遮断して「純粋で健全な子どもを育てよう」とした結果、10代の妊娠と<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">シングル</a>マザーが加速度的に増加したというケースがあります。<br />
　愚かしい話だと思いませんか？<br />
　愚かしいけど、本当に大変なのは、そんな決まりを作った無責任な「大人」たちではなく、当事者なのです。<br />
　<br />
　<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●規制主義者は、リテラシーとゾーニングの悪夢を見るか？</span></span><br />
<br />
　ここまでの話で、リテラシーとゾーニングについて、「なるほど、そういうやり方もあるか」と、納得していただけた人もいるかと思います。<br />
　いやいやそんなのは物足りない、不十分だ、という人も、また、そんなことは百も承知だ、という人もいるでしょう。<br />
<br />
　ただ一つ。<br />
　僕は文中で「規制主義者」と「今回の条例改定に、賛同する人、好意的に受け取る人」というのを、明確に分けて書いてきました。<br />
　何故分けたかというと、こで書いた、「ゾーニング」と「リテラシー」の話。<br />
　それを、規制主義者は嫌うからです。<br />
<br />
　彼らは、ゾーニングなんて「させたくない」し、リテラシーなんか「学んで欲しくない」のです。<br />
<br />
　規制主義者というのは、要するに、「公権力側として、規制をする側になることで、自意識の拡大を図り、権力の行使や、権威の拡大、利権の恩恵を受けたい人たち」です。<br />
　例えば、公権力を得た途端、「規制に反対する表現者」から、「規制、排除を推進する弾圧者」 側に回る、元小説家のお金持ちのボンボンなどは、そうでしょう。<br />
　<br />
　彼らはどんなに 「市民の立場に立って」 等と口では言っていても、実際には公権力側に立っています。<br />
　だから、民主主義も人権も、表現の自由も、「どうでも良い、いやむしろどんどん規制したい」 と思っているのです。<br />
　<br />
　彼らの規制論は、支配者側としての規制論です。<br />
<br />
　例えば、条約の規定範囲を明確にしないことで、「いつでも好きなように色んなものを摘発できるかのような権力」 が得られます。<br />
　実際に、「いつでも好きなように摘発する」かどうかは、問題ではありません。<br />
　要するに、武器を使うかどうかではなく、武器を持っていることを誇示するだけでも、彼らは公権力としての利益を得られるのです。<br />
　いつ、どういう理由で取り締まられるか解らないで、ビクビクしなきゃならない、というのは、彼らの望んでいる状態なのです。<br />
　まるで江戸時代のように。<br />
<br />
　彼らの育てたい、「健全な青少年」とは、そういう事に疑問を持たない青少年です。<br />
　国や自治体や公権力が「良し」と言ったものだけを受け取り、それをそのまま信じ込み、疑問も不満も持たず、ただ働き、納税し、死んでゆく。<br />
　ゾーニングとリテラシーで、「自分で情報を吟味し、健全な精神に基づいて判断する」 青少年なんか、増えて欲しくないのです。<br />
　自由も、民主主義も、人権も、自らなげうって、公権力に差し出す人間こそが、彼らの育てたい人間なのです。<br />
　<br />
　彼ら公権力に依って立つ人たちが欲している、「健全な青少年」とは、そう言うものです。<br />
<br />
　僕はそれを、「愚かな奴隷」 だと思います。<br />
<br />
　もし貴方が、彼らのように公権力側で規制弾圧をする側に回りたいというのであれば、成る程彼らに従ったフリをして近づくのも良いでしょう。<br />
　もし貴方が、自分自身や、或いは子どもや孫たちを、「愚かな奴隷」にしたいのであれば、何の疑いも持たずに、彼らに権利と責務を売り渡せばよいのです。<br />
　それはきっと、楽で安寧な方法なのかも知れません。　<br />
<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●本当のところ、僕らは既に売り渡している、あまりにも多くの大切なものを</span></span><br />
<br />
　本当のところ、我々は既に権利の一部を、公権力に売り渡していて、そのこと自体に無自覚でもあります。<br />
　<br />
　例えば何故か、「デモなどをするのは、社会通念上好ましくない、反社会的行為だ」という認識があります。<br />
　とんでもない話です。<br />
　デモとは、民衆が為政者や権力者などに対して、「我々はこれだけ怒っているのだ」という事を意思表示する、正当な行為です。<br />
　だというのに、今回の件に反対を表明している人たちからも、「デモなどをすれば、気持ち悪がられるだけだ」とか、あまつさえ「議員にメールなどを送ることも、印象を悪くする」等という意見も出ているのです。<br />
　そして、安いっぽいニヒリズムに陥って、「何、そんな事にマジになってんの？　どーせ反対したって何も代わりゃしないよ」 と、ハナから負ける気満々になっているのです。<br />
<br />
　おかしいと思いませんか？<br />
　国民主権だというのに。民主主義だというのに。<br />
　意見を表に現す行為が、倦厭され、バカにされ、或いは反社会的とみなされるなんて？<br />
　<br />
「日本はデモも暴動もない、治安の良い国だなー」  なんてのは勘違いで、「日本人は、デモも暴動も起こせないほど、政府に飼い慣らされた情けない国民だなぁ」 っというのが実情なんではないですか？<br />
　<br />
　怒ること、異議を申し立てることが無くて、デモや暴動が起きないのは、平和な証拠です。<br />
　怒ることも、異議を申し立てるべき事もあるのに、デモや暴動は愚か、有権者の当然の権利である、政治家、議員に意見を送る事すら、「しない方が良いのでは」等と考えてしまうなんて。<br />
<br />
　そんな事だから、市民や国民に知らせられぬまま、密室でこねくり回した人権無視、民主主義無視の条例や法案が、当たり前のように提出されるのです。<br />
　それが、「ごく当たり前のこと」になっているのです。<br />
<br />
<br />
　…あ、勿論、「今すぐデモを起こせ！　総括よ！　オルグっちめぇ！」　ってな話ではありません。<br />
　デモも抗議もハナからする気アリマセンヨ、という姿勢を見せていること自体が、彼らの思う壺だ、と言うことです。<br />
　最初から、交渉カードを捨てて掛かることほど、愚かなことはないでしょう。<br />
　<br />
<br />
<span style="color:#CB0000;"><span style="font-size:large;">●漫画を守るとか、ゲームを守るとか、そういう話ではないのです</span></span><br />
<br />
　彼らが脅かそうとしているのは、漫画でもアニメでもゲームでもありません。<br />
　我々全員の、権利です。<br />
　誰かの権利ではありません。<br />
　僕らの権利です。<br />
　<br />
　我々一人一人が、みんな違う顔をした世界に一つだけの花…花とか木だとします。<br />
　彼らは、口では、「この中にいる、悪い花を取り除くよ」 と言います。<br />
　しかし、彼らが脅かしているのは、我々が依って立つ大地そのものです。<br />
　民主主義、人権、表現の自由。<br />
　そういう、我々が根を下ろしているはずの大地そのものを、蔑ろにしているのです。<br />
<br />
「自分とは関係ないところで、しよーもない連中を規制してくれるんだろ？」<br />
　なんて話ではないのです。<br />
　その、「しょーもない連中」と同じ大地の上に、我々は根を下ろしていて、彼らの根を抜き、大地を荒らすことは、そのまま我々の根を千切り、大地を荒らすことに他ならないのです。<br />
　<br />
<br />
　漫画やアニメなどのメディアを、何らかの形で制限するべきだ、という考え方に沿うとしても、今回のようなやり方に従ってはいけないのです。<br />
　まず、公権力に押さえつけて貰おうとしていけません。<br />
　また、結果として条例や法規制の形を取るとしても、そのためにはきちんと議論をして、民主主義に乗っ取ったやり方でなければなりません。<br />
　我々で、決めるべき事なのです。<br />
　何処かの誰かの、勝手な思惑に、乗っかってはいけないのです。<br />
<br />
<br />
　ひとまず。<br />
　ここ数日どーにもモヤモヤしていたことなどを、だらだらとですが纏めておいたのです。<br />
　纏めて書いたのです。<br />
　とても肩が痛いのですっ！<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>「俺は苦労人のたたき上げなんだよ」目線からの、映画『ブラック会社…』</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2009-11-08</link>  
      <category>ヘボ論</category>  
      <pubDate>Sun, 08 Nov 2009 16:27:53 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2009-11-08</guid>  
      <description><![CDATA[<p><blockquote cite="http://www.cinematoday.jp/page/N0020430" title="会社を定時に帰るのは都市伝説!?驚愕の月給9,000円のブラック会社も好きな仕事は我慢？ - シネマトゥデイ">
<cite><a href="http://www.cinematoday.jp/page/N0020430">会社を定時に帰るのは都市伝説!?驚愕の月給9,000円のブラック会社も好きな仕事は我慢？ - シネマトゥデイ</a></cite><br />

</blockquote><br /><br />
<br />
　<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%98%A0%E7%94%BB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">映画</a>化の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ニュース</a>が流れたときからなんとなく予感というか予想していたけれども、ここの記事のやりとりを見るに、「俺は苦労人のたたき上げなんだよ、おまえら世の中甘く見てんじゃねえぞ」 な監督の意識が感じられる。<br />
　そういう話に落とすべきテーマじゃねえと思うんだがなあ。<br />
<br />
<br />
　もともとのスレの事とかは別にさほど関心もないので良いんだけど、こういう、所謂一般企業、一般職でない職種の人間の、「俺も昔は苦労したんだよ」 話ほど、世の中的にカケラの意義も価値もないものはない、と、基本的に思う。<br />
<br />
「いや、お前の話はどうでも良いし、お前が苦労の末、結果今成功しているかどうかもどうでも良い。<br />
　そんな自慢話は飲み屋で好きなだけやってもらって構わないが、個人の苦労がドーノとかホント、興味もないし関係ないから。<br />
　社会構造として、我々がどういう社会を目指すべきか、そのためにどうすべきかという事の話と、個人が個人として生きる上では苦労して努力することが必要かどうかってのは、まったく別の話だし、対立させる事ですら無い。<br />
　どんな社会構造になろうと、個人が個人として努力して苦労して生きていくなんてのは、当たり前の話なんだから」<br />
<br />
　社会問題として扱うべきテーマを、結局単なる個人の苦労話感動話程度のものとしてしか落とし込めないのだとしたら、それは技術とか作劇論とか以前の、なんというか作家性、或いはもっと踏み込んで言えば、人間性の問題のよーな気がする。<br />
　<br />
　<br />
<a name="more"></a>　<br />
*--[記事より抜粋引用]--*<br />
<br />
＞　明大学園祭の一環で開催された本試写会。これから<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%B0%B1%E8%81%B7&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">就職</a>をする<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%A4%A7%E5%AD%A6&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">大学</a><br />
＞生を対象に実施したアンケートの結果をふまえて、「働くこと」をテ<br />
＞ーマにトークが進められた。劇中に「定時に帰るなんて都市伝説なん<br />
＞だよ」というセリフがあったことを受けて、「本当ですか？」と聞か<br />
＞れた監督は「都市伝説でしょう」とバッサリ。「自分がやるべき仕事<br />
＞を、自分がやるべき時間でやる。それで会社が儲かれば、そこから<br />
＞ギャラをもらうということなんじゃないですかね。もちろん、だから<br />
＞って<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ブラック</a>企業がいいとは思ってませんけど、でも今の大学生は定<br />
＞時に帰ることを美しいと思っているのかな？」と現在の大学生の意識<br />
＞を図りかねている様子。そこで「定時に帰りたい人います？」と逆質<br />
＞問すると会場内からもパラパラと手が上がり、「クーッ。意外といる<br />
＞ね！」と苦笑いをする監督だった。<br />
<br />
＞さらに監督は「21～22歳のときに<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ドラマ</a>の制作会社に入ったんですけ<br />
＞ど、そこがブラック会社だったんですよ。休みもなく走り回ってて、1<br />
＞か月の手取りの給料が9,000円。3か月たったら上げてやるからなと社<br />
＞長に言われて、一生懸命働いて。4か月目にもらったのが1万円。それ<br />
＞から半年たつとようやく3万円になるわけ」と付け加えると、驚愕の給<br />
＞与体系に驚きを隠せない会場内だった。しかし「でも助監督のときに<br />
＞監督になりたいなと思ったらドラマが撮れるようになって。映画撮れ<br />
＞るようになりたいなと思ってたら、映画撮れるようになって。日本ア<br />
＞カデミー賞取れないかなと思ってたら日本アカデミー賞がとれて。何<br />
＞かね……幸せものですよ」と話す監督の興味深い話に、熱心に耳を傾<br />
＞けていた学生たちだった。<br />
<br />
*--------------------------*<br />
　<br />
　この引用部分から、「ブラック企業だの何だのガタガタ言ってんじゃねーよ、俺なんかもっと苦労してンだぞあぁ？」　な自慢話臭がぷんぷんするんだけど （記事の見出しから、どーもこの記事書いた人もその匂いを感じ取ったぽいんだけど）、まあ。<br />
　細かいツッコミすると、普通に考えて月9000円で大の男一人が一人で生活することは不可能なので、衣食住最低限の部分は他でまかなっていた（友人か、会社なのか、女か親かは知りませんが）のは間違いないのだから、そこだけポンと持ってきて比較するのも変な話だなあ、というのもあります。<br />
　僕の以前の知り合いでも、零細<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ゲーム</a>会社に勤めていて、実家住まいながらも半年かヘタすると1年近く給料<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E6%9C%AA%E6%89%95%E3%81%84&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">未払い</a>で働きづめの人が居ましたよ。<br />
　彼はゲーム会社に勤めるのが夢で、それだけでもうウレシイらしいし、苦労して働いていると言うこと自体にも喜びを感じているっぽかったんですが、でも、「それは “他人に押しつけて良い美談” じゃあねぃぞ」とは思いますわ。というかそうです。<br />
　が、それは置いておくとして。（ここはあくまで、このカントクは発言の中にそう言う不公正な詐術を平気で滑り込ませる人物なのではないかという事を示すためのツッコミ）<br />
<br />
　敢えて原則論的なこと言えば、個人が稼げないのは、その個人の責任によるものが大きいという事で良いですよ、まず。とりあえず。<br />
　カントクが月9000円だったのは、月9000円で満足していたからです。とりあえずは。<br />
　けど、会社が稼げないのは社員の責任ではなく経営者の責任で、「サービス残業なんか当たり前だろボケ。文句言うなんて世の中舐めてンのかてめーら」　ってのは、要するに経営者が自分の責任を社員に押しつけているだけでしかない。<br />
　この責任というのは、稼ぎを出せない、会社に貢献し得ない社員を雇わない、解雇する、という事も含めた責任だし、勿論当然、社員がより効率よく仕事をし、順法精神に則った上で営業利益を上げられるよう社内環境を整える責任でもある。<br />
　そして何より、経営者個人の利益だけではなく、企業としての社会貢献をする、それを目指す責任でもある。<br />
　そんな責任なんか負いたくない、冗談じゃない、自分や自分の身内仲間内だけ儲かればそれでいい、というなら、それこそ経営者になるべきじゃない。<br />
　雇われる立場はイヤだから、って経営者になっておいて、責任は個人商店レベルしかお断り、なんて虫が良すぎだろう。<br />
　そここそ、経営者になると決める段階で生まれる自己責任じゃないのかしらん、と思うんだが。<br />
　違うのか!?<br />
<br />
　零細中小企業で進退ままならないことになって、すまんがこれこれこういう事情だから、俺（経営者）も苦労するし君ら（社員）も一緒に苦労してくれないか、とかまあそういうお話は、それぞれ個々のケースとしてあるだろうけれどもさ。<br />
<br />
　今現在問題視されているブラック企業だとか所謂派遣の問題、それからみなし役員の問題とかって、そういう 「零細企業の苦労話」 の枠で語ることじゃないじゃない。<br />
　それこそちょっと前にブームになった 『蟹工船』 と同じ。<br />
　企業が法の目をくぐり、或いは政治家に働きかけ結託して、「効率よく労働者を搾取するシステム」を構築しているというお話しじゃない。<br />
　完全に、社会システムとしてどうあるべきか、そういう構造を是とすることが、我々にとってのあるべき社会の在り方、目指すべき未来の形なのかという、根本が問われている話じゃない。<br />
　<br />
　コメディ映画とはいえ、そもそもがそういう問題を根本的に内包しているテーマなんじゃあねぃんですかね、カントクさん。<br />
　あーたの苦労話なんかどうでもよござんすよ。<br />
<br />
　<br />
　えーと。<br />
　このカントクの撮った映画、『キサラギ』 をお勧められていて、自分も興味があって、ちょいと前にDVDを借りて見たのですよ。<br />
<br />
<br />
　（以下、ややネタバレ含む）<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　んでまあ、僕はちっとばかし小劇団的な演劇っぽいのは好きで、それなりに楽しめたのですが、ご存じ！　ライムスター宇多丸のキサラギ評がかなり痛烈で。<br />
　まあ、それはそれで聴けば「成る程、わからんでもない」 という内容の批評で。<br />
　で、その中で一つ、「死をテーマの一つとして扱っている内容なのに、このカントクは倫理観の置き所がおかしい」 というものがあったのですね。<br />
　要するに、（あくまで要するにですが）色々なことが重なって、結果、一人の人間を（全く誰も望んでいなかったけれども）集団で死に追いやってしまった、という物語上の（仮定ではあるけれども）一つの事実に対して、登場人物の全てが、<br />
「良い話"げ" な所に落とし込んで、ただ自己満足的な感動に浸っているという終わり方は、すごく気持ちが悪い」<br />
　という事を言っていたのですね。<br />
　これは、確かにその通りなんです。<br />
　僕はこの話自体を、「よくある小劇団的な軽いブラックユーモア」 として見ていたので、その部分はさほど気にはならなかったんですが、確かにそう言う構造であること自体は的はずれではない。<br />
　<br />
　で、まあ、そのこと……（物語上の倫理観の置き所がおかしいという事） ……と、今回の記事を重ねて考えると。<br />
<br />
　……ねぇ。<br />
<br />
　なんか、<span style="color:#CB0032;">「世間知らずの糞ニートの若造が、過酷な社会に踏み出して、ドタバタコメディ的苦労を重ねつつ、"なんとなく成長して"、"なんとなく感動げな感じで"、"なんとなくまとまっている感じ" に終わるけれど、も。
　扱っているテーマそのものには、何一つきちんと踏み込まない、"そこそこに、らしげなだけの日本映画" の典型」</span><br />
　に。<br />
<br />
　なってそーな気がしてしまうのは、僕の心が醜く歪んでいるからで、きっとすごく面白い映画に違いないですー。<br />
　ぜったいそーですー。<br />
　おもしろいにちがいないでスゥー。<br />
　うんこもれたでスゥー。<br />
<br />
　文句は見てから言いなさいよ!　文句は！<br />
　僕は見てないし見る気がないから、文句は一言も言いませんよ！<br />
<br />
<br />
　というわけで、『ブラック会社』、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%A1&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">オススメ</a>です！！<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483543143X/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61Cpx3vkXKL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="ブラック商会変奇郎 (1) (藤子不二雄Aランド (Vol.031))" title="ブラック商会変奇郎 (1) (藤子不二雄Aランド (Vol.031))"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483543143X/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">ブラック商会変奇郎 (1) (藤子不二雄Aランド (Vol.031))</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 藤子 不二雄A</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%87%BA%E7%89%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出版</a>社/メーカー: ブッキング</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2003/01</li><li class="sonet-asin-label">メディア: 単行本</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item>  
    <item> 
      <title>からまんブログ 『マンガノゲンバ』 での取材拒否顛末記事を読んできた</title>  
      <link>http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2009-09-13</link>  
      <category>時事与太</category>  
      <pubDate>Mon, 14 Sep 2009 00:33:26 +0900</pubDate>  
      <guid isPermaLink="false">http://heboro.blog.so-net.ne.jp/2009-09-13</guid>  
      <description><![CDATA[<p>　おっと、言っておきますが今回、ただ単に、「読んですごくムカドマタった」 という実にシンプルかつチャンプルな動機で記事を書いてますよ!?<br />
　いやムカツク、あいやムカツク。<br />
　僕がマンガノゲンバに取材されることは当然ありませんが、このテのアレにナニしてソレされたらとか考えると、まー腹が立つ。女の人が痴漢に遇った話とかを聞くとムカツクのと同じよーなものでしょうか。僕は痴漢に遭うこと無いけどムカツク、という点では。いや、このNHK担当ディレクターの態度は、おおむねそんなもんと言っても過言ではない！　いやこれはもう、精神的陵辱に等しいっ！　とか書きたくなりましたが、過言かも知れないのでここは陳謝して訂正するフリをしておきます。ゴメンねゴメンね～。<br />
<br />
　ふんが。<br />
　具体的にどんな事があったのか、どんな有様お疲れサマーだったのか、については、当然<a href="http://trackback.blogsys.jp/livedoor/oomeshi/51566263" target="_blank"><strong><span style="color:#FF6565;">からまんブログ内の記事</span></strong></a>を読んでいただくべきでありますが、一応ものすごく簡単に要約をすれば、<br />
「NHKの『マンガノゲンバ』 の取材を受けたところ、担当ディレクターが、勝手な 「脳内ストーリー」 を作ってきて、いちいちそれにそぐわないようなこちら （唐沢なおき側）の言動に駄目出しをし、あまつさえ取材中にネームを切って、ディレクターの脳内ストーリーに必要な内容のものに仕上げてくれとまで言ってくる始末」<br />
　というところ。<br />
<br />
　ヤバイ、要約書いていたらムカついてきた！<a name="more"></a>　ものっそシンプルな話。<br />
　からまんブログ記事内でも書かれていますが、<br />
<br />
<strong><span style="color:#CB6565;">＞なをさんは、別にヤラセに対して否定的ではありません。</span></strong><br />
<strong><span style="color:#CB6565;">＞出演者も楽しい、視聴者も楽しい、というヤラセのウソはアリだと思います。</span></strong><br />
<strong><span style="color:#CB6565;">＞しかし、その仕込みやヤラセに協力させたいならば、ちゃんと漫画家に事前に協力要請するべきではないでしょうか。</span></strong><br />
（要約一部抜粋）<br />
<br />
　というところがミソで、では何故そうしないのか？　ってところに、<br />
「天下のNHK様がたかが漫画家如きを出して宣伝してやってんだから、こっちの都合に合わせてもらうのは当然だろう。<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">テレビ</a>出たいんだろ？　オメーらよ？」<br />
　という意識が見え隠れする……、いや、まったく　隠れては居ない！　完全に見えている！　丸出しだ！　てんぽまろだしだ！<br />
　な、わけですよ。<br />
　<br />
　んでまあそうは書きましたがここ、別に「漫画家をバカにしている」とか、「唐沢なおきをバカにしている」とか……（そういう部分も全くないとは言い切れませんが）……ではなく、多分ただ単純にかつ純粋に、「そういうもんでしょ？」　と思ってるんじゃあねいのかしら、と。<br />
（まあ勿論、ある程度は 「天下のNHK様」 という<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ブランド</a>意識もあるかとは思いますが）<br />
　もう根本的に取材対象をことさらバカにしているから、へー面こいてこういう態度出れる、というのではなく、もうなんていうか、テレビ局脳というか、マスコミ脳というか、「世の中の全ての事情は、マスコミ（自分）の思惑や都合に合わせて動くのが当然だ」 という思考回路が完璧なまでに出来上がっていて、そのことに一切疑問を持たなくなって居るんだと思う。<br />
　なんてんですかね。<br />
　脳内貴族なんですよ、多分。<br />
　中世の貴族とかは、別にことさら平民をバカにしていたわけではないけれど、でも自分達が平民を支配するのが当たり前だと思っていた、ってのと同じよーなもんで。<br />
<br />
　だから多分、今頃件の担当ディレクターは怒り心頭だと思うよー。<br />
「なんで当たり前のことをしただけで、こんな謂われのない誹謗中傷を受けなければならないんだ!!」<br />
　って。<br />
　んで、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">スキャンダル</a>になったという事で上の人に怒られて、そのことに釈然としないままやけ酒をかっくらって、帰りのタクシーでも怒りが収まらず、勢いで運転手をぶん殴ってしまい、またもやポリス沙汰＆おロープ頂戴で、彼は出所後に唐沢なおきへの復讐を誓うのであった。<br />
　特にオチは無し。<br />
　（勿論このタクシー運転手は、かつての山本孫太郎虫先生）<br />
<br />
　したっけ、別な話。<br />
　先週の　TBSラジオ 『<a href="http://www.tbsradio.jp/kirakira/index.html" target="_blank">小島慶子 キラ☆キラ</a>』 の中で。<br />
　9日のライムスター宇多丸が、取材、インタビューを受けるときの編集について色々と話していまして。<br />
　（<a href="http://podcast.tbsradio.jp/kirakira/files/20090909_pera_utamaru.mp3" target="_blank">podcast音源データはこちら　</a>）<br />
　この場合は、受けた内容の音源なり原稿なりを、取材する側が 「どう編集するか」 、という段階の話ですので、今回のからまんブログで言及されているケースとはちょっと違います。<br />
　違いますが多分根っこにあるのは同じ事で。　<br />
　ライムスター宇多丸の言を僕の意訳で引用しますと、<br />
<strong><span style="color:#980065;">　「（行数が足りないとか、全体の構成をどうしたいかとかは）そっちの都合であって、そこに協力している立場のこちら側が、その都合から生じる不都合、不利益を、一方的に引き受け、ねじ曲げられなければならない理由は一切ないハズだ」 </span></strong>　という事。<br />
<br />
　これを今回のテレビ取材の件に置き換えれば、「番組構成上の流れとして大まかなあらすじを作りたい」とか、「視聴者に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">インパクト</a>を与えたい」 とか、もっと言えば 「数字をとりたい」 だとかは、全部 「番組制作者側の都合」 なわけで。<br />
　そこに 「協力して欲しい」  と頼まれて応えているのに、何故一方的にその都合に振り回されなければならないのか？<br />
　という事になる。<br />
　そらそーだ。誰だってそう思う。俺だってそう思う。<br />
<br />
　<br />
　取材をする側、取材をされる側、において、それがまあ事件性のある事柄についてだとか、政治的に重要な問題であるとかの、つまり 「ジャーナリズム上の問題」 でも無ければ、上位下位など無く対等な「ハズ」なんですが、彼らの認識は違う。<br />
　無条件に、自分達が優位にあるという意識、勘違いがある。<br />
　<br />
　まあこのテの、「間違ったジャーナリズム （取材対象に対して無条件に自分達が上位の存在だと思いこんでいる）」 ってのは、特に「ジャーナリズム上の問題」　とは無縁の場所にいる人に多い、よーな、気がする。まあ単なる思いこみ。<br />
　ぶっちゃけると、芸能レポーターとかスキャンダル<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E9%9B%91%E8%AA%8C&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">雑誌</a>とかの記者とかね。<br />
　<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%BC%E8%A5%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6" target="_blank">そら、ビートたけしも殴り込みに行きますわ。</a><br />
<br />
<br />
　取材対象を無条件に自分達より下位の存在 （自分達の番組作りの都合でどうとでも出来るパーツ） とみなしていなければ、それこそからまんブログで提言されているように、事前にきちっと打ち合わせをして、お互いの良い妥協点を見つけておけば良い話じゃないですか。<br />
　でもそんな事はしなかった。<br />
　時間の都合だとかなんだとかがあったとしても、それだって「そっちの都合」なわけです。<br />
　その「そっちの都合」での不都合を当然のように押しつけて、挙げ句に本業である漫画の内容にまで口出ししようとか、どんだけエラいんだかっ！<br />
　<br />
<br />
　というわけで。<br />
　単に 「からまんブログ」 を読んだら、その記事の中のNHKディレクターのあり様にムカツイタ、という。<br />
　それだけの話を書きました。<br />
　E-honで注文した『コミックビーム』はまだ届いてないので、新しい 『まんが極道』 は読んでません。<br />
　『コミックビーム』 を買い始めたのは先月から （新井英樹の新連載が始まったのと、来月からはサラに三家本礼の新連載が始まるので）ですが、『まんが極道』は、けっこう最近からだけど集めていた。<br />
　でもどっか行っちゃったんだよなー。<br />
　こないだふと、吼えペンとまんが極道をミックスさせたバクマン漫画を描いてみようとか思い立ったのに。<br />
　でもどっか行っちゃったんだよなー。<br />
　というか何故俺の部屋はかすぐにまんがが行方不明になるのか。<br />
　まんがに限らずだけどさっ！<br />
<br />
<br />
<br />
*--------------------------*<br />
　追記。<br />
　なんか 「NHKディレクター」 とか連呼しちゃったけど、よく考えたら「下請け制作会社のディレクター」かもしれないという事に気がついた。ふんが。<br />
　あと何故だかしらんけど、So-netは…というか、ここで僕がたまーにトラックバックを送信しようとするとエラーになって送れない事が多いのは何故かしらん？<br />
　はっ!?　もしかしてSo-netブログって、他からはスパム扱いでシャットアウトされているとかっ……!?<br />
　単に重いからかしらん？<br />
*--------------------------*<br />
<br />
　<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475774840X/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61JOfFKukwL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="まんが極道 3 (BEAM COMIX)" title="まんが極道 3 (BEAM COMIX)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475774840X/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">まんが極道 3 (BEAM COMIX)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 唐沢 なをき</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E5%87%BA%E7%89%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出版</a>社/<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メーカー</a>: エンターブレイン</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2009/04/25</li><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">メディア</a>: コミック</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481247082X/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51jS8Zu4nEL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="極道!赤んぼダイアリー 2(バンブーコミックス)" title="極道!赤んぼダイアリー 2(バンブーコミックス)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481247082X/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">極道!赤んぼダイアリー 2(バンブーコミックス)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label">作者: 東條 さち子</li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: 竹書房</li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2009/05/07</li><li class="sonet-asin-label">メディア: コミック</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
（↑こっちは全然本文と関係ない）<br />
<br />
<!-- amazon --><br />
<div class="sonet-asin-area"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002I17VT2/heboro-22/ref=nosim" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61qeEMRLaZL._SL160_.jpg" class="sonet-asin-image" alt="ONCE AGAIN(初回生産限定盤)(DVD付)" title="ONCE AGAIN(初回生産限定盤)(DVD付)"></a><div class="sonet-asin-info"><p class="sonet-asin-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002I17VT2/heboro-22/ref=nosim" target="_blank">ONCE AGAIN(初回生産限定盤)(DVD付)</a></p><ul><li class="sonet-asin-label"><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アーティスト</a>: </li><li class="sonet-asin-label">出版社/メーカー: キューン<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=heboro:000207745461&k=%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">レコード</a></li><li class="sonet-asin-label">発売日: 2009/10/14</li><li class="sonet-asin-label">メディア: CD</li></ul></div></div><div class="sonet-asin-break"></div><br />
<!--/ amazon --><br />
（↑実はラジオから入っているので、ライムスター自体はよく知らない）<br />
<br />
</p>]]></description>  
      <author>へぼや</author> 
    </item> 
  </channel> 
</rss>

